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2021/11/22 14:58
偶々とはいえSLX→SLR02とBMCのミドルグレードを乗り継いできた事もあって、次もBMCか?という気持ちが無かったわけではありません。
で、以前試乗した時に「コレだ!」となったのが「ROADMACHINE」。
ただ、その時点では54サイズまでしか入ってこないという話だったので(本国には61まである)諦めるしかないと考えていたのですが・・・
なんでも今後は大きいサイズまで展開するとかしないとか。
その話、もう少し早く聞きたかった!
というわけで、未練タラタラの中あらためて乗ってみました、54。
BMC 2022 ROADMACHINE FIVE ¥506,000-(税込)
〇まずは見た目
ダウンチューブは普通に太いものの、その他のセクションはかなり細身。
特にフロントフォークとチェーンステーの細さが目に付きます。
所謂エンデュランス系のバイクですが、いかにもBMCなフレームデザインとエッジを効かせた造形でそれっぽく感じさせないない辺りも上手い。
〇乗ってみての第一印象
なんだろう、この実家に帰ってきたような安心感・・・
〇乗り心地
そのスリムな見た目のイメージ通り乗り味は快適そのもの。マイルド系のカーボン素材との相性も抜群。
設計の妙なのかフレームのしなやかさ効いているのか、オフロード路面も難なくこなす安定感と優れたトラクション性能も備えています。
その走行性能の高さを活かして「ロードマシーンX」なんてグラベル用のバリエーション機もラインナップしているくらいです。
〇加速性能
ジワッと踏めばジワッと加速するという印象で切れ味は控えめ。ピュアなレーシングバイクのようなわかりやすい速さは持ち合わせてはいません。
ただ踏んでも回しても、前乗りでも後ろ乗りでも、どんな乗り方をしてもしっかりとバイクが進む感覚でペダリングが気持ちいい。
元気な時だけでなく、疲れてきた時の荒れた踏み方でも同じように進んでくれる。これこそが優秀なエンデュランスバイクなのでは。
〇総評
BMC=AG2R=レーシングモデル!というイメージが強いので、イマイチ影が薄い存在になっていますが、乗ればわかるその完成度。
こういうバイクが作りたいというアイデアをきっちりとカタチにしてくるスイス的なモノづくりの緻密さのようなものを感じます。
デジタルシミュレーションを得意としているBMCですが、その割に機械的な無機質さ一辺倒にならないのは、あのエヴァンスやカンチェラーラの声も反映しているからなのでは。
このモデルの最大の問題は・・・圧倒的な供給量の少なさでしょう。
その何とも言えないレア感も、個人的にはツボなんですが。