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SHIMANOとKMCのチェーンについて雑談。タメになるかも?
by: 中尾勇仁

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皆さんこんにちは中尾です。

 

今回はチェーンの基本的な話しでもしようかなと。

 

なぜチェーンが段数で分けられているのか、変速性能の違いや互換性の事など、、、

付いてて当たり前のチェーンの事を良く知ってほしいので、

代表的なSHIMANOとKMCの二大メーカーを比較して自分なりにまとめてみました。

 

是非参考にしてみてください。

 

 

 

 

 

 

段数での違い

はじめに何故段数ごとにチェーンが分けられているか、

変速機の仕組みとかと絡めて説明します。

 

 

 

大前提、変速する仕組み

チェーンの話に入る前に変速機の仕組みを知っておいて下さい。

 

まず変速機はディレイラーという呼ばれ方をするんですが

レイラーの「レイル」は線路という意味で、

「ディレイラー」は簡単に言うと「脱線機」なんです。

それが語源。

 

チェーンを綺麗に脱線させる装置です。

 

 

 

どうやって脱線させてるか

これは動画見てもらった方が早いですね。

チェーンがクイっと奥に動いた後、チェーンの外側が隣の歯に引っ掛かってそのまま移動するのが分かるかと。

チェーンが歯に引っ掛かって、隣に脱線させられてる感じです。

(*超細かく言えば歯の位置や組み合わさり方で移動するタイミングが違うんですがそれは一旦省きます。)

 

 

上から見るとこう

この状態から

IMG_7186

1段カチっと押した状態

チェーンが若干ナナメに

IMG_7187

少し回した状態

半分変速しかかってる状態

IMG_7195

完璧に変速できた状態

IMG_7197

 

このように隣の歯へ、よいしょって1段分を綺麗に脱線させてチェーンを移動させています。

そしてその1段分ってのが超大事。

 

 

 

1段分の幅

そもそも歯から歯の1段分の幅は変速段数によって違います。

そこがポイントなんです。

 

8段の場合

IMG_7184

 

IMG_7182

12段の場合

 

超~~ざっくり測っただけですが、約1mmも違います。

パッと見で分かりますね。

 

 

 

なぜ1段の幅が大事なのか

 

さて変速の仕組みや1段の幅を何となくでも分かってもらったでしょうか。

そんなこんなで大事さの説明なんですが、

 

例えば!

チェーンがめっちゃ細いとどうなると思いますか?

なーーんとなくイメージ付くかもしれませんが、

1段カチっと押しても、隣の歯に引っ掛からず、というか隣に届かず変速することはありません。

ほんとに綺麗に1段分動くので、変速レバーの押し加減で調整する、、、なんてことも出来ないので届かん時は何しても届かないんです。

 

逆に太すぎるとどうなるか、

これは簡単かもしれませんが、

変速も何もしなくても隣の歯に当たっちゃうんです。

ギアの組み合わせでチェーンも多少斜めになるのである程度の遊びは保っておかないといけないんです。

 

 

なので、細すぎず太すぎず、

その歯の幅に合ったチェーンの太さというものが存在するんです。

 

上記で話した通り段数に幅の差があると言いましたが、

その幅の種類だけチェーンの太さにも種類があるんです。

 

それが段数でチェーンが分けられている大きな理由ですね。

 

もちろんこれ以外にも超細かい理由はたくさん存在します。

ですが今回はこれだけ知っておいてください。言いだすとキリ無いんで。

 

 

 

 

 

 

SHIMANO、KMCでの違い

段数でチェーンが違うのは分かりましたと、

じゃあ同じ段数なら違いはあるの?

 

耐久性とかはわかるけど、それ以外で変速性能とかの違いはあるの?

というところなんですが、違いはあります

 

実際に計測してみたのでそれで解説していきます。

 

 

 

チェーンの内側の幅

IMG_7241

この内側の数値を測ってみました。

 

 

 

11段のSHIMANO

IMG_7362

IMG_7360

2回とも3.95mmでした

 

11段のKMC

IMG_7358

IMG_7359

4.02mmと4.03mm

まあほぼ誤差ですね。

 

 

 

12段のSHIMANO

IMG_7244

IMG_7243

3.74mmと3.75mmでした

 

12段のKMC

IMG_7245

IMG_7246

こっちは2回とも3.85mmでした。

 

 

 

ちょっとした差ですが

どちらもKMCの方が太いですね。

ほんま微々たる差ですけど。

この差が互換性や変速性能に影響してます。

 

 

要はKMCの方が少し太く、ある程度幅に余裕があるのでSRAM,SHIMANO等に互換性があり、どちらも変速決まってくれるわけです。

 

逆にSHIMANOはSHIMANOでガッチガチの相性なので超スムーズに超綺麗に変速が決まります。

 

 

 

そして若干ですが、ほんの若干ですが変速調整の具合も違ってきます。

なのでSHIMANOチェーンならSHIMANOのマニュアル通りにやれば大丈夫ですが、KMC等を使う場合は全段しっかり見てあげて下さい。特に段数が低いほど顕著に出てくると思います。

 

(*こちらもロードとマウンテン、またプレートの形状等で変速性能の違いもありますが、長くなり過ぎちゃうし細かいので今回は省きます)

 

 

 

 

 

チェーンって大事

今回書いたのは基礎の深掘りみたいなもんで、

当たり前の事を詳しく書いたって感じです。

 

ですがこれ知っとけば、チェーン選びでミスする事は大分減るんじゃ無いでしょうか。

 

メーカー、段数、それぞれに互換性があるので

たかがチェーン、違う物でも流用出来る、、、というわけにはいかないんですよね。

長々と書きましたがそれだけでも理解してもらえたら幸いです笑

 

 

 

この基礎的な知識を付けた上で、各社のチェーンへのこだわりとか、変速をスムーズにさせるための工夫とか、プレートの形とか、、、

 

そんな応用の知識が頭に入ってきやすいし、きっと超面白いはず。

これで変速機の構造に素晴らしさを感じたら同士です。仲良くしてください。

 

まあこのブログで何かの参考にでもなれば。

 

以上。

 

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