【ライドブログ】野沢温泉自転車祭『グラベル＆アドベンチャーツーリング』に行ってきた
by: 間野 友輔

あー、花粉症キツイ。
野沢温泉から帰ってきてから花粉症が強烈でキツイ。春にあまり症状出なかったのですっかり油断していた。ブタクサやソバが花咲かせていたからなぁ。

とはいえ、初参加の野沢温泉自転車祭のグラベルライド、予想を上回るコースの多彩さ（と天気）で楽しませていただきました。

野沢温泉自転車祭とは

公式サイトはこちら

野沢温泉自転車祭は2021年からスタートした比較的新しいサイクルイベントです。当初はロードバイクによるヒルクライムレースと、MTBダウンヒルの2本立てでしたが、2023年からグラベルツーリングがメニューに加わっています。

野沢温泉といえば、2019年にGrinduro！が開催されていた斑尾から目と鼻の先。同じ信越地区にあたるので、距離感はわかってます。なので日帰り弾丸ツアーを敢行。睡眠約5時間で朝3時に自宅を出発。途中眠くて30分くらい仮眠を挟んで、受付開始の7時ちょっと前に会場の野沢温泉スキー場駐車場に到着しました。

今回のバイク

今回の相棒はCannondale TOPSTONE CARBON Lefty（第一世代）

現地到着後の天気は微妙で、ざっと降ったりしていたものの、出発間際に止んで晴れ間も見えました。なのでミラーレス一眼カメラは持っていくことにし、雨天時収納するためのフロントバッグを装備。

補給食をフレームバッグに入れ、アウターウェアはサドルバッグに。フレームバッグ付けたため潰れたボトルケージの代わりにステムバッグも装着し、シートチューブのボトルケージには予備の水。どこ行くんだという重装備になる。まあ、見た目だけで中身は隙間多いんだけど。

事前にシクロワイアードの綾野編集長が

野沢温泉自転車祭のグラベルはアドバイザーとして昨年走らせてもらいましたが、かなり楽しめるゴキゲンルートになってます。日本の原風景的な田園地帯の未舗装路をかっ飛ばせて温泉も楽しめる。MTBとロードを組み合わせて2日間楽しむのもGood。https://t.co/716porYT3q

— Makoto AYANO 綾野 真 (@makotoayano) August 24, 2025

こんなポストあげていて、割と難易度の低いライドなのかなと思っていた。路面的にも厳しくはないのだろう、と。ただ、何かの勘が働いて、バイクはSUPERSIX EVO CXではなくTOPSTONE CARBON Leftyを持ち込みましたが、正解でした。

まずはゴンドラで登り、一気に下る

麓の『長坂駅』が標高627mで一気に標高1,417mまで登ってからスタートします。富士見パノラマのゴンドラが1,050mから1,780mまで上がるので、高度差は同じくらいですね。

登るにつれ斑尾山の向こう側から妙高山や黒姫山が見えてくるのは、なかなかの壮観でした。そう、ゴンドラに乗ったあたりから雨も止んで晴れてきました。レインウェアを脱いでジレに替えて舗装路で下りスタートします。

……とすぐに右折してグラベルへ。下るだけかと思ったら、草地に造られたコースをアップダウン。

これは何のコース？入り口に『稲城の森』とあったので調べてみましたが、稲城市との友好都市協定でブナの植林をおこなっていることは分かったのですが……。

※あとで航空写真見てみたら、どうもクロスカントリースキーの練習コースっぽく見えました。そうそう、野沢温泉といえば、長野五輪で優勝したノルディック複合チームの本拠地でしたね。

スキー場の景色の良い舗装路を繋いで次のグラベルは本格的な林道。

朝までの雨で土の林道は緩く、ところどころ大きな石も露出してて滑りやすい。結構緊張しながらの下りでした。この時点で、イベントタイトルに『アドベンチャー』と追加されていることに思い至る……。長野の山岳林道は割と砂利ではなく土の道な印象が強いですね。

下ってくると山村風景に。

地元の方が湧き水で非公式エイドを設けていました。お水美味しかったです。民家の間を抜けるイベントでこのように歓迎されるのは有難いですね。

最初のエイドは道の駅 野沢温泉。温泉饅頭をいただきました。

山村を縫い、田園を貫くグラベル

その先もしばらく、山村を縫って走るルートが続き、小さな尾根を越えたりと意外と登り下りが連続します。

田畑の間を通ったり。

水路沿いの道を進んだり。

景色が良いし、ルートのチョイスが最高。時間を忘れて走り続けていました。夢中になるだけのルートの面白さと景色の良さが、ここにはあります。そして……

千曲川を渡ってしばらくしてから空腹を感じ、出発して既に2時間半が過ぎていることに気づきます。この間、ボトルのドリンクと温泉饅頭しか食べてない、ああ補給ミスった。急いで補給食を口にします。

ここまでの山村風景から一変して、千曲川沿いの田園地帯へ。稲刈りは既に終わった田んぼの中を走ります。

この直線（といっても終わりに近い場所で撮ったのだが）、途中若干交差する道路とのクランクはあったものの、長い。直線の畦道グラベルが、後で確認したら4.7km。先週の十勝グラベルに参加できず悔しい思いをしたものの、ここにも凄い直線グラベルがありました。

飯山市の中心市街地に入ってきました。なんか見覚えあるぞ、と思ったら、ここは2020年のMaduro！でも来た城址公園でした。

信州といえばおやきでしょ♪
野沢菜入りのおやき、疲れた体に塩分が嬉しい。
なにしろここまで、前のエイドから30km走ってます。全体で65kmのコースなのですが、このエイド間、長くない？エイド設定するのって難しいですよね。

千曲川河川敷に降りて、4.3kmの河川敷グラベル。本当にこのコースはバリエーションに富んでいるな。

おかしいな、なんかすごく登るんだけど

川を離れてから次のエイドまでは舗装をひたすら上る。

copyright(C)Makoto Ayano / CYCLOWIRED

今回、着用ウェアの紹介を省きましたが、ジャージは薄長袖を使用。実は上から下まで全部ブランドが違うのを着てから気づいた……。ちょっとこれは紹介できねーなｗ

古刹に向かう道らしいのですが、直線でずっと登るので割とつらいｗ

中腹のお寺に最終の第3エイド

前のエイドでもいただいたんですが、ブドウが甘くて最高です。皮までがっつり食べられます。そしてお菓子もおいしい。

さてさて、ここまで曇りながら順調に進んできたのですが、ここにきて雨が降り出しました。なのでこの先の写真は少な目。残り10km。

雨に煙る北竜湖を一周し、

ゲレンデを登ったり。ここは草がスリッピーになって乗車できませんでした。かといって押して登ると足が攣りそうにｗ

この後最後の砂利激坂を登り、会場を見下ろす直上まで登って、下ってフィニッシュ。

ルート内には通常非公開の私有地が含まれます。ご注意ください。

補給タイミングをミスったことと、雨で滑りやすい路面で慎重に踏ん張ったこともあり、今回のグラベルライドは64kmという距離に比して、終わってから一気に疲労がきました。

しかし高原の草地、山岳林道、田園の畦道、河川敷、用水路のメンテナンス路とグラベルの種類にバリエーションがあり、歴史の感じられる山村を巡るルートは非常に面白いものでした。中上級者向けという感じでしたが、ぜひグラベル好きには体験いただきたいイベントでした。

運営いただきました野沢温泉自転車祭実行委員会の皆様、地元の皆様、ありがとうございました。ご一緒させていただきました皆様にも感謝申し上げます。また来年伺いたいですね。

次回の間野参加イベントは『南アルプス サイクルアドベンチャー ロングライド120』を予定しています。昨年までは通常走れない南アルプススーパー林道の一部を往復するイベントでしたが、今年は周回コース120km、獲得標高2,700mというとんでもないイベントに変わりまして……。ただ、晴れたときのココの景色は最高です。

申込締め切りは10月7日（火）……今日じゃん！　
だいぶ前に定員で締め切ってましたスイマセン。

それから12月に、春に大好評だった富士グラベルが開催予定！
今回は上級者向けのガイドツアーで、68kmの長さにも関わらず獲得標高1,870mとのことなので、けっこう厳しいです。
近々エントリー開始のはずです。エントリー開始は10月10日20時！前回は初回開催にもかかわらず、即日SOLD OUTの超人気イベントです。お見逃しなく。エントリー締め切られました。

【重大発表】

富士グラベルの次のステップについて、お知らせがあります！

ロングコースにチャレンジできる第1回の「富士グラベルエクストラ」を2025年12月7日（日）開催します。

第2回富士グラベルは規模アップを目指し、2026年5月16〜17日の2日開催へ！

詳細はこちら🔻https://t.co/MD4TwzDqZD pic.twitter.com/90WCxzbheT

— 富士グラベル (@FujiGravel) September 12, 2025

野沢温泉なので、締めは……

会場から歩いていけそうな共同浴場『大湯』へ。思ったより距離あったのですが、何しろ街中に駐車場がないし歩いていくしかない。

雰囲気は良かったけど、いかんせん湯が熱すぎたｗ
汗が引かなくてTシャツ1枚びしょびしょにしてしまった。

グラベルバイクのご用命は府中多摩川店におまかせ！

府中多摩川店には池田、間野のグラベル得意な販売スタッフをはじめ、グラベル乗り複数在籍！安心してご相談ください！お待ちしています！

7th October 2025
ワイズロード府中多摩川　まのゆうすけ