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【今年1台目】新車を買いました【MTB】
by: 村

川崎店へ異動してきてから、年2台ペースで新車を買っていると評判の村です。その都度古い車体やパーツを買取に出しているので、トータルの台数は増えていないのですが…(言い訳
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今回購入した車体

BREEZER THUNDER ¥231,000-(税込) → 特価¥161,700-(税込)
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BREEZERとは

MTBは1970年代にカリフォルニア州マリン郡のタマルパイス山で生まれた、というのはよく知られた話ですが、当時使われていたのは古い実用車を改造したKlunker(クランカー)と呼ばれる車体で、未舗装の林道を下るとすぐ故障してしまったそうです。創成期のMTBレースはリパックという名でしたが、これはその頃使われていたコースターブレーキのグリスがすぐ焼き付いてしまうため、しょっちゅうグリスを詰め替え(repack)なければならなかったことに由来しています。
このレースにはゲイリー・フィッシャー、チャールズ・ケリー、トム・リッチー等、後にレジェンドと呼ばれるライダーが多数参加していたのですが、その中に元ロードレーサーで、機械加工の技術と設備をもち、ロードフレームを製作した経験もあるジョー・ブリーズという青年がいました。彼が仲間に依頼されて、それまでのクランカーとは全く異なる、オフロード用に設計された自転車を製作したのです。つまりMTBというものを初めて作ったのがジョー・ブリーズなのです(mountain bikeという言葉を生み出したのはゲイリー・フィッシャーですが)。
ジョー・ブリーズは1号車を製作した1977年の第15回リパックで優勝、製作した車体は彼の名にちなんで”Breezer”と呼ばれるようになります。「ファースト・シリーズ」と呼ばれる最初に製作された10台のうち、1号車は現在スミソニアン博物館に、チャールズ・ケリーがオーダーした2号車はマリン自転車博物館内の”Mountain Bike Hall of Fame”に、そして9号車(8号車説あり)は大阪府堺市のシマノ自転車博物館に収蔵されています。

このモデルを選んだ理由

そもそものスタートは「最新の規格とジオメトリーでフルリジッドのMTBを作ったらどうなるのか?」という疑問でした。27.5インチ(650b)ブームを経て、2010年代終盤に29インチホイール+BOOST規格に落ち着いた後も、フォワードジオメトリー、ドロッパーポスト、ワイドハンドル、ショートステム等、MTB界では次々に新技術が登場しています。ディスクブレーキやタイヤの性能も向上しているし、これらを全部乗せしたら、相当走るフルリジッドになるのでは?というわけです。

しかしサスペンションが当たり前になった現在、フルリジッドである程度上のグレードの完成車というのはほとんどありません。フレームセットを購入して手持ちのフルサスからパーツを移植することも考えましたが、こちらもなかなか条件に合うものがない…。そんな中でこのTHUNDERが特価になると聞き、一もにもなく飛びついたというわけです。

※川崎店はBREEZER特約店ではありません。BREEZER商品のご購入は上野本館、新宿本館、新宿クロスバイク館、名古屋本館、大阪本館、またはワイズロードオンラインをご利用ください。

 

 

車体の詳細

最大の特徴であるフロントフォーク。現在主流のフォワードジオメトリーに合わせてヘッド角67.7°と、リジッドフォークとしては異例の長さになっています。
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ヘッドチューブはテーパードなので、サスペンションフォークに交換するのも容易です。
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ハンドルバーは純正で780mmのところ、左右20mmずつカットして740mmに。
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今や必須アイテムのドロッパーポストもしっかり装備。元祖ドロッパーポストというべきHITE-RITEを開発したのもジョー・ブリーズであったことを思うと、感慨深いものがあります。
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ドライブトレインはシマノ・デオーレの1×12とスタンダードな仕様。
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足周りはWTBの30mm幅リムに、同じくWTBのVIGILANTEタイヤという組み合わせ。
ちなみにWTBとはWilderness Trail Bikeの略で、元々フレームビルダーだったチャーリー・カニンガムがスティーブ・ポッツ、マーク・スレートらと1982年に設立したブランドです。チャーリー・カニンガムとスティーブ・ポッツは2002年に離脱してしまいますが、マーク・スレートはWTBに残り、ゲイリー・フィッシャーが29erを開発、普及させるのをパーツ供給の面から支えてきました。こんなところにもMTBの歴史が詰まっているわけです。

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フレームにもフォークにもダボ穴が多数設けられているので、バイクパッキングとも相性よさそうですね。
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インプレッション

フレーム、フォークともスチール製でそれなりに重量があるうえ、2.5インチ幅のタイヤを履いているので漕ぎ出しは軽快とは言い難いですが、スピードに乗ってくると意外に癖がありません。ホイールベースがフルサスなみに長いのに、コーナーで思い切って倒し込むとスッと曲がります。またフォワードジオメトリーの恩恵で、下りではかなり安心感があります。20数年前に初めて買った26インチホイールにカンチブレーキのフルリジッドMTBとは雲泥の差で、まさに狙い通りといったところ。
DSCN5338ただBOOST規格の高剛性ゆえか路面からの突き上げはそれなりにありますし、急な登りや下りではしっかり体重移動しなければならないので、10年近くフルサスに頼ってきた体には少々こたえますが、初心に戻ってスキルを磨く機会ととらえて乗り込んでいこうと思います。

今後の課題

シートクランプ

ドロッパーポスト標準装備の車体なので本来不要なのですが、シートクランプがクイックリリースタイプとなっています。固定力が足りず、乗っているとドロッパーポストがずり落ちてくるので、ここは交換必須。
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クランク

フレームサイズ17インチに対して175mmのクランクが付いてくるのですが、私の体格では長すぎるので、170mmに交換したいところ。またチェーンリングも34Tと足周りに対してかなり重めなので、ここも合わせて見直したいポイントです。
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実はパーツは既に手配済みなので、あとは交換するのみ。その作業の様子もブログに載せる予定ですので、どうぞご期待ください。

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