PINARELLOの最新モデルF series＆X seriesのインプレッション！
by: 植竹海貴

こんにちは、植竹です。

先日PINARELLOの最新モデル、FシリーズとXシリーズをピナレロジャパン様のご厚意により、試乗させて頂きました。貴重な機会を頂きありがとうございます。

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それでは気になる最新モデルのインプレッションをしていきます。

1 F9(T900)R9270
- 1.1 インプレッション
2 F5(T700)R7170

F9(T900)R9270

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￥1,600,000-（税込）

F9はFSeriesのハイエンドモデルにあたり、PRINCE FXと同じT900のカーボンを使用しています。

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DOGMA Fのテクニカルソリューションを受け継いだCOMPETITIONモデルで、フレーム形状はDOGMA Fに似た形状をしています。

コンポーネントは最新のDURA-ACE R9270、ハンドルはDOGMAと同じMOSTのTALON ULTRALIGHT。ホイールはMOSTのULTRAFASTという40mmハイトのカーボンホイールが付いています。

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インプレッション

PRINCE FXと同じくらいの乗り味を予想していましたが、良い意味で予想を裏切ってくれました。漕ぎだしの軽さ、高速域での巡行のしやすさはDOGMA Fに迫るものがあります。F SeriesはDOGMA Fよりフレーム剛性を落としているので万人に乗りやすくなっていると感じました。しかし、剛性が低くて進みが悪くなっている印象は全くありません。回して進ませやすい印象で、踏んでも進むし回しても進む、とても走らせやすいバイクでした。

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同じカーボンのグレードのPRINCE FXと比べると、ジオメトリーやパーツ構成の影響で剛性は高く感じます。フレーム形状がよりエアロになっているので高速域での巡航性能は明らかに向上しています。コーナーでインに切り込むようなPINARELLOらしい乗り味はそのままに、Di2のバッテリーがBB付近になったことで重心が低くなっているので、コーナーでの安定感も高く感じました。

フレーム重量は53サイズ（未塗装）で950g、ホイール重量は1590gとのことでした。超軽量な車体ではありませんが十分軽量なので、車体が重いと感じることは無く、フレーム剛性も高いので登りもよく進んでくれました。

F5(T700)R7170

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￥836,000-（税込）

F9と同じジオメトリーですが、PRINCEと同じT700カーボンを使用し、F9よりカーボンのグレードや構成パーツのグレードを下げ、価格を抑えたモデルです。コンポーネントは105 Di2、ケーブル類は内装ですが、ハンドルステムはアルミ製、ホイールもアルミ製のRacing 800と、F9と比べると重めのパーツ構成になっています。

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インプレッション

F9と比べるとフレーム剛性も下がり、パーツも重くなっているので漕ぎだしや加速時に車体の重さを感じますが、一度速度を乗せてからの巡行性能や巡行時の安定感は高く、PINARELLOらしさを感じます。

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ハンドリングもクイックで操作しやすく、レーシンググレードのPINARELLOの走りをしっかり受け継いでいます。

F9よりカーボンのグレードが下がっていますが、ジオメトリーはDOGMA Fに近いのでしっかりとした剛性はあり、ピュアレーシングバイクらしい乗り味になっています。本格レーシングロードバイクをお探しの方はもちろん、ちょっとレースにが興味あるというエントリーユーザーにもオススメです。

X3(T600)R7170

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￥700,700-（税込）

FSeriesよりショートリーチ、ハイスタックになり、快適性を高めたモデルです。

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PARISと同じT600カーボンを使用しています。眺めのヘッドチューブや弓なりのシートチューブなど、PINARELLOらしい形状の中にも快適性の高さを感じます。

パーツ構成はF5とほぼ同じで105 Di2にRacing 800の組み合わせ。タイヤが32Cと太目で快適性が高くなっています。

インプレッション

Fシリーズと比べるとだいぶアップライトなポジションになります。エンデュランス寄りのジオメトリーでカーボンのグレードも下がっているので漕ぎ出しはもっさり気味かと予想していましたが、PINARELLOらしい硬めの踏み味で、30km/hくらいまでの加速は予想より楽に速く加速できました。さらにスピードを出そうと前傾を深くとって40km/hくらいに加速させようとすると、Fシリーズより踏む必要があります。アップライトなポジションのため高強度で走るというより、楽に快適に長く走る事を重きにおいて設計されているのだと乗って改めて感じました。 IMG_20230405_113630