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【ホイールを換えよう!】こんなに自転車が進化する!新宿本館 前澤編
by: 石澤貴志

ワイズロードオンラインの石澤です。

ホイールは自転車の走りの中核となるパーツ。
変えることで自転車の性能や性格を激変させる効果があるのですが、意外とそのことが知られていなかったり、自転車に近い金額がかかることから二の足を踏んでいる方も多いようです。

そこで、実際にホイール交換をして走ったスタッフからの生の声をお届けするのが、今回ご紹介する記事でございます。
第5弾は、新宿本館スタッフより快適ライド志向のスタッフでございます。

 

新宿本館 前澤 公一のWHEEL CHOICE

 

ライドプロフィール

通勤・都内の移動・ロングライドをメインに楽しんでいます。
自身が楽・快適・ストレス無く走れるようにパーツを選んでいます。

車体

今回ホイール交換をする車体は、スペイン生まれのグラベルロード「ORBEA TERRA」。
「グラベルロード」といっても様々な傾向のモデルがありますが、こちらはフルカーボン、キャリア台座なし、ヘッドチューブも短めと、オンロードとグラベルのどちらも軽快にこなせる、エンデュランスロード寄りの設計でございます。
前澤はオンロードをメインに乗っていますが、太いタイヤで快適性を確保しつつ、セミスリックパターンで転がりの軽さを確保しています。

ホイール交換の動機

前澤が以前使用していたホイールは、「KSYRIUM PRO CARBON UST DISC」。
MAVICがロードチューブレス参入にあたって発表した、ロードUST第1弾ともいえるホイールです。
ロードチューブレス黎明期の製品だけに、リムハイトの割に重量があるモデル。
ストップ&ゴーが繰り返される都内の移動時に、少し不満があったようです。
新ホイールを選定するにあたり、リムハイトは上げたいが重量の増加はそれ以上に抑えたかった前澤。
またバイクのコンセプトがオールロード・グラベルなので、幅が広いタイヤを装着できるリム幅が必要でした。

きょうのホイール

そんな目的に合わせ、前澤が選んだホイールは、ロードホイールに参入して間もない、

RESERVE 34/37 DT180

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その名の通り、フロント34mm/リア37mmのリムに、DTの180ハブを組み合わせたモデルです。

「RESERVE」というブランドはまだ聞きなれない方が多いため、ブランドヒストリーもご紹介いたしましょう。

世界的なMTBブランド「SANTA CRUZ」のチーム、「SANTA CRUZ SYNDICATE」は、ダウンヒルを主軸に活躍していました。
ダウンヒルはバイクへの負荷が非常に高く、クラッシュした時の機材へのダメージが大きい競技です。

アルミリムのホイールを使用していたとき、リムの破壊は1年間で180本にも達していたそうです。
そこでチームは、リムをアルミからカーボン製のものに変更することを決意。
「頑丈さを求めてアルミからカーボンに変更!??」と思われるかもしれませんが、SANTA CRUZはこれ以前にフレームのカーボン化を進めており、実戦経験でカーボンの方が頑丈な製品を作れることに気づいていたのです。

カーボンリム専業メーカーのリムを導入してからは、リムの破損はわずか8本のみに激減。
このことからカーボンホイールの有用性を実感したSANTA CRUZは、リムも自社生産することを決定。
ホイールに「RESERVE」のブランド名を冠し、MTB用ホイールをリリースしたことからホイールメーカーとしての歴史が始まったのです。

インプレッション

圧倒的に軽く、加速・速度の伸びが良くなりました。やはり外周部の軽さは反応の良さに直結します。
以前のホイールと比べリムハイトはそれほど上がっていないものの、速度維持がしやすくなりました。
RESERVEのホイールには複数のリムハイトがラインナップされていますが、前澤が選んだのは最も低いモデル。

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たしかにストップ&ゴーを重視する観点からは、リムハイトは低い方が良いのですが、一方で巡航性が下がる問題点もあるはず。
それでも前澤が このリムハイトを選んだのは、太いタイヤを組み合わせると、「タイヤ+リム」で背の高さを稼げると判断したから。
リムの空力はタイヤとセットでもたらされるので、こうした判断に踏み切れるのですね。

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ローハイトの為、踏んだ時の反発力があまりなく、出力の低いライダーでも目的地(ゴール)までしっかりと走り切れます。とびぬけた特徴があるわけではないですが、どこをとっても過不足がないので非常に扱いやすくストレスがありません。
リム自体は非常に頑丈で、剛性も強度も高いのですが、ローハイトなのでスポークが長く、チューブレスレディ運用している太いタイヤも相まって快適性も高水準で確保しています。

 

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 フロントはリム外幅30mm、リアが29mmと「スーパーワイド」の部類に入るホイールですが、車体がグラベルロードなので余裕をもって収まっています。
35Cタイヤを組み合わせても、リムとの幅が比較的揃って収まっています。タイヤとリムの段差は少ないほど空気抵抗の面で有利なので、これもリムハイトの割に巡行をラクにしてくれる要因です。

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RESERVEのホイールは、同じリムハイトのモデルでもハブをDTの3グレード(180/240/350)から選択可能。
下位グレードの350のみ、ラチェットが簡易版なことから上位2グレードで悩んだ前澤。
結局「どうせ悩むなら良いものを」ということで、最軽量の180をチョイスしました。

 

買う前に心配していたこと、実際に買ってみたら?

ホイール選びの前に悩んだことは?と聞くと、前澤からは
「ないです!」
のひとこと(笑)。

カーボンホイールは強度が心配、という昔なら繰り返されたフレーズは、ブランドヒストリーをお読みいただいた方ならお分かりの通り一笑に付すもの。
MTB、それももっとも過酷な衝撃にさらされるダウンヒル競技で実績を上げているリムが、グラベルロードでの使用で不安なわけがありませんよね!

 

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しかも、リム・ハブ・スポークすべての部品が単品で入手可能なため、万が一にも壊れてしまった場合にも補修部品の手配が容易。
部品交換でトラブルにも対処が可能なのは心強いですね!

ちなみに、購入にあたって比較検討したのは、同社のミディアムプロファイルモデル「40/44」と、DTのハイエンドモデル「ARC1100 DICUT」。
これらを実際に試乗したうえでのチョイスだそうです。
リムの精度や軽さ、そして剛性に起因するのか、転がりの安定感、ステアリングの軽快感が優れていると感じたことが決定要因だそうです。

ホイール換えると走りが変わる!

 自転車を買ったとき、きっとあなたはこだわり抜いて一台を選び、それから乗り始めたはず。
そんなお気に入りの自転車の能力をさらに進化させる一番効果的なアイテムがホイールです。

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「山登りを軽やかにこなしたい」
「平地を高速で駆け抜けたい」
「乗り心地をよくして長距離を疲れず走りたい」など・・・
どんなホイールがあなたにぴったりなのか、併せて何を換えればいいのかは、こちらのホイール大全をご覧いただければばっちり!
さらに深くホイールのことを知りたいときは、店舗スタッフに、お店やチャット窓口で質問しましょう。

 

 

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