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2025/12/20 18:40
先日開催いたしましたワイズロード主催の大規模試乗会「スポーツバイクデモ2025」。
今年も多くのお客様、ならびに出展メーカー、代理店の皆様にご参加、ご助力いただき誠にありがとうございました。
今回は当日来場出来なかったお客様のためにスポーツバイクデモ前日に行われたスタッフ向け試乗会で見つけたオススメ商品のご紹介となります。
拙い文章ではありますが皆様の参考になれば幸いです。
目次
前回のANTARES CARBON WHEELに引き続き、今回もホイールのご紹介となります。
今回試乗したのは「MAVIC」、「DT SWISS」、「SYNCROS」の3ブランド。
まずは大定番のMAVICからです。
リムハイト:45mm
リム内幅:23mm
対応タイヤ幅:28〜64mm
対応空気圧:5.5Bar/80PSI〜3.25Bar/47PSI
参考ペア重量:1,482g
税込価格:¥363.000-
装着タイヤ:MAVIC YKSION PRO UST Ⅱ 28
今回はオンロード向けの上位グレードであるCOSMIC SLRをお借りしました。
価格的にはさらに上位のCOSMIC ULTIMATEがラインナップにございますが構造的に通常のホイールと大きく異なる部分があるのでSLRが一般的なハイエンドモデル相当すると考えても差し支えはないでしょう。
先日、モデルチェンジを果たし内幅が23mmへと拡大。流行りのワイドタイヤに最適化されました。
フリーにはMAVICの十八番であるID360、SLRグレード専用のリムマテリアルとスチール製の楕円形エアロスポークを備え全方面に抜け目のない仕様となっています。
独自のカーボンフォーテクノロジーにより形成されたリムは軽量ながら頑丈、SLRグレードはホールレス仕様なのでリムテープ不要で整備性にも優れています。
UDカーボンに覆われた外装も高級感がありますね。
今回お借りしたのはノーマルベアリング版の23mm仕様ですが更なるアップデートが加えられ最新版ではセラミックベアリング搭載となりました。
過去に採用した前例はあるものの、セラミックベアリングに消極的だったMAVICが採用した製品となると性能面、特に耐久性もかなり期待できるのではないでしょうか。
ノーマルベアリング版用のアップグレードキットも販売が予定されているのでこちらもお見逃しなく(ロゴカラーがグレーからブラックに変更されているので旧デザインが好みの方は残っているうちにノーマル版を確保しベアリングを打ち替えるのもありかと思います)。
ここからは実走編です。まず漕ぎ出しですが当然のように軽いです。
面ラチェットの恩恵もありスタートから加速までは非常にスムース。
コーナーでの挙動もワイドリム化の恩恵もあり非常に安定しています。
続いて高速域への伸び…なのですが、自分のミスでDi2の充電が切れてしまいインナー縛りになってしまったのでイマイチわからず。
ギア比が軽かったというのもありますが剛性に関してはとてもバランスが良く、シッティングで踏んでもバイクを振ってもどんな状況でも常に安定感と足当たりの良さ、掛かりのよさを感じることができました。
総じて、高性能かつ整備性に優れたMAVICらしい質実剛健なバランスのホイールとなっており、どんな車体や用途にも合わせやすいTheハイスペックホイールという印象でした。
リムハイト:55mm
リム内幅:22mm
対応タイヤ幅:25〜64mm(推奨幅26〜35mm)
対応空気圧:7Bar/102PSI〜2.4Bar/35PSI
参考ペア重量:1,479g
装着タイヤ:コンチネンタルAERO111 29C(フロント)/コンチネンタルGrandPrix S TR 30C
税込価格¥415,354-
続いてはホイールブランド界でトップクラスのシェアを誇るDT SWISSです。
自社ブランドの完組ホイールだけでなくOEMホイールやスポーク、ハブなど扱うパーツは多岐に渡りホイールの話をする上で避けては通れない影響力を持っています。
そんなDT SWISSが名前を掲げて作ったホイールです。凄くないわけがないです。
様々ラインナップがある中でもお借りしたのはARC1100 DICUT DB 55でハブ・リム・スポーク共に最高グレードの物が使用されているハイエンドモデルとなります。
こちらのモデルは数ヶ月前に久々のアップデートが施されたことが記憶に新しいですね。
リム形状が従来のU字から先端をV字に絞った形状に変更された上でハイトも微増、空力性能に更にフォーカスした設計となっています。
控えめだったリム幅も拡張されたので28C以上の太めのタイヤとの親和性も向上。
とくにWTS(ホイールタイヤシステム)と呼ばれるホイールとタイヤを一纏めにして設計&テストを行うことで限界性能を高める試みによって生まれたフロント専用タイヤであるコンチネンタルAero111 29cを組み合わせた場合に最大限の性能を発揮できるよう設計されています。
またしても自身のバイクにつけていただき実走いたしました。
まず意外だったのは走り始めた時の軽さです。重量が軽いので当然と言えば当然なのですがそれでも数値的には金属スポークで組まれたハイエンドホイールとしてみれば平均くらいの重さに収まっております。
しかし体感的にはその数値以上に軽やかに進みます。
比較としてお借りしたセカンドグレードかつ旧モデルのARC1400 DB 62mmでも重量に見合わない軽さを感じたのでトップグレードだから走りが軽いというよりはホイールの特性を知り尽くしたDT SWISSだからこそ実現できる絶妙な設計に起因するところが大きいのかもしれないです。
そして当モデル1番の得意分野である空力性能に関して。
事前にスタッフの方に伺った話によると、40km/hを超えるようなレースでの速度域ではもちろんのこと。WTSとして運用した場合、通常のサイクリングでも考えられる30km/h前後のスピードでも十分に空力性能が発揮されるとデータが出ているとのことでした。
実際その謳い文句に偽りはなく、加速していく際にネガティブな印象を受けずに踏めば踏むほど速度域を上げられる伸びの良さを感じました。
前述した通り、試乗コースでは巡航性能を余すことなく発揮するところまでは味わえませんでしたが速度を上げてからの高速巡航がもっとも得意とするシチュエーションかと思いますのでその点で期待を裏切られることはないでしょう。
総じると、カタログスペック上に数値化しづらい部分の作りが非常に良く、COSMIC SLR同様に奇を衒ったことはせず実直に性能を積み上げているが故の扱いやすさと基本性能の高さを感じました。
リムハイト:60mm
リム内幅:フロント23mm/リア25mm
対応タイヤ幅:フロント28〜50mm/リア29〜50mm
対応空気圧:1.4Bar/20PSI〜5.0Bar/72.5PSI
参考ペア重量:1,290g
装着タイヤ:シュワルベ PRO ONE 30C
税込価格:¥693,000-
最後はSyncrosのCapital SL AEROです。MAVIC、DT SWISSと比較すると聞き馴染みのないという方も多いかもしれませんがSyncrosはSCOTT傘下のパーツブランドとなります。
SCOTT同様カーボン成形のエンジニアリングに長けており、特に最上位モデルが採用するMWS(モノコック・ホイール・システム)は特許取得の独自製法となり高い重量剛性比と空力性能を誇ります。
今回は、そんなSyncrosの技術の粋を集めたトップグレードホイールをお借りしました。
先にご紹介した2つと大きく異なるのはなんといってもその製造方法。
MWSとは平たく言えばニップルやその受けなどを介さずにリムから伸びたスポークがハブフランジを通過し逆側のリムに再び接した状態で成形されるという仕組みです。
有名どころだとMAVICのCOSMIC UltimateやCadexのMAX40、LightWeghtなどに近いイメージです。
スポークがリムを張らない分(Capital SLはリムに対してスポークのプリテンションがかけられているので厳密にはMAVICのトラコンプの様な役割を担っています)、超高剛性なスポークでリムを支える逆転した基礎構造によって通常のテンション構造ホイールと比較して高い剛性とパワー伝達効率を持ち、かつパーツ点数削減による軽量化が可能です。
デメリットとしては、スポークテンションの調整が出来なかったりスポーク折れの修理が基本的に出来ない点や製造コストや歩留まりの悪さから価格が高くなる点、剛性が高いため脚を削られやすい点などが挙げられます。
過去にナローリムのコンプレッション構造ホイールをいくつか使用したことがありますがどれも共通していたのは縦剛性がディスクホイールのように硬く入力に対するスイートスポットが狭い点だったのでワイドリムになってどのように味付けが変わっているのか注目です。
いざ実走です、まずは漕ぎ出し。
60mmのディープリムながら一踏み目から全く遅延を感じさせない軽やかさがあります。
単純に総重量が軽いというのもありますがSyncrosは特に外周部の軽さをアピールしているのでそれが活きているのでしょう。
加速に関しても驚くほどスムースでスターラチェット(ハブはDT SWISSの240を採用)のダイレクト感を感じながらトルクをかけて踏み込むとあっという間に速度が上がり、短い試乗コースですらアウタートップまで踏み切ってしまいました。
折り返しのヘアピンコーナーでのアジリティも非常に良好で初速の軽さも相まって減速からコーナリング、再度立ち上がりスピードを乗せるまでの一連の流れもすこぶるシームレスです。
総じてですが、ナローリム&細いタイヤのコンプレッション構造ホイールと比較して扱いやすさが格段に上がっており、メリットである剛性の高さと軽さを余さず享受することができるホイールだと感じました。
いかがでしたでしょうか。
どのホイールも独自の強みを感じる最高のホイールでした。
より詳細なスペックや納期など、ご不明点があればお気軽に店頭スタッフまでお問い合わせください。
また当社オリジナルブランドのリーズナブルなカーボンホイールも試乗しましたのでこちらの記事もぜひご覧ください。
皆様のご来店をお待ちしております。
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