【BROMPTON】G Line × GOKISOに乗ってみました
by: 長山 靖

新登場で話題になっているBROMPTONのG Line。そこに、究極の高回転ハブ「GOKISO」カスタムを施したホットな試乗車に、ワイズロード試乗会にて乗ることが出来ましたので、レポートいたします。

BROMPTON G Line × GOKISOハブ

G Line

折り畳み自転車の傑作として名高いBROMPTONが、50周年の節目に新たに展開し始めたG Line。

ホイールが16インチから20インチへサイズアップ、ブレーキの油圧ディスク化、などでグラベル対応となり、活躍シーンの幅が広がった新世代のBROMPTONです。

GOKISOハブ

GOKISOハブは、航空機エンジンの部品などを製作している愛知県の近藤機械製作所が放つ逸品。

超高負荷を受けながら超速回転するジェットエンジンの軸受け構造からヒントを得て、航空機のジェットエンジンの振動やバードストライクによる破損を防ぐための「弾性体衝撃吸収構造」というテクノロジーを取り入れています。

近藤機械製作所様ホームページより引用

この構造によって従来のハブボディとは比べ物にならない無類の回転性能を誇り、漕ぎ出し、巡行、登坂、ダウンヒル、全てのシーンにおいて絶大なアドバンテージを得る事が出来ます。

製作から耐久試験まで全て一貫して作られた「日本のものづくり魂」の宿る製品は、国内の自転車ロードレースで輝かしい成績を収め、その優秀さが証明されています。

走行感

さて、G Line × GOKISOハブの走り心地はどんなものか？

G Lineは、ガンガンスピードを出して突っ走る、というよりも、安定感や走破性を活かして、マイペースで進んでいくのが向いている印象です。軽快ロードバイクに対するグラベルロードの乗り心地と同じような感覚。軽快でないのなら、重くてしんどいのでは、と思われそうですが、こういうタイプの場合、軽く漕いで勢いをつけたら、惰性で転がしていく、というクルージング的な走り方がしっくりきます。せかせか漕ぐのでなく、勢いに身を委ねて、ゆったり景色を眺めながら進んでいく。これがとても心地よいです。

そこにGOKISOハブというのが、実に相性が良い！滑らかに、伸びる、伸びる、伸びる！回転部分に濡れた氷が入っているかの如く、ツル～ッと回っていきます。表現力が乏しいがために「滑らか」「伸びる」といったありきたりな言葉しか出てこないのですが、その領域が、感動ものの域に達しているのです。これはもはや不立文字、機会があれば、ぜひ試してみて頂きたい滑らかさです！「高性能回転」というと、つい高速、レース、という方向に考えがちですが、さにあらず。クルージングを、より快適に！回転数の多い小径車輪ならば尚更、その恩恵は大きなものとなります。いや～、G Line × GOKISOハブ、病みつきになりそうなマリアージュでした！

なお、フレームへのGOKISOハブインストールには、リアエンドパーツの交換が必要となり、 それも商品として用意してくれているとの事です。

ハブカスタムに伴うアップデート

リアハブは、G Line標準だとシマノALFINE内装8速が付いてきますが、GOKISOロードハブが入ったのに伴って外装変速となり、今回は10段が入っていました。より刻みが細やかになり、歯数の選択肢も増えて嬉しいところ。

そして、その変速を司っていたのが、電動無線コンポWHEELTOPのEDS（Electronic Derailleur System）。これがまた快適でした。クルージングな走りだと、気楽に、ゆったり、良い意味で油断した雰囲気となりやすいですが、そんな気分の時に、ポチッと押すだけでラクラク電動の変速、は、とても相性が良いです。

G Lineカスタムの鉄板

G Lineをカスタムしよう、となったら、今回の試乗車仕様は鉄板としてぜひオススメしたいものでした。G Lineユーザー様、導入を検討されている皆様、ぜひご注目下さい！