【レースレポート】俺のTT初陣は鈴鹿サーキット激走！！「シマノ鈴鹿ロード 個人タイムトライアル」
by: 大槻拓摩

上野本館の大槻です。

今回は8月末に鈴鹿サーキットで開催された「シマノ鈴鹿ロード」の個人TTに出場してきました。

レース約2か月前からバイク組立、カスタマイズ、ポジション合わせ、など“割と”ガチな準備をしてきました。一先ずの集大成として挑んだ１戦の記録ですので興味があればどうぞ！

レース前日

個人TTは2日開催のDay1早朝の種目。夏休み最終週の帰宅ラッシュ渋滞などを考慮して、前日29日の早朝から移動開始。

 
今回は自転車仲間と4人4台で鈴鹿へ乗り込みました。ハイエース車載はゆとりがあって楽ちんんだぜ！
ロード2台は仕切り棒にSTIレバーを引っ掛けて、TTバイク2台はミノウラのVERGOにマウント。空いた隙間に各々の荷物をクッション材替わりに突っ込んでいけば、

ハイ完璧。

さぁ向かうぞと意気込んだのも束の間、見事に東京を抜ける前からガッツリ渋滞にハマり…

鈴鹿の看板が見えたのは時刻は17:00前、前日入りは大正解でした。
まぁ開催日が夏休み最終週の土日なのでこうなることは想定済み。ホテルのチェックインを済ませ夜飯にGO！

※ペッパーランチでカットステーキを食べたけど写真撮り忘れ（オイ）

鈴鹿サーキットの駐車場が空くのが早い＆個人TTの出走開始が早朝＆ちゃんと試走したいので、ホテルに戻って風呂入ってさっさと寝ます。

一緒に連れてきた某ガールズメタルバンドの子に布団を取られたので床で寝ます（茶番）

レース当日

 
4:00ジャスト起床、車に乗り込み会場に向けて出発。
途中のコンビニで朝飯と補給物資を調達し6:00前に会場に到着。

バイクの準備と身支度を済ませたら試走の時間。

同じ店のスタッフ前田に飛び道具をお借りしたので他のTT出走者と対等もしくはそれ以上のバイク条件に持っていくことが出来ましたありがとうございます。

エアロシューズカバーもすね毛/腕毛処理でさえもマージナルゲインです。やれることはやった。

試走

試走行ってきました。
1周目はコースの確認とレコードラインを走る選手たちの観察、2週目はライントレースで少し心拍を上げて身体を起こしてやりました。

今年の頭に路面のアスファルト張替えを行ったようでコースがめちゃくちゃ綺麗でした。いかに転がり抵抗が少ない組み合わせを使うかも勝負を分けるカギになりそうですが、CORSA PRO SPEEDにラテックスチューブのタイヤセットアップのMyバイクに抜かりはありません。

試走が終わり、1ｈサイクルマラソンに出走している友人を見送って招集に向かいます。

1発勝負の予選

 
個人TT予選は鈴鹿サーキット東コース1周2.24kmのタイムを競い、上位20位がフルコース1周でタイムを競う決勝に進むことが出来ます。
コースプロファイルは、スタートからゆる登りが始まり、1発目の左コーナー手前で少し斜度が上がります。登り切ってNIPPOコーナーから爆速の下りS字カーブが迫ってきます。全開で下ったら第2～第1コーナーを回って登りホームストレート。のような流れです。
スタートの加速力と下りでの度胸が試される予選をはたして突破することが出来るのでしょうか…

Stravaのデータと同期してパワーデータ載っけた動画を作成したい

予選ではスタート時のケツ持ち係が無いのでクリートを嵌めた状態でスタンディング待機でスタート。と同時に全開走行開始。
個人的にはベストな出だし。DHバーを握り巡行状態に入る。

左コーナー手前で斜度が高くなるので再度ベースに持ち替え、勢いで登り切る（動画で重ッッって言っているがそれもそのはず、TTバイクは重たい。おまけに下りでスピードを出すための60Tクソデカチェーンリングが付いているのでギア比も重たい。）

登り切りまでに2人抜かし下りに入る。DHバーを握っていざ度胸試しの時間！
最高速度68.9km/hをマーク、超スリリング！

オフィシャル写真買ったった、こんなん買ってまうやろ！

全開下りコーナーを抜けラストスパートに向けて立ち上がり。（コーナー処理が甘かったな、DHバー握ってでも曲がれた気がする）

最終コーナー抜けてあとはゴールラインまで我慢、ここが一番キツい。

photo:アサゾー店スタッフ田村くん
心拍RED ZONEブロー寸前でもDHポジションでエアロを意識するぐらいは頭に余裕があったみたい。
ラスト垂れてるけど地獄の2kmアタックに耐えゴール。問題のタイムは…？

137人中6位ッッ！？ファッ！？
という自分でも訳が分からない記録が出ましたｗ
やったー

はるばる東京から鈴鹿まで来て収穫無しを回避することに成功しました。ギリギリでも決勝行けたら万々歳と思っていた中手堅い順位で突破できたので少し自信がつきました。

パワーデータはロードの時よりも明らかに高い値をたたき出し、30秒～2分までのベストパワーを軒並み更新しました。トリニティには160mmクランクが付いていて引き足での爆発力を感じる良いフィーリングなので、自分のペダリングと相性がいいのかもしれません。暇があったらロードにクランク付け替えて乗ってみよう。
心拍は初出走でド緊張しているのかアイドリング状態で既に170bpmを越えています。さすがに緊張しすぎだろww
スタートしてから始めのコーナーまでに190bpmまで上げ、終始無酸素領域で強い走りができたと思います。

予選が終わりいったん休憩がてらEXPOを回って、他の競技を見ながら時間をつぶしました。

その間も疲労回復物質は忘れずに摂取。
M〇C-OFFの洗車用クリーナーみたいなやつはグリコのエキストラハイポトニックドリンクのクエン酸＆グルタミン酸です。他にも粉末のBCAAやクレアチンなどを胃袋に叩き込みました。
特にふくらはぎが体質的に攣りやすく、当日は走っていなくともTシャツが絞れるぐらいには汗をかく灼熱だったので、ミネラルと水分は切らさないように意識的に摂取し続けました。

ボーナスステージの決勝

さぁ勝ち上がったので決勝も走ります。予選を勝ち抜いた20人が鈴鹿フルコースを爆走します。

予選ではコースになっていなかった西側が追加されます。シケインを抜け、下り基調の西ストレートを抜け登り返しスプーンへ、逆バンクのヘアピンをアウトから一気にイン側へ寄せ立ち上がり、速度を乗せてデグナーへ突っ込みNIPPOコーナーを回り、あとは予選と同じく全開で下りS字コーナーを攻める。
距離が予選の2倍以上に伸び、TTバイクだと結構キツいパンチのあるちょい登りがチラホラ点在するフルコース。予選を勝ち抜いた猛者しかいない決勝戦、果たしてどこまでやれるのか…

悲報、録画ボタン押せてなかったみたいで録画できず…

日も暮れてきて気温/路面温度も落ち着いて走りやすくなってましたが、西日がキツく日向では昼間と変わらない体感気温。朝が超早かったので気持ちが少し疲れ気味、直近で箱買いしたアミノサウルス（カフェイン入り）をキメ込んで喝を入れて招集に行きました。

決勝はスタートケツ持ちスタッフがいたので気分はグランツールｗ

スタート、予選と同じようにダンシングで加速。予選よりも距離が長いので若干抑えめで入りました。
この時点で若干怪しいｗ
瞬発的な動きが鈍いです。こりゃ回復しきってないですね。

photo:＠Mashiro_EL 様
とりあえずシケインまで持ちこたえて若干下り基調の西ストレートへ、パワーとケイデンスのバランスを調整しつつ回復させます。
スプーンカーブまで来たところで集中力が一時的に切れました。（オイ）

何とかヘアピン手前までに自分の世界に還ってくることが出来ました。
試走の時に前回大会入賞者が魅せてくれたレコードラインをトレースして走ります。自然とバイクが寝ていく、立ち上がりの加速が超ラク、これがレコードラインマジックか…！

鋭角に近いデグナーカーブをDHバーを握って処理、NIPPOコーナーを回って下りはじめ。

photo:@marukomaruo77 様
2回も全開で走ればそれなりな感じになります。

後は同じくって感じでゴール。
ぶっちゃけタイムは期待できない走りでしたがリザルトは、

順位は11/20位、まぁそんなもんだろうと納得のいく結果。初のタイムトライアル競技、納車してから間もないTTバイクでの出走、出場している選手の力量、それらを加味しても健闘した方だと思います。

パワーデータはウソを付かないです。垂れたなと感じたところは谷になっています。
スタート直後に感じた反応の鈍さは心拍にも表れています。明らかに予選の時よりも1発目の登り切りまでの心拍が低く上がり切っていない印象。3:10秒付近はスプーンカーブ登り途中、速度/心拍の谷は斜度に負けて速度が死んでる証拠です。
強度が高い状態からもう一段上げる練習が必要ですね…

とはいえ最後のさいごのホームストレートは蘇生して踏めているので、回復力は残っていたみたいです。各々得意なコースプロファイルや展開があると思うのでいろんなTTイベントに出て見極めたいところですね。

終わればラーメン！

と言いつつ食べたのはつけ麺ですが、、
鈴鹿サーキットの近くにあるスーパー銭湯で汗を流し飯を喰らう至高の時間です。

お隣砂狼さんのラーメンも美味そう過ぎるな（？？？）

まとめ

シマノ鈴鹿の存在は知ってはいましたが、実際に出場するのはずっと後だと思っていました。
「TT買ったしノリで出てみるか～」からはじまって、便乗相乗りさせてくれて現地まで付き合ってくれた友人たちに感謝です。滅多にない国際サーキットを自転車で走れる機会を有意義に楽しむことが出来ました。

TTでの次戦は、11月に茨城で開催する「しろさとTT 50km」。今回ような1周全開アタックと打って変わってトライアスロン系のエンデュランスTT、全く毛色の違う競技性を持つイベントですが楽しそうなのでエントリーしてみました。
※10月開催の千葉シティトライアスロン キャラスロンの部（コスプレをしてデュアスロン）にも出場しますが、出撃バイクはまだ未定です。TTで行こうかなぁ…

最後までご覧いただきありがとうございます。またたまーにTTイベントレポートを書くので興味があったらお付き合いください！

以下大雑把なバイクデータ↓

フレーム：GIANT TRINITY ADVANCED SL TT
DHバー ：純正（CADEX製）
コンポ　：シマノDURA-ACE 9270 1×仕様（フロント60T×11-30T）
ホイール：RESERVE 77/DISC（スタッフ前田よりレンタル）
タイヤ　：Vittoria CRORSA PRO SPEED 28C（同ブランドラテックスチューブで運用）