エアロロード・トライアスロンの殿堂 日本最大級トライアスロンショップ
2025/01/17 07:36
みなさんこんにちは、ワイズロードお茶の水店 関です。
久しぶりに購入した最新バイク。TREK MADONE SLR Gen8をより速く、よりカッコよくカスタムしいきます!
第0回 MADONE購入編はコチラ
第1回 パワーメーター・楕円ギア編はコチラ
第2回 ビックプーリー編はコチラ
第3回 マクハルシーラント編はコチラ
第4回 セラミックハブベアリング編はコチラ
今回は第5回、セラミックBBとその他ちょっとしたカスタムをご紹介します。
ここまでの連載で、ホイールやビックプーリーなど、次々とベアリングをセラミック化してきました。今回はついに最後に残ったBBをセラミックベアリングに交換します!
ロードバイクで少しでも速く、ラクに走ろうと思ったときに着目したいのが、バイクの駆動抵抗です。
脚でペダルを踏み込んだパワーはクランク、チェーン、ホイールを介して路面に伝達され加速力になりますが、その途中で機材のたわみ、摩擦などの駆動抵抗で一部のパワーが失われてしまいます。
このロス=駆動抵抗をできるだけ減らすことができれば、同じ力でも速く、ラクに進む事ができます。
逆に言うと、せっかく高級な機材を使っていても、適切なメンテをせずに、ハブのベアリングが傷んだり、チェーンのオイルが抜けたり、タイヤがすり減った状態ではせっかくの性能が全く無駄になってしまうので、しっかりメンテナンスをしましょう。
セラミックベアリングに交換することで、
・回転抵抗が減り駆動抵抗が減る
・剛性が高まり加速力を逃がしにくい
などのメリットがあります!
逆にデメリットは、
・比較的高価である事
・衝撃や悪天候に強くはないので、ラフに乗る方、雨天でもガンガン乗る方、状態の悪いバイクでは消耗が速い事がある
などです。
回転性能を優先させるために防水性能が下がるものもありますが、ちょっとの雨くらいなら大丈夫。
どんなベアリングも消耗品なので、数年で交換しなくてはいけませんが、予算に余裕があるなら是非おススメなカスタムです!
新型MADONEなど最新モデルの多くに採用されている新規格T47。
大口径で剛性を確保しやすく、様々なクランク規格に適合。
ネジ切りなのでフレームを痛めにくく、確実な取り付けができるのも魅力。
この新規格の登場で、泥沼のBB規格戦争が終結するかと思ていたら、、、そんなことは無かった!
T47が普及し始めてまだ2~3年くらいの印象ですが、すでにT47規格の亜種が乱立!
クロモリフレーム向けのT47アウトボード シェル幅68mm
今のところ主流のT47(インボード) シェル幅86.5mm
同じくインボードタイプですがシェル幅が若干違い、TREKなどが採用するT47(85.5) シェル幅85.5mm
左右非対称のT47A シェル幅76.75mm
と4種類もある!!アウトボードとT47Aは外観から判断できますが、86.5と85.5は互換が無いうえに外観からもメーカーのスペック表からもどちらかわかりにくい!!
詳しくは横浜店の記事で詳しく紹介されています。
皆さんにとりあえず覚えていただきたいのは、「T47なら何でもつくわけじゃないよ」という事です。
規格に困ったら店頭でフレームの年式・モデルと使いたいクランクを教えてください
そして今回使うのはTREKなどいくつかのメーカーが採用するT47(85.5)規格を選びます。
セラミックベアリングの中でも安価なウィッシュボーンはT47アウトボードとT47 85.5mmをラインナップ。TREKにも使えます。
カンパやDUBなど対応クランクが多いのも魅力。
TOKENもアウトボード・インボード2種類のラインナップですが、インボードタイプは86.5mm・85.5mmともに対応しているので多くのフレームに対応することができます。
また、TOKENオリジナルのTBTセラミックベアリングは回転も優秀で、コスパも高い!
あと、NINJAってちょっとカッコいいですよね、、、(厳密にはT47はNINJAじゃないんですけどね、、、)
スギノはT47規格で3種類のラインナップ。T47インターナルは86.5mm・85.5mm両対応なので4種類すべてのフレーム規格に使えます。
逆に、クランクはシマノかスギノ製24mm軸に限られています。
昔からセラミックBBで定評のあるスギノ。回転がスムーズでトラブルも少なく信頼性が高いのも◎
他のセラミックBBより段違いで回転が軽いのがセラミックスピード!
価格も段違いでグレードによって約5~8万円!
予算に余裕があれば一番効果を実感できるBBだと思います。
今回はスギノのセラミックBBを使ってみようと思います。
松山店青木くんのオススメしてくれたTOKENと悩みましたが、人気な割に今まで自分では使ったことのないスギノを選びました。
青木くん、ゴメンね~
シール性能の違いか、(セラミックスピードを除いて)スギノが一番低トルクでも軽く回る印象もありますが、実際に手で回した感じはTOKENとそんなに変わらないかも?
中にしっかりグリスが塗られているのがわかります。
新品を手で触った感じはビックリするほど低負荷というわけではありませんが、中のグリスが馴染めばもう少し回転も良くなるはず。
また、実際に体重をかけたときはグリスの重さよりも潤滑効果の方が大きい(はず)です。
日本製セラミックベアリングで、長寿命かつ驚くほど滑らか。
回転性能と防水性能を両立した唯一無二のBB!
とのこと。ここまで言われたら気になりますよね!!
標準装備のBBを外して、、、
セラミックBBを装着!
ネジ切りなのでフレームが傷みにくく安心。
とは言っても長期間放置したり、汗や塩で腐食すると圧入以上に外せなくなるリスクもあるので、定期的にメンテ、交換しましょう。
早速試してみました!
短いライドでチェックしましたが、
一番に体感できたのはしっかりとした剛性感!
加速での踏み込みがよりシャープになったような印象で、しっかり重心を乗せられるというか、重心がわかりやすくなった、力が逃げにくくなった感覚で好印象でした。
回転の軽さは、チェーンや車輪、タイヤ、天候にも左右される部分なので正確にBBの軽さだけを判別するのは難しい事ですが、確かに軽くなったように感じます。
低負荷時もですが、高負荷ほど効果を実感できる気がします!
一般的なスチール製BBの交換時期は(乗る距離や状態で変わりますが)約10,000kmくらい。そこそこ乗る方なら2~3年で交換時期ですが、1回も替えたことが無い方も多いのではないでしょうか?
BBは寿命を過ぎても気づきにくい部分ですが、性能は下がってしまいます。
まずは定期的なBB交換、オーバーホールをしましょう。
予算に余裕があれば、セラミックBBにすることで、よりラクに、速く走る事ができますよ!!
悩んでいる方は是非直接ご相談くださいませ。