おじさんに優しいロードバイク「ANCHOR／RE８」
by: 横川美生馬

先日、毎年恒例スタッフ試乗会が行われました。各ブランド代理店様のご協力によりワイズロードスタッフが多くの試乗車を体験できるスペシャルなイベントです。普段なかなかお目にかからないようなハイエンドな車体も試乗体験できるということでスタッフ一同楽しみにしているイベントです。

ハイエンド車体に乗ることはとても為になるのですが、私自身実力もお財布もミドルエンドなおじさんがゆえ、いかに体に優しいモデルかというところに重点を置き毎回試乗させていただいております。

1 今回一番感銘を受けたモデルはこちらです。
2 RE8に試乗して感じた印象は「非常に乗りやすい！」です。
3 コンフォートと言えどエアロ
4 おすすめポイント
5 やっぱりそれなりに高いじゃないか！
6 もう一つの楽しみとしてカスタム

今回一番感銘を受けたモデルはこちらです。

BRIDGESTONE/ANCHOR「RE8 ULTEGRA MODEL」￥935,000（税込）

ハイエンドレーシングモデル「RP9」そのダウングレードとしてつくられた「RP8」と発売してきたANCHORの新機軸「レースバイクの技術の粋を、すべてのホビーライダーへ。」と設計されたコンフォートロード。RE8の「E」には「EXTEND」、広がる、拡張する、展開するなどの意味がありまさにユーザーの可能性を広げてくれるニューモデルです。

RE8に試乗して感じた印象は「非常に乗りやすい！」です。

ULTEGRAモデルには、RP9で採用されているANCHORオリジナルカーボンハンドルを使用し、さらにカーボンシートポストとDTスイスの45㎜ハイトの「ERC1400」がインストールされています。このカーボンハンドルにより腕へ伝わる振動をかなり軽減していますが、左右非対称のチェーンステーとドロップドシートステーと真円シートポストを採用することによりRP8に比べ330％のしなりやすさを実現しています。このことにより体への振動もかなり軽減してくれていると実感できます。

コンフォートと言えどエアロ

このRE8はコンフォート/エンデュランスモデルながら、ケーブル内装やカムテール形状によりレースモデルに匹敵する空力性能を持ち合わせています。メーカーサイトによると時速30㎞走行時、従来のエンデュランスモデル「RL8D」に比べ15％もの空気抵抗を減少させていると書かれています。何が嬉しいかというと、時速30㎞走行を基準として考えられているところだと思います。

やっぱりそれなりに高いじゃないか！

という声も聞こえてきますが、ここからが一番のおすすめポイントです。ロードバイクを選ぶとき、上を見ればきりがありません。こちらRE8は今回試乗させていただいた「ULTEGRAモデル」に加え「105 Di2モデル」￥489,000（税込）に「105モデル」￥379,000（税込）とコンポーネント違いで3タイプあるのです。もちろんコンポーネントが違う車体はアッセンブルされているパーツこそ異なりますが、そのフレームはTORAYのT800+T700を使用した同じものを使用しているのです。価格も他ブランドの平均並みでこの乗り心地のよいフレームに乗れるというのはまさにおすすめポイントです。

もう一つの楽しみとしてカスタム

ULTEGRAモデルと105モデルの大きな違いはハンドルとシートポスト、そして重量的にはホイールが一番大きいかと思います。ULTEGRAに採用されているDT SWISS「ERC1400（45㎜）」は1,379gで、105モデルに採用されているSHIMANO「WH-RS171」は1,995gとなっています。またERC1400は金額も￥374,000（税込）と価格差の多くを占めています。ということを考えると105モデルを購入しホイールを含むパーツを一つ一つカスタムしていくことにより、初期費用を抑えることができるのではないでしょうか？そして好きなパーツを選んでいくのも楽しいですよね！

各グレードの違いなど一覧でまとめましたので、ご自身の希望とお財布に相談して使い勝手のよい1台を選んでいただければと思います。