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【珍プレー続出!】本格MTBレース【ENS白馬岩岳】に思い付きで参戦してみた!【レースレポート:試走編】
by: 五島海

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5月のある日の閉店後……

店長「ゴシマ君、6月の28日と29日連休取る?」

ゴシマ「えっ?いいんですか?」

この日って確か……

ENS | エンデューロ ナショナル シリーズは国内唯一のMTBエンデューロ競技シリーズ戦です

【ENS白馬岩岳】の開催日じゃね?!

ゴシマ「え、じゃあ連休貰ってレース出てきます!」

レースってノリで出れるんですよ

こんにちは!
新宿ウェア館 唯一のMTBer
ゴシマ カイです!

シフトの都合と店長の提案により、
突然レースに出場出来ることが発覚!

出場予定の友人に車の相乗りをお願いして、
特に大きな準備もしないまま出場してきました!

またまた長くなっちゃったので
【試走編】と【本編】の二本立て!

今回は【試走編】です!

ENS白馬岩岳

日本国内唯一のエンデューロレースのシーズン戦。

シーズン戦なのでほぼ毎月やってますが、
スポット参戦ももちろんOK!

去年1戦だけ挑戦しましたが、
信じられないくらいの大惨敗を期し
メンタルをボロボロにされたので
前回の雪辱を果たすべく望みます。

コチラが今回のコースマップ。

ピンクはリエゾン、黄色が計測区間。

まさかのS1とS3が兼用の超ショートコース、
そしてS2が超ロングコースという
ENS史上稀に見る珍妙なレイアウト。

ショートコースで全力を出し切れるのか、
ロングコースでスタミナは持つのかが心配ですね。

逆にリエゾンでの体力損耗は考えなくて良さそうです・

愛車はこいつ!

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お馴染みの【KONA process 153】。

一世代前のエンデューロ/トレイルバイクで、
最新エンデューロバイクに比べヘッドが立ってホイールベースが短め。

ハンドリングがややピーキー、
高速域でやや不安定、
テクニカルな低速セクションでは
抜群の運動性能を発揮する
なんでも屋さん寄りのコーナリングマシン。

直前ぶっ飛ばしでは最新バイクに千切られますが、
タイトコーナーや狭くガレた場所ではやや優勢。

競技じゃなかったらとっても乗りやすい’’良い趣味バイク’’です。

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そんなちょっと古いバイクで
最新モンスターマシンが魍魎跋扈する
ガチレースに挑戦しようってのが
近年のワタシのテーマです。

これが結構面白いんです。

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某公道自動車レース漫画っぽいでしょ?

とはいえ流石に秘密兵器は導入しないと二進も三進もいかないので、
今回とびっきりのフロントタイヤを新調。

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IRC
TANKEN GEKKOTA

小売希望価格¥9,350-

昨年発売の最新タイヤ。

「日本の土に合う」をコンセプトに
GEKKOTA=ヤモリの様な圧倒的グリップ力を発揮する
低反発コンパウンドを使用。

最近府中の池田も買ってましたね。

良くも悪くも「良く曲がる」バイクであるprocess。

得意のコーナリングをより得意にするための一手です。

導入後は正に絶好調、
低速セクションなら格上のバイクを喰えそうです。

果たしてこの秘密兵器と、
オフシーズンの基礎練習、
富士見パノラマでの乗り込みで
どこまで猛者たちの中で戦えるのか。

正直不安だなぁ…

試走日

サイクリストの朝は早いものですね。

今回は午前3時起き、4時出発です。

この時間の中央道は流石にガラッガラ。

他愛もない話をしていればあっという間に数百km進みます。

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大体6時半ごろ、諏訪湖SAに到着。

このデカい湖全部真水って凄いですね。

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朝飯はやっぱり蕎麦。

流石は長野県、SAの蕎麦すらレベルが高いです。

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 大体8時半ごろ、現着。

 受け付けは午後からっぽいので、
まずは試走の準備してゴンドラへGO!

いざ試走!

まずはゴンドラで一番長いS2のスタート地点へ。

S1、S3は短すぎて差は付いても僅差と予想、
勝負所はやはり最長のS2でしょうから
S2の試走を遊びながらガッツリやります。

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ゴンドラ横をスタートしてS2のスタートを目指します。

今回のコースはリエゾンがほぼ常設コース、
普通に遊んでいれば辿り着けます。 

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めちゃくちゃ綺麗な開けた景色とバックにワインディング。

正面に見えるのは北アルプス(飛騨山脈)北部の後立山連峰。

この壁の様な山脈が長野県と富山県の県境であり、
越えた先には黒部峡谷や剣岳があるそうです。

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バームを曲がった先、眼下に見えるは白馬村。

リゾート地の豪華絢爛さと、
田舎町の懐かしさを併せ持った
とても魅力的かつ不思議な村でした。

ロケーションはワタシが行ったどの山より上です。

絶景の飛騨山脈を観ながら
ダウンヒルする日が来ようとは思いませんでした。

 が、ワタシが一番苦手なフローバームの連続は、
正直辛かったです……

S2試走スタート

 今大会最長、
トップ選手ですらタイムが8分台の
超絶ロングコースです。

いつもの遊びなら余裕で2、3回休憩する距離です。

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スタート直後はそこそこ狭い森林区間。

 個人的にはもっと荒れ放題の、
根っこマシマシ、岩ゴロッゴロな方が嬉しいのですが、
流石は白馬岩岳、狭いところも割とフローでした。

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そんな区間も数十秒で終わりを告げ、
あっという間にジープロードへ。

スタミナ無し太郎×コーナリングマシンな
【ゴシマ×PROCESS】はこういう直線は
ディスアドバンテージでしかありません。

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 いくつかの連続バームを越え再び狭いところ。

狭い割にスピードは出るものの、
根っこも岩もないフローな路面が延々続く。

初心者の方には是非行ってもらいたいコースだけど、
ワタシには有利に働いてくれそうにありません。

楽しく、気持ち良く走る分には楽園のようなコース。

トレイルアドベンチャー・よこはまやふじてんを
さらに大規模にした感じですね。

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ただ… ただワタシがここを他人より速く走るビジョンが思い浮かばない……

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前を走る気持ち良さそうな友人とは裏腹に、
鈍い不安が拭えずにいるゴシマ。

試走による走り込みで苦手意識はかなり改善したものの、
やっぱり【得意な人】にはワンテンポ遅れを取ってしまいます。

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フローで広いのでラインの制限は少なく、
遊ぶには最高のパークなんですよ。

翌日レースじゃなきゃもっと無茶苦茶なライン取りで
ヘラヘラ走ってゲラゲラ笑いたかったです。

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ストレートが… とにかく長いのよ…

約10分ぶっ通しで苦手コースを走ったうえで、
このストレートたちを踏み切る様な
フィジカルに対する自信が足りない……

富士見の走り込みよりグラベルを乗り込んだ方が良かったのかも。

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そして再びフローバーム。

難しくないのが難しい。

この手のパークの経験が皆無なので、
シンプルに経験不足なんだと思いますが。

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 最後は眼下に見えるフィニッシュラインめがけて
全力で芝のコーナーを曲げて、全力でスプリント。

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ここは嫌いじゃない、
なんなら結構好き。

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そしてフィニッシュ。

長い、想像よりずっと長いS2でした。

試走を重ねる

1本目で感じたレース、勝負への不安。

ネガティブな心象に反して、
バイクも身体も調子は良く、
去年の野沢のような致命的に遅いセクションもない。

これを払拭するにはとにかく場慣れして、
とにかくブレーキを離して、
とにかくペダリングするしかありません。

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つまり時間の限り試走を繰り返すこと、
今できる唯一の対抗策は定まりました。

あとは淡々と走ったり
楽しみながら走ったりするだけです。

ENS白馬岩岳
試走の珍プレー

翌日がレースだってのに無茶をするのがワタシの仲間達。

同じ’’山’’の狢、類は友を呼ぶってヤツですな。

そんな愉快な仲間たちの珍プレー集をお届けします。

突如暴れるバイク

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アロハシャツを身に纏い軽快に走る友人。

が、その直後……

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どどどど、どうした?!

突如リヤが右往左往。

良くリカバリーできましたね。

本人もなんでこうなったかは分からないけど、
’’ペダルを踏み外さなかった’’のは新機材のおかげとの事。

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SHIMANO
SH-GE700

小売希望価格¥23,100-

最近話題のSHIMANOのグラビティ系ビンディングシューズ。

今回導入した彼はワタシのように
ロードからMTBに転向した混血ではなく、
初めてのスポーツバイクがMTBだった純血のMTBer。

よってビンディングも今回が初導入でしたが、
レース前日に導入して即適応して
ペダルを踏み外すリスクが大きく低減するという
ビンディングの本質的な恩恵まで受けてしまってます。

ま、才能ってヤツですね。

まさかの落下

 S2スタート直後、先頭がまさかの落車!

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それもなんか意味の分からないところで、
停車してからコース外へゆっくり落下してます(笑)

マジで意味わからん(笑)

ご本人曰く「なんかボーっとしてました」だそうです。

あ、ちなみにこの方、弊社横浜店の松野さんのお客様です。

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ワタシにとってはMTBの先輩でお友達なんですけど。

荷重が抜けて……

続いてはついこの間
ワイズロード府中多摩川店で
新車のエンデューロバイクをGETした学生さん。

納車から2回目のライドがレースの試走、
3回目は翌日のレース本番という
最高に根性のある弱冠二十歳。

彼はワタシとは対照的に
白馬の様なフローパークが大得意。

トレインの先頭で好きに走らせてみると……

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バームの直前でリアタイヤの荷重が抜けて浮き、
コーナーと同じ方向に振れた結果曲げきれず
バームに突き刺さって落車。

刺さったと見るやバイクを離して、
自分は回って受け身を取る。

お手本の様なリカバリーで怪我は皆無。

素晴らしい、ナイストライです!

食事と睡眠

 近くの温泉行って、飯食って宿へ。

食事はご当地のレストランに行きたかったんですが、
目当ての店が激混みで入れずお馴染みガストへ。

失ったカロリーをしっかり摂って貯えます。

 この辺の写真は撮り忘れました(笑)

2日目

朝6時に起床。

8時間くらい寝たはずなので調子はバッチリ!

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 高原の朝の清々しさは別格に気持ちが良いですね!

毎日こんな空気を吸い込みたいものです。

いざ準備

会場でバイクの準備をしながら、
朝食を摂って準備運動して試走に備えます。

朝の試走のは路面のコンディション、
バイクのサスやタイヤのセッティング、
そして自らの心身のコンディションチェックを兼ねた
割と重要な時間なのでしっかり準備して臨みます。

2日目 S1/S3試走

試走時間は限られており、
その短時間に参加者が集中すると
走れる回数は精々1回と予想。

逆に余裕をもってスタート地点へ向かいます。

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で、案の定大行列(笑)

ですがここにいるのは皆マウンテンバイカー、
何処か一体感のある和やかな雰囲気の行列は
全員仲間な気がして不思議と居心地が良かったです。

 S1/S3は何かとツッコミどころのあるコース。

1分足らずで走り終える程短く、
ロングコースであるS2の後に
もう一度同じコースを走ります。

ワタシのイメージするエンデューロとは
大きく異なるレイアウトです。

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最初のストレートは全開でペダリングし、
逆バンクコーナーでもノーブレーキで突っ込む感じ。

ペダルを踏む、とにかく突っ込む、気合と根性。

考える事が非常に少ないコースですね。

割と好きです、この感じ。

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試走のタイムはザックリ40秒台後半、
体力温存したいし、レコードラインをしっかり見たかったので
まぁまぁ流して走りましたがまずまずのタイム。

本気で踏めば40秒前半まで短縮出来そうです。

ラジオ体操

試走終了からスタートまではちょっと時間あるので、
しっかり休んで食事を取って待ちます。

が、身体が硬くなっちゃうので……

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ガッツリ【ラジオ体操第一】を本気でやります。

ラジオ体操ってめっちゃしっかり考えられているので、
真剣に取り組むとストレッチもアップも出来てとても良いです。

しかも我々日本人は少年時代にやり方を叩き込まれているので、
新たにやり方を学んだりせず無心で取り組めます。

かなりオススメです。

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さて、今回は【試走編】なので
この辺りでおしまいでございます!

次回予告!

 いよいよ次回は【本編】!

レース本番の模様をお届けします!

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S1で予想外の好タイムを叩き出すゴシマ。

あれれ?これ絶好調では?

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…と思いきやS2でまさかのコースミス?!

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果たしてワタシ、ゴシマは
去年の’’体たらく:極’’の様な
絵に描いた惨敗を払拭出来たのか?

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絶対見てくれよな!