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2020/10/07 18:17
2021年モデルからBMCの取り扱いを再開した大阪本館。
扱う以上そのバイクを良く知っておきたいという想いは勿論ありますが。
初代のSLR02乗りとして、最新のBMCがどの程度進化したのか知りたかった
という気持ちが大きいかも・・・
そんなわけで。
行ってきましたBMC試乗会!!
〇BMC 2021 SLR01 THREE ¥940,000-+TAX
ジャストなフレームサイズとなる56~58サイズが無いのは承知の上。
乗れそうなサイズの中からまずチョイスしたのは、大本命の新型SLR01。
〇まずは見た目。
最近似たようなフレーム形状が増えてきましたが、どこからどう見てもBMC
というのは結構スゴいことなのでは。
試乗車のフレームサイズが54なので理想のサドル高からすると全然低い。
果たしてこれでバイクの本質がどこまでわかるのか・・・
〇乗ってみての第一印象。
軽い!当たり前といえば当たり前ですが軽い!!
比較対象が2世代前のSLR01になってしまうのがちょっと申し訳ないのですが
軽さの割りに腰高な感じが薄く、落ち着きのなさやピーキーさがかなり減って
安定感が増しているように思いました。
〇乗り心地。
超軽量・高剛性カーボンを使っていると考えればまぁ許容範囲。
ただ走りがちょっと落ち着いた感じになったこともあって、跳ねてしまっても
どこかにスッ飛んで行くような不安な感じはありません。
今回試乗した川沿いのコースには、Uターンや鋭角に曲がるコーナーもあった
のですが、ハンドリングにも変な軽さやクセもなくニュートラルで扱いやすい
印象でした。
〇加速性能。
ゼロ発進から車体の軽さが感じられ、スルスルとスピードが上がっていくのが
わかります。
一コギ目から硬さを感じるほどの剛性感ではないものの、ヤワさは感じません。
ペダリングの感覚としては踏むより回す方が良く進む印象です。
ダンシングでの大加速の際も、重いギアをガシガシと踏むよりは軽めのギアで
素早くバイクを振った方がリズムが取りやすく速度の上昇もスムース。
〇巡行性能。
エアロダイナミクスの要素も取り入れた設計との触れ込みでしたが、そこまで
劇的な空力特性の向上は感じられませんでした。
空力ありきではなく、剛性・軽さ・乗り心地とのバランス(ACE+)の中での
エアロと考えると妥当なような気がしなくもないですが・・・
SLRの本質は、あくまでも「ALTUTUDE(標高)」にあるのでしょう。
〇総括。
これで4世代目となるSLR01シリーズですが、従来の路線から大きくブレる事
なく、良い意味での「いつも通り」の見事な走りを見せてくれました。
軸足は「軽量山岳系オールラウンダー」のまま、ヒラヒラ感を抑えて空力特性
を改善、登りだけでなく最近のレースで勝負所となってきた「下り」での速さ
も追及したモデルのように思えます。
誰がどう乗っても速いというタイプの万能モデルではないのかもしれませんが
ペダリングも含めて「ツボにハマる」と劇的に速いヤツです。
流石はプロ機材!という速さと登坂力のわりに、2代目SLR01で感じたような
「軽すぎてちょっと不安」な印象がなかったのは大きな発見。
これならヒルクライム以外でも十分使えるかも。