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【ピナレロ通信】初検証 新型FシリーズvsDOGMA-F 見た目を比べてみた
by: 奥平総帆

ピナレロルームがある、ワイズロード川崎店の奥平です。
先日発表になったばっかりの新型PINARELLO Fシリーズ。先日までピナレロルームに展示車両をお借りしていました。
DOGMA-Fの直系となるそのFシリーズのシルエットは早速大きな話題となっています。
DOGMA-Fはプロ選手が勝利のためにのるスーパーフラッグシップ。
Fシリーズは、PINARELLOの考えるRACINGシリーズのフラッグシップバイク。となっています。
そんなFシリーズですが、DOGMA-Fと見た目がどう違うのか詳細を比べてみたいと思います。DOGMA-Fが常設展示しているピナレロルームだからこそ、Fシリーズと並べて細かく見ていきましょう。

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DOGMA

Fシリーズ vs DOGMA-F

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▲Fシリーズ最上位モデル「F9」。Fシリーズは共通のフレーム形状となっていますが、ちょっと見ただけではDOGMA Fとの違いは分からないくらいのシルエットとなっており、レーシングバイクらしいルックスがたまりません。

 

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▲「THE ART OF BALANCE」エアロ、軽量性、剛性、振動吸収性を高次元でバランスさせた究極の一台
「DOGMA F」

 

フレーム

ダウンチューブ

PINARELLOバイクの特徴の一つとなっている、ダウンチューブの形状ですが、ボトルを付けたときの空力性のを意識した凹凸と、斜めからの風を受け流すFLAT BACK形状はほぼ同じ形状となっています。

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▲Fシリーズ「F5」

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Fシリーズは機械式ギアにも使用できるようにアウター受け、ジャンクションポートになるようにPRINCEシリーズと同じように穴が開いています。


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▲「DOGMA F」

DOGMA Fは電動専用なので、すっきりした形状になっています。

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「DOGMA F」は、ボトルケージ部分がBBに向けてもう一段段差が付く形状をしています。
ボトルをつけた際のフレームとの隙間を埋めて最大限に空力が高まるような形状となっていることがわかります。

 

BB周り

 ギア側と反対側から見ると大きな違いが見て取れる部分です。

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▲Fシリーズ「F9」

 FシリーズのBB周りのフレーム形状は、PRINCEシリーズと同じようなシルエットとなっていますが、フレームの幅はDOGMA Fと同じに分厚い形状となっています。

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▲「DOGMA F」

DOGMA Fはかなり大きなTTバイクのようなボックス状のBB周りとなっており、剛性、軽量性、空力性を意識していることが特徴です。

 

BB

カーボンフレームはフレーム剛性を高めるため、圧入式BBを採用するブランドが多い中、ピナレロは数年前からねじ式のイタリアンBBを採用しています。精度、整備性、音鳴りの防止とメリットが多いという考えです。

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▲Fシリーズ「F9」

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▲「DOGMA F」

 

ヘッドチューブ

ワイヤーをフル内装とするため、両モデルとも太めのヘッドチューブとなっています。横からのシルエットは似た形ですが、正面から見るとFシリーズより、DOGMA Fの方がくびれた形状となっています。空力的にはくびれている方が効果が高いと聞いたことがありますので、形にその狙いが現れているのかもしれません。

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▲Fシリーズ「F9」

 

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▲「DOGMA F」

 

リアバック

特徴的なONDA形状のリア三角ですが、Fシリーズはゆったりとした形状に対して、DOGMA Fは角ばった形状となっています。

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▲Fシリーズ「F9」

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▲「DOGMA F」

 

シートステー Think Asymmetric

自転車は左右で違う機能がついているため、そのバランスを取るためにPINARELLOはあえて左右非対称なフレーム形状をしています。特にF12や、直系のプリンスシリーズは明らかに左右の形が違っていましたが、新型の両モデルとも左右の形状はよくみないとわからない範囲の洗練された形状になっています。
また、後部から見た両モデルの形状はほぼ同じ形に見えます。力のかかるBB周りは剛性を上げるために形の差があります。

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▲Fシリーズ「F9」

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▲「DOGMA F」

 

チェーンステー Think Asymmetric

左右非対称を一番わかる部分がチェーンステーになります。
ギア側に比べ、逆側の形状はかなり太いパイプとなっています。

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▲Fシリーズ「F9」
DOGMA Fに比べて角の取れた形状をしています。

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▲「DOGMA F」

明らかに剛性のありそうなエッジの立った長方形の断面をしたパイプ形状になっています。

 

リアエンド

ここはシャフトや、リアディレイラーの固定方法は全く同じ部品を使用しているため、変わりませんでした。

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▲Fシリーズ「F9」

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▲「DOGMA F」

 

スルーシャフト

上側が、DOGMA F。下側がFシリーズ。
DOGMA Fは中央部分を細くし、かなり軽量なシャフトになっています。
Fシリーズというか、DOGMA以外のディスクブレーキモデル共通のシャフトです。これは、大きな頭の部分に隠しレバーが付いており、工具無しで簡単に脱着ができるようになっています。
利便性なのか、機能重視なのかの違いですね。どちらも互換性があるので交換してもいいかもしれません。

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フォーク

フォークシルエット

チェーンステーとは違いフロントフォークは非常に似た形状となっています。
オンザレールと称されるピナレロハンドリングを実現するためなのでしょうか。同じレーシングスペックとして同一形状にしたのではないかと思います。
両モデルとも新UCI基準で作られているため、前から見ると非常に薄い形状になっています。

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▲Fシリーズ「F5」

シルエットはほぼ同じに見えますが、DOGMA Fに比べると少しだけ丸みを帯びた形状になっています。

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▲「DOGMA F」

Fシリーズに比べると角ばった断面形状になっています。両方を並べて触ってみないとわからない部分です。

 

フォークエンド

フォーク先端にはForkFlapが付いています。これはホイールの周りに発生する乱気流を整える働きがあり 高速域でのハンドリング精度と安定性を高め、従来型のフロントフォークと比較して空気抵抗をおよそ10%軽減するそうです。両モデルとも薄さ、形状は同じようになっています。

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▲Fシリーズ「F9」

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▲「DOGMA F」

 

フォーク Think Asymmetric

ディスクのストッピングパワーを受け止めるため、ブレーキ側のフォークは分厚く、逆側が薄くなっているのがわかります。
前から見た両モデルのシルエットはほぼ同じ形状に見えます。

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▲Fシリーズ「F9」

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▲「DOGMA F」

 

シートまわり

ピラー

新UCI基準に合わせてDOGMA Fのピラーは非常に薄く作られています。Fシリーズにも薄いピラーが採用されていますが、カーボンのグレードは違いますが、全く同じ形状のものが使用されています。

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▲Fシリーズ「F5」

 

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▲「DOGMA F」

 

 シートチューブ形状

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▲Fシリーズ「F5」

 Fシリーズはポスト前のネジを回すことでピラーを固定しているのですっきりとした形状をしています。

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▲「DOGMA F」

 DOGMAは”TWIN FORCE”と呼ばれる伝統的にピラー後ろ側のネジ2箇所を締めることで固定する形式を採用しているので、ピラーに対して後ろに出っ張りのあるフレーム形状をしています。

 

ヤグラ

車体を軽量化する際に、重心の高い部分にあるものを軽くすることが、バイクコントロールのしやすさに影響します。
究極を目指しているDOGMAはの部分の軽量さに妥協がないのがわかるポイントになっています。

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▲Fシリーズ「F9」

Fシリーズは伝統的なアルミのヤグラにてサドルを固定しています。アルミなので、特段重たいということはありません。

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▲「DOGMA F」

3Dプリントによる焼結チタンで制作されたシートヤグラはは-35gになっており、サドルの間から覗く造形は只者でない雰囲気を醸し出しています。

 

ハンドル

DOGMA Fに採用されている軽量化されたMost TARON ULTRA FASTが、Fシリーズの最上に「F9」にも採用されています。

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▲Fシリーズ「F9」

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▲Fシリーズ「F5」

こちらには別体式のアルミステムが採用されています。取り付け形状は同じなので、あとからのグレードアップにも対応できます。

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▲「DOGMA F」

 

ヘッドパーツ

ワイヤー類を完全内装するTiCRシステムをどちらも採用しているので、ハンドル周りからワイヤー類が露出せず、すっきりとした外観になっています。

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▲Fシリーズ「F9」

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▲「DOGMA F」

 

最後に

今回は展示車体ですので、見た目で対比させていただきました。DOGMAにはDOGMAの求める良さ、FシリーズにはFシリーズに求める良さが見た目からもにじみ出ていました。
次は是非とも機会があれば乗って見たいと思います。
新しい情報がありましたら発信していきますのでお楽しみに。

 

2023年モデルラインナップ

  • F9

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カーボン:T900

コンポ :DURA-ACE 12S Di2

ホイール:MOST ULTRA FAST(カーボンホイール)

カラー :RAZOR WHITE

コンポーネントにはDOGMA完成車と同じパーツを採用。いわばフラッグシップモデルのような位置づけ。他メーカーのフラッグシップモデルと対抗できる一切妥協のないモデル。フレーム重量はなんと900g以下!
レースシーンやヒルクライムでの活躍間違いなしの最高級モデル。
新登場のRAZOR WHITE(レーザーホワイト)カラーはパールホワイトとグロスブラックのツートンにヘアラインの入ったメタルデカールが特徴。高級感あふれる1台。

 

  • F7

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カーボン:T900

コンポ :ULTEGRA 12S Di2

ホイール:2グレードラインナップ

カラー :RAZOR RED、RAZOR BLACK

他メーカーのフラッグシップと対抗できるだけのスペックをもつフレームにアルテグラDi2を装備することでコスパを追及。将来的にカスタムしたいと考えている方にもおすすめです。フレーム重量は900g以下!
RAZOR REDは2022PRINCE同様上品なパールレッドにグロスブラック、目を引く白いロゴが特徴。
新登場のRAZOR BLACKは高級感あるマットガンメタにマットブラック、存在感を引き立たせるグロスブラックのロゴが特徴です。
2022年モデルと比較するならPRINCE FX相当の位置づけです。

 

  • F5

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カーボン:T700

コンポ :105 12S Di2

ホイール:FULCRUM RACING800

カラー :IMPULSE BLUE,IMPULSE GREY

新採用の105Di2を装備し、レースやイベントでの活躍も期待できます。
新登場のIMPULSE BLUEは目を引くビビットなマットブルーにグロスがかったホワイトのロゴが特徴。2021年モデルRAZHAのマットネイビーとも似ていますが、より明るくなった印象。IMPULSE GREYはチタンカラー寄りのマットグレーに、グロスがかったブラックのロゴが特徴。
2022年モデルPERINCE FXやPARISのグレーとも似ていますが、若干色みが異なります。
2022年モデルと比較するならPRINCE相当の位置づけです。

 

  • X3

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カーボン:T600

コンポ :105 12S Di2

ホイール:FULCRUM RACING800

カラー :DEEP BLACK、KEEN RED

新採用の105Di2を装備し、ロングライドやイベントでの活躍も期待できます。
DEEP BLACKはこれまでのBOBと同様のカラーリング。ロゴが目立たないので地味に感じる人もいるかもしれませんが、BOBにはピナレロの造形に対する自信が表れています。なぜかというと、ロゴが見えずともシルエットだけでピナレロと認識することができるから。
KEEN REDは2022PRINCE同様上品なパールレッドにグロスブラック、目を引く白いロゴが特徴。ピナレロのアイコンとも呼べるカラーリングです。
2022年モデルと比較するならPARIS相当の位置づけです。

 

  •  

GRANGER(グレンジャー)

GRANGER_GREENAND GRANGER_BOB GRANGER_ORANGE

カーボン:T600

コンポ :GRX600(2*11speed)

ホイール:FULCRUM RAPID RED900

カラー :GREEN SAND,BOB,ORANGE

ピナレロらしさが各所に散りばめられている、走る場所を選ばないオールロードモデル。

 

RAZHA DISK(ラザ)

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カーボン:T600

コンポ :105機械式(2*11speed)

ホイール:シマノ WH-RS171

カラー :GREY METALIC、SHINY WHITE

「RAZHA」は「DOGMA 65.1」直系といえる最新のアシンメトリック・デザインを身にまとったすべてのサイクリストにお勧めできるパーフェクトなバイクです。

 

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