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2020/11/13 14:57
自転車ブランドの顔となるモデルは何か?と考えた時、DOGMAしかりOLTRE
しかり、大抵はフラッグシップモデルとなるのですが・・・
カレラに関しては、間違いなくミドルグレードのコレ。
超個性的なフレーム形状を引っ提げて衝撃のデビューを飾った初代から数えて
4世代目、カレラ人気を支える「PHIBRA」の最新モデルの走りやいかに。
〇CARRERA PHIBRA NEXT(フレームセット) ¥280,000-+TAX
〇まずは見た目。
大きく曲げられた印象的なトップチューブ形状は継続、しかしその他の部分は
実は結構スマートというかオーソドックス。
従来の「フィブラらしさ」をキープしつつも、流行りのエアロロード的な要素
も取り込んで来たように思えます。
〇乗ってみての第一印象。
フレーム重量990g+カーボンホイールの組み合わせ。車体の軽さもあって出足
はかなり軽快。
グランフォンドバイクという触れ込みですが、変なドッシリ感やハンドリング
のクセみたいなものもなく、すごくナチュラルなロードバイクという印象です。
こんな見た目なのに・・・
〇乗り心地。
ちょっと硬そうなカーボンホイール(メトロン40)を履いている割に乗り心地
も良好、見た目のイメージを裏切りません。
路面からの振動はそこそこ感じますが、跳ねて暴れてしまうようなこともなく
衝撃のピークを丸めてくれるような乗り味に仕上がっています。
これならロングライドでも十分に使えそう。
〇加速性能。
バイクなりに走っても25km/hオーバーまではあっという間。車体の軽さが軽快
な加速感にかなり効いている感じです。
でも本当に面白いのはここから。
正直バイク任せの走りだと、30km/h手前くらいで加速の頭打ち感が出てきます。
そこで意識的にペダリングを「踏む」に切り替えると、さらにもうひと伸び!
35㎞/hあたりまでスピードがスイッと上がると同時に、踏みごたえも顔を出して
くるのですが、ペダリングのトルクがスピードに変換される感覚、ロードバイク
を走らせている!という感覚がここから一気に強まります。
〇巡行性能。
ここは加速感とも連動。25㎞/hペースの巡行なら簡単、30km/hオーバーでの
巡行になるとそれなりに脚を使わされます。
空力的なアドバンテージがそれほど感じられないのと、BB周りの硬さの影響が
大きいのかもしれません。
〇総括。
やはりイタリアンブランド、一筋縄ではいきませんでした。
低速域で乗りやすいのは間違いないのですが、そこで終わらせないのがカレラ。
サイクリングで気持ち良く感じるスピードレンジでは、大人しくふるまいつつも
本気で速く走ろうとすると、脚と引き換えに真の姿が顔を出してきます。
本場イタリアのグランフォンドも、先頭グループは実質レースのようなスピード
域で走っているので、この味付けはある意味正しい。
キャッチーな見た目や、乗りやすさや快適さが特徴であったとしても、カレラの
本質はやっぱり「レース」にある、と思わされるモデルでした。