日本最大級のスポーツサイクル専門店!サイクルライフサポート! 川崎で自転車をお探しならY's Road 川崎店
2022/07/26 11:33
本日のTech便りはちょっと趣向を変えて、
『やってはいけない事』と『やらない方がいい事』
についてのお話しをお送りします。
日頃のメンテや掃除など『やるべき事』『やっておいた方がいい事』についての言及は当社ブログ含め巷に多く出回っていますが、
ふと『やってはいけない事』についての話しはあんまり目にしないなぁと思ったので今回はスポーツサイクルに乗る上での、
『やってはいけないこと』(=禁止事項)
『やらない方がいい事』(=注意事項)
をお話ししたいと思います。
目次
シフトやブレーキのワイヤーに無理な力が加わり、例えばそれによりブレーキがかかりっぱなしになってしまうと転倒する危険もあり非常に危険です。
最悪の場合アウターワイヤーが折れてしまう事もあります。
よくある例は全くギアチェンジをせず常にアウター×トップで走っているという方。
重いギアで立ち漕ぎすれば一回転で進む距離が多く、速く走っている気がするようですが実はただの幻です。
実際は軽いギアから速度に合わせて複数段数を使ってあげた方が足も疲れず走行スピードも全然速く走れます。
走り出しから毎回立ち漕ぎをするのはフレームに無理な力をかけ続けてしまいますし、チェーンも通常より伸びて寿命を縮めてしまい、せっかくの多段変速ですのでちゃんと全てのギアを使えばチェーンリングやスプロケットの摩耗を何分の一にも出来るのに、いつも1枚のギアしか使わないのでその1枚だけ異常に摩耗して自ら愛車の足回りやフレームの寿命を縮めてしまっています。
修理しようとするとざっくり2万円前後~くらいでしょうか。
上り坂で力を入れて漕ぐとガタッとギアがずれてすっぽ抜けてしまうという修理の持ち込み依頼は大抵ギアを変えないで走っているのが原因です。
停止時になんとなくシフトレバーをカラ打ちしてしまうというのはスポーツバイク初心者の方がやってしまいがちな事例ですが、実は本人が思っているよりも良くない事です。
ロー側へのカラ打ちはワイヤの伸びにつながりますし、トップ側のカラ打ちはアウター受けからアウターワイヤーが外れて最悪変速が効かなくなる恐れもあります。
シフターの停止時カラ打ちはやめましょう。
もちろん店頭の展示車体も同様です。
ぶっちゃけ油を吹いてあげる場所はチェーンだけで大丈夫です。
よくあるのはリムのブレーキ面やディスクブレーキのローターにも油分を付けてしまっている方。
止まる時にものすごい音がするようになりますし、ブレーキの効き自体も全く落ちてしまいます。
あとまれにBBやヘッドパーツ、ハブなどの回転部にも油を吹いてしまっている方がいらっしゃいますが、回転部の中には粘度のあるグリスが封入されていて水分が入り込まないようにしつつ回転部を保護しているのを、そこへ油を吹いてしまう事で油分が中へと浸透してそのグリスを徐々に溶かし出してしまいます。
つまり保護するグリスが切れてしまいこれも自ら寿命を縮めてしまう事になります。
前の変速機:フロントディレイラー(FD)や、後ろの変速機:リアディレイラー(RD)、ブレーキキャリパーなどに付いているボルト類がありますが、出っ張って見えるのでネジが緩んでるのかと思ってしまい締めておこうされる方がいらっしゃいます。
FDやRD、キャリパーのボルト類は各部品の動きの調整をするの為のボルトです。
それらを締めこんでしまうとお店で納車前に整備調整した状態を自ら滅茶苦茶にしてしまう事へとつながります。
ボルトを締めていくとFD、RDは変速の動く範囲が狭くなってしまって実際に入るギアが減り、キャリパーはブレーキ片効き等の原因になります。
ボルトが出ていても決して緩んでいるわけでは無いので、そこは触らないようにしましょう。
これはいろんな所でよく言われているのでご存じの方が多いでしょう。
カーボンのパーツでは破損につながりますし、まれにアルミのボルトなどでもねじ切ってしまう事例がありますので注意が必要です。
トルクレンチを使うかまたは単純にボルトにあったトルクを調べて締めてあげましょう。
雨ざらし、直射日光は車体への全体攻撃に等しいです。
じわじわと、しかし確実に、買ってから1年しか経っていないのにまるで丸3年も乗ったかのようなダメージを愛車の各所に加えていきます。
紫外線や風雨にさらされることによるダメージは回復出来ません。
パーツを取り換えないとちゃんと直らない状態になってしまっては、修理による維持費が異常にかかってしまいます。
本当は車体にカバーを掛けておくだけでだいぶ違うのに・・です。
クランク逆転は絶対にしてはいけない事ではありませんが、タイミングによってはチェーンが外れる原因になったりもするため、無闇に逆転させるのは出来るだけ避けた方が良いでしょう。
タイヤの空気圧が低かった場合、パンクする原因になります。
パンク修理でお持ち込みになる方の7割程度にものぼる原因は、段差でリム打ちした『スネークバイト』によるものです。
パンク以外でも、リムの変形などの悪影響を及ぼす恐れがありますので段差に入る(降りる)時は速度を落としてそーっと侵入するように心がけましょう。
アーレンキー(六角レンチ)でもプラスドライバーでも、しっかりボルトに押し付けずに回すとボルトの頭をナメてしまう可能性があります。
先にお話ししたオーバートルクと共に気を付けておきたいものです
左ペダルは『逆ネジ』です。
外そうと思って間違えて締めていた、は意外によくあります。↓↓
http://ysroad.co.jp/kawasaki/2022/04/19/113354
いわゆる『放っておくと良くない事』です。
「そのうち直そう」と放っておくことで症状が重症になってしまいます。
例えばホイールの振れはすぐに直せば「振れ取り5分で1,100円〜」で済んだものが、放っておいたことで『ホイール交換が必要になり総額1万円以上』となったり、
ハンガーの曲がりは『少し変速がおかしいだけの状態なのでハンガー曲げ戻し+調整で1,100円〜』で済んだものが、『ホイールにリアディレイラーを巻き込んでしまいリアディレイラーとチェーンが捻じれた上にスポークが何本も折れたのを全てパーツ交換して結局2万円弱』など、軽症のうちに直せばよかったのに「そのうち直そう」と乗り続けて重症にしてしまう。
さらにはフレームにまでダメージが入って修理不能になり仕方なく廃車になってしまった、なんてただただ残念でしかありません。
知っていれば防げた事というものは確かに存在します。
自転車に関する事象は非常に多岐に渡り過ぎる為、我々もですが全てを知る事は実際問題とても難しいです。
ですので、自分の愛車に関する事はパーツの説明書や本を読む、動画を見る等ある程度は知っておくと良いでしょう。
そして、知らない事には無闇に手を出さないのが良いかもしれません。
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