日本最大級のスポーツサイクル専門店!日本で最初のクロスバイク専門館!
2026/02/05 20:38
当ブログをお読みの皆様こんにちは!
新宿クロスバイク館の藤平です。
皆様「中古の自転車」という物にどういった印象をお持ちでしょうか?
私個人の意見としては、あまりオススメは出来ないカテゴリの物であるというのが正直なところ
というのも、前のユーザーがどういう環境で使用していたかは外観などから推察するしかないので当たり外れが大きいうえ、後々の整備や組立に使う金額を考えると、経験上割高になる事が多いからです。
とはいえ、一定のマーケットは存在しますし、Y’sRoadでも自転車買取販売専門店『バイチャリ』様と提携してY’sClubポイント引換券を発行するサービスなどを行っており(詳しくはコチラとコチラ)、一販売員としてどんなものかというのを知っておきたいところ
せっかくなので提携先であるバイチャリの通販サービスを利用して、中古のフレームを購入してみました。
TREKのアルミシクロクロスバイクであるCrockett 5 Discのフレームセットを購入しました
カラーリングから見るに2018年のモデルと思われます(※上記画像はTREKのHPより拝借。過去モデルのアーカイブを載せてくれているのはとてもありがたい・・・)
ここ数年はグラベルロードカテゴリの台頭でピュアなレーシングシクロクロスバイクの選択肢は年々減っていますが、TREKは本社社屋で毎年レースを開催するなどCXカテゴリにも力を入れているブランドなので、アルミフレームのグレードでもかなり走れます
知人にもこのモデルを駆っている方は数名居て、何度か借りた事があるので乗り味をある程度知っているうえでの購入です。
私の通勤バイクに似たカラーリングに見えた事で気になり、特に買う気も無く通販ページを開いたのですが、後輪取付部分がスライドエンド構造だった時代の物という点にビビッときて欲しくなってしまいました。
↑通勤バイク君のカラー・・・見比べると全然違いました(笑)
在庫店舗が名古屋だったので現物を見に行く事は出来ませんでしたが、WEBページ上の画像で見た限り塗装の状態がかなり悪い・・・(白色部分の黄変、デカールのヒビなど)
つまり、紫外線が当たっている状態(屋外)で保管されていた可能性が高い車体である事は容易に想像出来ます
販売価格は¥45,000(税込)
元の完成車定価が¥200,000(※当時は消費税率が違ったはずなので税抜で表記しています)から7年落ち(※組むのに時間が掛かりましたが購入は2025年)かつ、おそらく屋外保管、フレームセットのみという事を考慮すると、体感的にはあまり安くないな・・・という設定でした。(名古屋から東京までの送料が掛かったので、最終的な金額は¥48,800)
自転車の中古販売というビジネスの難しさはおそらくこの値付けで、査定や整備等に掛かる人件費、店舗運営など諸々のコストを上乗せして設定する必要があるので、オークションやフリマアプリなどの個人売買に比べて割高になってしまうというのは仕方がない事なんですよね
「どういった環境で使われていたか分からない自転車を整備する」という事の大変さは身に染みているので、自転車業界の人間としては「まぁそんなもんだよね」と思うくらいの価格設定とも言えます。
中古販売店を通すメリットというのは、盗品のリスクを無くし、プロの目を通る事で不具合などの確率を落とせるという点です
中古車の完璧な検品というのは難しいですが、今回のように現品を見に行けないような購入の際でもアフターサービスなども含め多少安心が出来ます。
スムーズに発送出来たようで、注文の翌々日には自宅に届きました
梱包は丁寧で、販売証明も付属するので防犯登録をする際も困りません。(※上記画像には取り付けていませんがフォークやスモールパーツもあります)
画像で見ていた通り塗装の状態はかなり悪く、紫外線によるデカール割れが各部に目立ちます
当社で車体購入時に施工が可能なKeePerコーティングは、紫外線からの保護効果がありますのでこういったダメージも低減してくれます。
チェーン落ちのキズやボトルケージ取付ネジの曲がり、グロメットの傷みなど気になる点は多いですが、それが中古車を買うという事でしょう
「中古車には当たりハズレがある」という私の考えの中で言えば、今回の車体はハズレ方向の状態でしょう(※状態が良くない事を分かっていて注文したので別に問題は無いのですが)
前述の通り、私個人の考えで言えば「自転車を中古で買う」というのはあまりオススメしていません
それは、目利きが出来ないと損をする可能性が高いからです。
割れてしまっているデカールは、塗面のクリア層の下なので基本的に対処出来ません
思いつく対処方法は二つあり、「現在の塗装の上から更に色を塗る」か「塗装を除去する」の二択
今までフレームを塗った経験は何度かあるので、今回はやった事の無いアプローチである塗装の除去に挑戦しました
やる事はとても単純
塗装剥がし剤を塗って、剥がれた塗膜を除去するだけです
必要なのは塗装剥がし剤と筆、スクレーパーなどですね
劇薬なので注意して作業しましょう。
広い面の塗装は比較的簡単に落ちるのですが、溶接のビードに溜まった分厚い塗料は何度薬剤を塗っても浮いてきませんでした
この辺りは手作業の味みたいなもんで、めちゃくちゃ綺麗に仕上げようという気概が無いので適当です
塗装剥がし剤を使い切ったので諦め(笑)
ヘアライン仕上げも良い感じだったのですが、せっかくなので鏡面仕上げに挑戦
紙やすりの番手をだんだんと上げていき、最後にコンパウンドで磨きます
この作業のコツは、深い傷などがしっかり消えるまでヤスリの番手を上げない事です
先程気になった塗料の残りも、ヤスリで削られてずいぶん減りました。
鏡面仕上げのフレームを見ると、FUJIの名車BARRACUDAを思い出しますね
欲しかったんだよなぁアレ・・・
無地に飽きたらカッティングステッカーとかで柄を入れるのも有りか・・・
↑社内のブログでBARRACUDAの画像を見つけました
フロントフォークに関してはカーボン製なので塗装を剥ぐのは難しいです・・・
今後どうするかは検討しつつ一旦は小傷消しのみで誤魔化しました
多分そのうちSpray.Bikeとかで塗ります。(ポリッシュに合わせるなら何色が良いかなぁ・・・?)
磨きのアルミというのはクリア塗装などで保護しないと、すぐに表面が白くくすんでしまいます
現状はワックス剤で多少の保護をしている状態ですが、万が一アルミ素材を錆びさせてしまうと強度面にも影響を与えてしまうので、対策を考えています(KeePerコーティングでいけるだろうか・・・?という実験をしてみるのも楽しそうですね)
レース専用車という事もあり、年間何回も使うようなバイクではないので、使用前だけ磨いてくすみを取るという方法でも別に良いのですが(笑)
家に転がっているストックパーツ達を寄せ集めて、新規のコストを抑えて乗れるようにでっちあげます
ホイールはDEDA ELEMENTIのグラベルロード用ホイールGERA ALLOY
リム内幅23㎜のチューブレスレディ仕様かつ、噛むのが早いフリーボディの造りという事でシクロクロス向きな気がします
重量は1690gという事で、メインのレースバイクに使っているディープリムよりもちょっと軽い(笑)
リムテープも純正付属そのままで使用。
タイヤはIRC BOKEN PLUS(700×32C)をチューブレスで装着
かなり特価になっているのでね・・・(そろそろ在庫が少なくなってきました・・・)
チューブレス化はかなり色々な組み合わせでやっていますが、ビード上げのしやすさはIRCがかなり良いです
今回もブースターなどは使わず、一般的なフロアポンプで苦労無くビードが上がりました。
使用目的の都合でタイヤインサートもインストールしましたが、これに関しては幅広の物を使用したので装着にちょっと苦戦して、ツールを使用しました
本来はビードをリムに入れる為のツールですが(※クリンチャータイヤ用です。チューブレスタイヤに使用するとビードを傷める可能性がありますので注意!)、今回は例外的な使用方法で、インサートの下にあるリムの谷にビードを押し込む為に使いました(※メーカーが想定していない使い方なので破損等の危険性があります)
樹脂なのでホイールに傷を付けるリスクも少なく、人力で押し込むのはキツい感触だったので助かりました。
駆動系は・・・変速無し!
というのも、このフレームを買った動機が「スライドエンドだから」という点に繋がってくる所なのですが、昨年2月に出場したCX東京のSSCXカテゴリがとても楽しかったので(※記事にしていない)、ディスクブレーキに対応するSSCXバイクが欲しいという衝動があったんですよね
↑昨年走ったバイクの話
いつものようにディングルスピード仕様で組み立て、レース現場で二種のギア比を選択出来るようにしました
この車体は普段使いをする予定が無いので、レース用に割り切った軽めのギア構成です(2.35or2.00)
「ディングルスピードってなんだよ」と思う方も多いと思いますが、これに関しては別途記事にするかもしれません
簡単に言うと「歯車の付け外しをせずに2種類のギア比を選択出来るシングルスピード車」というニッチなカテゴリです
走行中の変速は出来ないので、あくまでシングルスピードです。
クランクはフレーム同様研磨してポリッシュ仕様にしたSHIMANO FC-R460に、以前メインバイクに装着していた中古ナローワイドチェーンリング(RACEFACE)の組み合わせ
シングルギア仕様なのでちゃんとテンションを掛ければチェーン外れのリスクはほぼ無く、歯先が多少摩耗している物でも問題ありません。
コグに関しては当社取扱いの物ではないので詳細は控えますが、一般的なシングルスピード化キットに使われている適当なやつです
アルミ製で軽いですし削りの仕上げも悪くないですが、薄歯チェーン用という事もあり耐久性にはあまり期待出来なさそうです。
ペダルはSHIMANO PD-ME700
両面踏みのSPDペダルならだいたいなんでもOK(笑)
ハンドル、ステム、シート周りは、とりあえず家に有った物の中から軽量そうなのを装着
ハンドルはEASTON EC90ALX、サドルはREPENTE ARTAX GL、シートポストはBBB FLYPOST(BSP-31)
本当はメインのCXバイクに付けようと思っていた物達なのですが、転倒の多いオフロード用バイクにカーボン製パーツはちょっとリスキーか・・・という考えから放置されていたので、SSCXでテスト運用と行きましょう。
バーテープはポジション出しが終わってから巻く予定ですが、色味でピンと来る物が手元に無く検討中
ブレーキレバーも手元に有った適当な物なので色が微妙・・・
ステムはポジション出しの為に適当なMTB用(クランクブラザーズの古いコバルト1)を取り付けましたが、フェイスプレートが広くサイクルコンピューターマウントと相性が悪いので交換したいところ。
ボトムブラケットはKCNC
泥などの影響でベアリング類が傷みやすいシクロクロス競技車両においては、入手や交換が簡単なネジ切り規格を採用している方が整備する側としてはありがたいのですが、圧入式のBB規格である方がシェル幅が広く泥詰まりしにくい設計に出来る都合上、多くのシクロクロスバイクは圧入式BBが採用されています
今回のフレームはBB86
メインのバイクと違い1シーズンに何レースも走る事は無いので、交換頻度はそこまで高くない・・・と思いたいですね
BBは消耗品なのであまりこだわりは無く、特価だったという理由だけでKCNCを選びました(笑)
チェーンテンショナーが不要のシングルスピード化は見た目がスッキリしていて良いですね
スライドエンド構造のフレームというのは現行販売されている物がかなり限られますが(パッと思いつく物だとBOMBTRACK ARISEあたりでしょうか?)、私は好きで複数台所有していたりします
TREKのようなマスプロブランドから販売されていたのは珍しい事で、当時当店に並んでいたCHECKPOINTのALR(※今回のフレームと同構造のスライドエンド車でした)を見て「良いな・・・」と思っていた物が、こういった流れで手に入るとは思いませんでした
「既に終売している物が手に入る」というのは中古マーケットの良い所でもあるのですが、それは補修部品の入手が難しいという事とほぼ同等の意味合いでもあるので考え物です
今回の車体に関してはエンドハンガーの破損という事が起こらない組み立て方なのであまり気になりませんけどね。
この年式のClockettはかなり安定性志向のハンドリングで、直進性がとても高いです
私の手元にある車体としては珍しくスルーアクスルの車軸と、大径のヘッドベアリングの影響もあって剛性感もバッチリ
まだオンロードのみでのライドですが、普段乗っている通勤用バイクにどこか近い感触がありとても乗りやすいです。
見た目に関してはまだ作成途中といった感じですが、ピカピカに輝くポリッシュフレームはスタッフ間でも概ね好評でした
雑な磨き具合ですが遠目に見るぶんにはカッコよく仕上がったと思います
何もトラブルが無ければ週末のシクロクロス東京初日 SSCXでデビューの予定なので、お暇があれば是非観戦に来て下さいね♪(え?降雪予報・・・?)
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— ワイズロード新宿クロスバイク館 (@YR_Shinjyuku_CR) July 11, 2025
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