日本最大級のスポーツサイクル専門店!アウトレット集約店!
2026/08/03 19:45
こんにちは! 入間店池田です。今回は、ロードバイクの油圧ディスクブレーキメンテナンスの様子をご紹介します。
作業するのは、シマノ 105グレードのSTIレバー「ST-R7020」です。 オーバーホールということでお持ち込みいただきました。
さっそく作業に取り掛かりますが、フルード(ミネラルオイル)を抜いてみると……衝撃の事実が待っていました。
本来、シマノの純正ミネラルオイルは鮮やかなピンク色をしています。しかし、長期間使用した車体から抜いたオイルは、まるで墨汁のようにドス黒く濁っていることがよくあります。
この「黒い汚れ」の正体は、主に以下の3つです。
アルミの摩耗粉:レバー内部のシリンダーとピストンが擦れ合うことで発生する極小の金属粉
外部からのダスト:キャリパー(車輪側)のピストンが動く際、微細なブレーキダストや砂埃がシールをすり抜けて侵入したもの
ゴムシールの劣化:内部のパッキン類が経年劣化や摩擦で極微細に削れたカス
これらがオイル内に蓄積することで、フルードが真っ黒に変色してしまうのです。そのまま放置すると、ブレーキの制動力低下や、最悪の場合は内部パーツの破損に繋がります。
それでは、実際に新しいオイルへと入れ替えていきます。
まずはキャリパー(下側)にシリンジ(注射器)を接続し、新しい綺麗なピンク色のミネラルオイルを圧入していきます。下から上へ、古いオイルを押し出すイメージです。
すると、STIレバー(上側)にセットした黄色いファンネル(じょうご)には、押し出された古いオイルがジワジワと溜まっていきます。見てください、この濁り!新しいオイルの色とは似ても似つかない、どんよりとしたグレー色になっています。
ちなみに、本来の綺麗なミネラルオイルはこちら。透明感のある美しいルビーのような色をしています。この美しいオイルで、内部の汚れをしっかりと洗い流すようにフラッシング(洗浄)していきます。
下から新しいオイルを送り続け、上のファンネルから出てくるオイルが完全に綺麗なピンク色になりました!これで内部の汚れたオイルが全て押し出され、新鮮なオイルに入れ替わった証拠です。
この後、しっかりと気泡を抜くブリーディング作業を行い、レバーのタッチ(握り心地)がカッチリと硬く回復していることを確認して作業完了です。
もし、綺麗なオイルに入れ替えても「レバーが奥まで握り込めてしまう」「タッチが柔らかいまま」という場合は、マスターシリンダー内部のシール類が寿命を迎えているサインかもしれません。(その場合はレバー本体等の交換が必要になります)
油圧ディスクブレーキは非常に強力で頼もしいパーツですが、その性能を維持するためには1年〜2年に1回程度の定期的なフルード交換が推奨されます。
「そういえば、最近ブレーキのメンテナンスをしていないな……」と思い当たった方は、ぜひお気軽に当店までご相談ください!
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