【入間コラム】スプリング式トルクレンチの使い方。保管の仕方。注意点。
by: 上山翔

1 スプリング式トルクレンチの使い方

スプリング式トルクレンチの使い方

皆様トルクレンチは使っていますか？
スポーツバイクには軽量なアルミやカーボンといった扱いを間違えると破断してしまう恐れがあるパーツが多く使われております。
特にカーボンはより軽量を追い求めるユーザーに好まれております。
ですがそんなカーボンも無条件で軽いを実現しているわけではありません。
体重制限、トルク制限など制約があるのです。

はい今回はそのトルクを計るトルクレンチについてお話していこうと思います。

こちらはGRANGEのトルクレンチです。普段上山が使っているものでお求めやすく自転車乗りなら一家に一本欲しいものになります。

使い方

トルクレンチを使って締め付けを行う際このタイプはスプリング式ですので持ち手をぐるぐる回し欲しいトルクに合わせます。

締め付けを行います。
簡単ですね？

どこを持つ？

そうなんですよ、実はどこを持って使うって知らない方が多いです。
上山も正直買った当初は知りませんでした…
そこで入間店メカニック池田に教えてもらいました！

デジタルモデルなどは持ち手に線が入っているならそこを、入っていないなら真ん中あたりを持つ。
ということみたいです。
今回はわかりやすいようにマスキングを巻いているところですね。
ざっくりですが握った時に中指に一番力を込めて使うといった感じで問題ないと思います。

使い終わったら

これはスプリング式特有だと思います。
使い終わったら測定値を最小にします。
これにはスプリングに負荷がかかったままだと精度がずれていくのでそのずれを最小限にするためです。

保管方法

・付属のケースにしまう
・高温多湿、ほこりなどを避ける
これには錆びや噛み込みによる制度誤差を減らす役割があります。

やったらいけないこと

トルクレンチは締め付け計測器です。
逆方向への力は本体が歪み精度がずれる恐れがあります。
ラチェットレンチになっているため勘違いされる方もいらっしゃいますが緩めることには使ってはいけません。

最後に

スポーツバイクは性質上扱いがシビアになるパーツも多いです。
まずはご自身でできる定期メンテナンスから始めたいといった方も道具の使い方がわからなければ壊してしまうといったことになりかねません。
せっかく買われた自分だけのバイク壊してしまったら悲しいと思います。
しっかりと学び新しいことにチャレンジしてください。