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2021/10/05 14:17
当店推しのロードバイクブランドです♪
カナダの雄、cerve’lo(サーヴェロ)。
先日、輸入代理店様の試乗会に参加させて頂けまして、
公式発表されたばかりの新型R5に乗ることができました💡
本日はこちらの乗ってみた感想をお知らせしたいと思います。
サーヴェロのファンの皆様も、
機材通の皆様も、
ヒルクライム愛好家も、
椅子に座り直してお付き合い下さいm(__)m
2022年型 cerve’lo(サーヴェロ)
R5 DISC(アールファイブディスク)
フレームセット価格 693,000円税込(専用シートポスト、ハンドル、ステム付属)
試乗車は画像のR9100系デュラエース完成車でした。
カレドニアシリーズの登場により、ラインナップに改編がかかったサーヴェロ。
ホビーライダーのロングライドやヒルクライムの需要をほぼカレドニアが担える形となり、
登り向けのR5と平坦向けのS5が競技用機材として専門化することになりました。
S5は平坦コースでの決戦機材として昨年から大活躍。
ユンボ・ヴィズマに供給され、ツール・ド・フランスでも活躍しました♪
R5は今年からプロのレース現場に登場しまして、
ジロ・デ・イタリアやブエルタ・ア・エスパーニャで
狙い通りの活躍を見せております(●´ω`●)
代々ヒルクライム用決戦フレームとして活躍してきたR5、
「登り系オールラウンダー」としての特性は変わっていません。
今回のモデルチェンジは、
より「競技用機材としての戦闘力」が研ぎ澄ました感じが致します💡
今回のモデルチェンジで、ハンドル周りの外観が変わりました。
カレドニア5と共通構造の専用ハンドル&ステムを実装。
ワイヤー類のフル内装ができるようになりました。
かなりモダンな外観です💡
歴代のR5の特徴に、
「BB周りがとにかく硬い」というものがありました。
BB~リアバックの剛性で加速性能を確保しようという工夫ですが、
今回のR5は「リアバックの剛性」という要素の極致に来てくれています。
BB周りからチェーンステーの骨太な造形。
競技用機材そのものという趣きで、
加速性能がどーなっているのか…
乗るのが楽しみです♪
一方で、車体の上側にあたるハンドルやサドル周辺はほっそりしたつくり。
このあたりの作りこみがフレームの軽量化に繋がっていそうです。
操作のしやすさと、登り坂での立ち漕ぎのやりやすさ、
それらと加速性能の両立を目指したつくりです。
得意な坂道で仕事をしそうですね~💡
…そんな新型R5の試乗車を試してみました!
テストコースは奈良県某所。
木津川河川敷にほど近い丘陵地です。
尚、色々感じたことはありますが…
ライダーの体格や走り方でこのあたりはブレてきます。
参考情報のひとつとお考え下さいm(__)m
感想① 「BB周り~リアエンドがすんごく硬い」
これは歴代R5に言える共通の特徴ですが、
分かりやすく磨きがかかってました!
フレームの後ろ三角に剛性があるというより、
フレームの下側(駆動系部品周辺)が物凄く硬くて、しなる余地がありません。
というより、この周辺の一体感が凄く、
フレームと後輪が一塊になって仕事をしている感覚でした。
フレームの前三角と後ろ三角の挙動の違いなどはまず体感できません。
このため加速性能は凄まじく、普通の平坦路を30km/hくらいで流すだけでも
ガチガチのレース向けフレームだと体感できました。
肝心の登りですが、やっぱり速いです!
超硬いフレームの下側がどんだけでも踏ん張ってくれます。
アウターギアを使ったヒルスプリントにはかなりの脚力を求められますが、
インナーギアを使った、長い坂道でのケイデンス走法で無類の強さを発揮します。
フレームの軽さも相まって、軽快に登ってくれる感触は楽しいものでした(●´ω`●)
軽いギアを活用したケイデンス走法に向いていて、
その特性が長い登り坂で最高の仕事をする。
まず感じられたのがこのあたりなのですが…
これをやりたいがための剛性の高いフレームなのだと思います💡
感想② 「フレームの上側が軽い!」
ロードバイクのフレームを吟味するときに、
前からフロントフォーク周り、前三角、後ろ三角と3つに区分して深堀りするやり方があります。
それぞれの部分のどんな特性があって、
そららが走りにどう反映されているか…という分析方法です。
ところが、新型R5はこのやり方がほぼできません。
フレームを横方向に吟味するより、
上側(サドル側)と下側(路面側)という縦の区分をした方が分かりやすいです。
上記の特性と繋がる話ですが、
下側(駆動系部品周辺)がどっしりしてて重厚。
上側(ハンドル~サドル周り)が軽くて素直。
そんな感じに上側と下側で特性が違うフレームです。
乗ってみて体感ができましたが、重心が低いです。
おかげで立ち漕ぎの時のハンドルの振りが大変に軽快♪
この「上側の軽さ」が登りでの強さを引き立てる要素になっています。
感想③ 「フロントフォークが良い仕事をしている気がする」
感想②のフレームの上下で違う特性、
この個性的なフレームに調和をもたらしているのがフロントフォークじゃないかと思いました。
新型R5はハンドリング特性が素直でコーナリングもスムーズです💡
ロードバイクに慣れた人が乗ってこそ体感できる要素ですが、
基本的な車体の挙動にはクセがありません。
この素敵な特性、裏付けになるお話を輸入代理店様から聞けました💡
詳しくは長くなりますので、是非店頭でm(__)m
① 市民レーサーの皆様 特にヒルクライマー
間違いなくこうしたライダーのために作られたバイクです。
本来の目的がプロチーム供給で、
ツール・ド・フランスの山岳ステージが標的なわけですから…
ここは当然のところでしょう(●´ω`●)
高いペダリングスキルを求めてくるフレームですが、
戦闘力は間違いありません。
② 市民レーサーだけど 平地系の皆様
こっちの需要にも意外と対応できると思います。
ただし、平坦番長のS5と比べるとハンドル周りの安定性に欠けます。
平坦専門のスプリンターやルーラーだけど、
ハンドルを振りまくってのもがきが得意な皆様、
案外、新型R5の「振りの軽さ」が役に立つかも。
③ ホビーライダーの皆様で プロチーム供給機材に憧れがある貴方
趣味としてのスポーツサイクリングは自由な世界であり、
「選べる楽しさ」がなければ成立しません。
この需要に応えられなければ自転車屋として二流でございます(●´ω`●)
すごくオススメですとは申しませんが、選択肢としてナシではありません。
極端に競技志向なフレームなので、マイペースなロングライドに向かないことだけご理解下さい。
そんな時はホイールとタイヤで調整致しましょう。
バラ完需要にせよ完成車のカスタムにせよ、
足回りで車体の特性を大人しくすることはできます。
お気軽にご相談くださいm(__)m
以上、サーヴェロの新型R5に乗ってみたレポートでございました。
なかなか個性的なフレームで、
乗ってみてとても楽しかったです(>_<)v
ご検討中の皆様、是非参考にして下さいm(__)m