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【チェーンルブ】塗って乾かすだけの『ワックスタイプ』ルブ。大掛かりな施工作業をしなくてもチェーンを綺麗に保てます。
by: 田中義臣

SQUIRT 
CHAIN LUBE

120ml

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定価¥1,870-(税込)

 

チェーンがほぼ汚れないワックスルブを、ご家庭で簡単施工。

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私事ですが、ここ8年ほど使っているチェーンルブが切れたので同じものを買い足しました。

それがこの『スクワートチェーンルブ』。

一番の特徴は『ワックス』タイプである事。つまり蝋のような固形潤滑剤ですね。

オイル(液体)と違って、潤滑するたび少しずつ削れて剥がれ落ちていくワックスルブは、チェーン表面に汚れたルブが残りづらく、黒ずみやべたつきの無い綺麗な状態を保ち続けることができます。

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では、どうやってチェーンのコマの隙間にワックスを行きわたらせるのか。

ワックスルブには、大まかに「熱で溶かして液体にするもの」と、「液体に溶かした状態で販売されているもの」と2種類に分けられます。

こちらの『スクワート』は後者。

水に溶かれた状態で容器に入っているので、脱脂されたチェーンにチェーンオイルと同じように垂らし、水分が完全に蒸発するまで6時間程度乾燥させます。

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熱で溶かす、いわゆる『ホットワックス』タイプだと、まず湯煎でワックスを溶かし、車体から取り外したチェーンを漬け込む必要があるため、ご家庭で施工するのはかなりの手間。

一方、塗ってただ乾かすだけの『スクワート』なら、普通のチェーンオイルのように簡単に施工して、手軽にいつまでも綺麗なチェーンを手に入れることができますよ。

※水性溶液のため、チェーンに油分が残っていると弾かれてしまい定着しません。最初に塗り込む前にはチェーンを綺麗に洗浄し、完全に脱脂しましょう。

 

性能はどうなの?

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8年間でボトル3本分使い切った感触だと、潤滑性能、潤滑の持ち、共にかなりハイレベルですね。

漕ぎが軽いのはもちろんですが、固体ということでクッション性が強いのか、チェーンの駆動音がかなり静かになるのも気に入っています。

メーカーでは480~680㎞潤滑が続くと謳っていますが、たしかにシャバシャバ系のオイルより長持ちに感じます。

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ただし、条件によっては急に潤滑切れが早くなることもあるので、注意が必要ですね。

一番苦手なのは、砂埃や泥汚れ。潤滑するたび削れ落ちていくというワックス系の特徴は、粒子状の汚れが研磨剤のように働く状況とは相性が悪いです。

例えば冬の荒川河川敷では、突風で巻き上げられた砂埃でバイクが真っ白になることもザラですが、そういう日は100㎞持つか持たないかくらいで考えておいた方がいいかも。

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そういう時は、小分けにしたルブをツールケースに忍ばせておいて、切れる前に途中で差しなおしてあげるとかなり延命できます。

本来は差してから乾燥させなければいけないものなので、イレギュラーな使い方ですが、意外とこれで何とかなっちゃいますね。

 

ホットワックスと比較してどうなの?

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同じワックス系でも、熱で溶かして施工する「ホットワックス」と比較するとどうなのか?

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当店でも販売、施工しているフィニッシュライン「ヘイローホットワックス」とも使い比べてみました。

こちらの「ヘイロー」、メーカー公称の持続距離は700㎞程度だそう。『スクワート』よりも若干長いくらいでしょうかね。

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7月に長野の斑尾林道に走りに行く前に施工し、ニセコグラベル、SDA王滝と100㎞前後のグラベルライド3連続で試した結果・・・

使い始めは、『スクワート』よりもさらに強いクッション性を感じ、高荷重での滑らかさや静音性は高いですね。

私は体重が重く、トルクを掛けて踏むタイプなので感触はかなりいいです。

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持ちはというと・・・ニセコも王滝もかなりのマッドコンディションだったため、王滝のCP3あたりで完全に潤滑が切れ、追加でオイルを差しました。

距離にしてだいたい250㎞ちょっとでしょうかね。泥に弱いワックスタイプでマッドコンディションの中、これだけ持ったのは中々優秀かと。

シビアコンディションだけの比較でいうと、『スクワート』の倍以上は持ったかもしれないですね。

一方気になったのは、「ライドの途中で潤滑が切れても、ホットワックスを追加で施工することはできない」ということ。

結果チェーンオイルを差すことになり、帰ってから再度ワックスを施工するにあたりチェーンの脱脂作業が必要になってしまいました。

それから、距離あたりのコストが高いこと。

確かに、シビアコンディションでの持続距離だけ見れば『スクワート』の倍以上持ったかもしれませんが、一回の施工単価は数倍は違うので、けしてコスパが高いというわけではないですね。

例えば、オンロードのドライコンディションのみでしか使わないのであれば、メーカー公称に近い持続距離になり、施工スパンも長く取れるかもしれませんが、天候や路面が悪くても気にせず乗る方は割高に感じるかもしれません。

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どちらも一長一短あるので難しい所ですが、ワックスルブの良さを体感する入門用としては、導入コストの安い『スクワート』がやっぱりお勧めでしょうかね。

ワックスの良さを体感した上で、コストや手間を度外視してもより高い性能を求めるなら、「ヘイロー」も試す価値はあると思います。

日ごろからチェーンの汚れが気になっている皆さん、年末の大掃除に合わせてバイクを綺麗にするついでに、『ワックスルブ』デビューしてみませんか?

気になる方はぜひチャーリー店のケミカル売り場まで!

 


 

 

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