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【保存版】ロードバイク・クロスバイク|ディスクブレーキが効かないときの原因と解決方法
by: 久保田 啓介

ディスクブレーキの効きが悪いときの原因と対策

ロードバイクやクロスバイクに広く普及したディスクブレーキ。雨天時でも安定して効き、リムブレーキに比べて制動力も高いのが特徴です。しかし、いざ乗ってみると「思ったより効かない」「レバーを強く握らないと止まれない」と感じることがあります。

今回は、ディスクブレーキの効きが悪いときに考えられる原因と、その対処方法を整理してみました。

 

【主な原因と対処方法】

1. ブレーキパッドの摩耗

・原因

 パッドの摩材が減りすぎると金属部分がローターに当たり、制動力が大幅に低下します。

・確認方法

 パッドを取り外して、摩材の厚みが1mm以下なら交換の目安です。

・対処方法

 新しいパッドに交換。交換後はローターに馴染むまで慣らし走行(数回のブレーキング)を行うと本来の効きが出ます。

2. ブレーキパッドやローターの汚れ

・原因

 チェーンオイル、泥、手の皮脂などが付着するとパッドとローターの摩擦力が下がります。

・確認方法

 ブレーキ時に「キーッ」という異音が出たり、制動力が弱くなる場合は汚れの可能性大。

・対処方法

 パッド・ローターともにディスクブレーキクリーナー(ノンオイルタイプ)で脱脂。パッドがオイルを吸ってしまった場合は、やすりで表面を薄く削るか新品に交換します。

3. ローターの歪み

・原因

 転倒や輪行中の衝撃でローターがわずかに曲がると、パッドとの接触が不均一になり効きが不安定に。

・確認方法

 ホイールを回し、ローターが左右に振れていないかをチェック。

・対処方法

 専用工具(ローターストレートニングツール)で修正可能。ただし大きな歪みは交換が確実です。

4. エア噛み(油圧式の場合)

・原因

 油圧式ディスクはブレーキホース内に空気が入ると、圧力がうまく伝わらず効きが弱くなります。

・確認方法

 レバーを強く握っても“スポンジーな感触”で奥まで沈むようならエア噛みのサイン。

・対処方法

 オイル交換・エア抜き(ブリーディング)を実施。作業には専用工具と知識が必要なため、自信がなければショップに依頼するのが安全です。

5. メカニカルディスク(ワイヤー式)の調整不足

・原因

 ワイヤーの伸びやアジャスターの緩みでパッドの位置が遠くなり、制動力が低下します。

・確認方法

 レバーの遊びが大きすぎる場合は要調整。

・対処方法

 アジャスターでワイヤーの張りを調整、もしくはキャリパー側でパッドの位置を調整します。

6. ローターやパッドの相性・品質

・原因

 安価なパッドやローターでは制動力が不十分なことがあります。

・対処方法

 用途に応じた純正品や信頼できるメーカー製のパーツに交換すると改善することがあります。特にロードバイクではレジンパッドかメタルパッドの選択が効きに直結します。

効きを維持するためのポイント

・定期的にローターとパッドを脱脂する

・雨天走行後は水分を拭き取り、サビを防ぐ

・パッド残量を月1回チェック

・年1回を目安にオイル交換(油圧式の場合)

まとめ

ディスクブレーキの効きが悪いと感じるとき、その多くはパッドやローターの状態・調整不足・オイル管理に起因します。

正しい点検とメンテナンスを行えば、本来の高い制動力を発揮してくれます。

効きが弱いまま走行を続けるのは非常に危険です。気になる症状が出たら早めに確認し、必要に応じて自分で整備するかショップに相談するようにしましょう。

 

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