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2024/06/21 18:28
スタッフに聞いた!「ウェアの買い替えタイミング」前編
by: ウェアの民
みなさんどうもです!ウェアの民です。
サイクルウェアは普段着とは異なり、基本的に「毎日は着ない」場合が多いものです。
…となると買い替えってどのタイミングなんだろう?と気になったことはありませんか?
今回はワイズロードスタッフにアンケートを実施。
スタッフの回答をもとに「ウェアの買い替えタイミング」と「買い替え理由」調査してみました。
長くなりそうなので「前編」「後編」に分けてお届け!
「前編」の今回はメインどころである「トップス」「ボトムス」をピックアップします。
いつ買い替えようかな?買い替えって「どうなったら」替えているのかな?が疑問の方はぜひ買い替えの参考にしてみてください。
目次
アンケートのとりかた
全国各地のワイズロードスタッフに向けてアンケートを実施しました。
- ・着用年数
- ・買い換える理由(外傷的な要因・見栄えを損なう要因・その他)
をメインにスタッフに聞いてみました。
また買い替えの理由に関しては、集計後に理由を主に3つの大きなカテゴリーに分けてグラフに反映させてみました。
外傷的な要因(赤色)
服自体が着られないように壊れてしまったり、自身の体型の変化によって着ることが難しくなったもの。
見栄えを損なう要因(緑色)
購入当時に比べて、使用に応じて劣化している状態。
着られなくはないけど、伸びてしまったり効果はちゃんと得られにくくなっている場合が多い。
その他(水色)
ウェア自体はまだまだ着用できるが、気持ちの変化や上記の理由以外で手放したり、処分しているもの。
トップス
トップスに関しては1着につきおよそ「3年程度」は着用する方が一番多い結果に。
中には「気に入っているデザインだから何年経っても限界まで着る」という方や「毎シーズン新調している」という両極端な方もいました。
1着につき大体3年、その次に多いのが〜5年くらいと、普段着に比べると比較的長くきている方が多い印象でした。
トップス、こうなったら買い換える!
買い替えを決断する理由としては、もう着ることができなくなる「外傷的な要因」が発生したことによって買い替えを行う方が多かったです。
中でも特に多い理由が「破損」。
これは転倒などで生地を擦ったり破けてしまう場合が多く、他だと木の枝や機材に引っ掛けてしまって破けるなんて意見もありました。
特に夏物の生地に関しては、薄手なものも多く、鋭利なものなどが引っかかったりすると破けてしまったりほつれてしまうことが多いのかなと感じました。
サイクルウェアは普段着のように「縫って直す」ということが難しい素材である場合が多く、破損してしまったら買い換えるほかない…という意見もありました。
また次いで多い「見栄えを損なう要因」。
蓋を開けてみると全体的に理由にかなり差があるわけではないですが、紫外線や繰り返し行う洗濯などで色が褪せてしまったり、着ているうちに生地が伸びてきてしまったり…というのがわかりやすく「買い替えの決定打」の指標になっているようでした。
ハイエンドのモデルやタイトフィットを売りにしているモデルなどは生地が伸びてしまい、今までよりもフィット感が得られにくい状態になると「フィットすることで得られる効果」も薄くなってしまうため、新しいものへ買い換える場合が多いようです。
毛玉に関しては、バックパックなどを背負ったり、脇など生地が擦れやすい部分にできてしまうことが多いようです。
その他の理由に関しては、スタッフらしいな〜と思う部分も多々ありますね。
新素材を試してみたいなどは、販売する側としては使って使用感をお伝えするのも重要な役目なのかなと思いました。
デザインが流行と合わなくなった、という理由はみなさんも流行に応じて買い換える場合はあるのではないでしょうか?
トップスは特にデザインの種類も豊富で、シーズンや年度ごとにカラーリングなどもガラリと変わるので気に入ったデザインがあったら随時買い足すという印象でした。
ボトムス
ボトムスの買い替え頻度もおおよそトップスと同じ流れかなと思いました。
新調するときは上下一緒に買うことが多いという意見も見受けられました。
トップスは流行などもあり1シーズンで買い替えてしまうという意見もありましたが、ボトムスに関してはあまり大きなデザインの変更というのは多くないので、1シーズン以上は続けて着用する方が多いです。
ボトムス、こうなったら買い換える!
ボトムスの買い替えの決定打はトップスよりも多かった「外傷的な要因」です。
トップス同様に「転倒」「ひっかけ」などでの損傷の声も多数でしたが、パッドの劣化という意見もたくさん挙がりました。
ボトムを購入する際に「パッドの性能を重要視」して購入することが多いため、表面の生地がまだ使えてもパッドがダメになったら買い換えるという方が多かったです。
また、生地の劣化では「洗濯を繰り返すうちに生地自体が薄くなってきた」というのも交換目安にしている方が多かったです。
レーサーパンツやビブパンツは下着を身につけずそのまま着用することも多いので、生地が薄くなると心許ないというところも挙げられます。
カジュアルウェアでもお尻の部分はサドルと擦れている場所で生地が薄くなりやすいです。
↑こんな感じでスパッと切れてしまうことも(スタッフ画像提供)
メーカーによっては擦れやすい部分は生地を二重にして耐久性を持たせたりしているブランドもあります。
「見栄えを損なう要因」としては「色褪せ・色ヤケ」が一番多く、濃い色のボトムだからこそ繰り返しの洗濯や紫外線下での使用によって色褪せや色ヤケが気になるのかなと感じました。
サイクルウェアを長く身につけるには?
サイクルウェアを買い換える理由に多かったのは「転倒」。
なので転ばない…というのは無理な話ですよね。
転倒した際に怪我を軽減させてくれたり自分を守ってくれる役割を果たしてくれますので、転倒してしまった際には新しいウェアへ買い替えをオススメします。
しかしそれ以外は「お手入れ」で気に入ったサイクルウェアを長く着ることができるかもしれません。
今回はトップス・ボトムスのお手入れ方法を簡単にご紹介します。
洗濯表示を必ずチェック
まずはメーカーが表示している洗濯表示を必ず確認すること。
これによって「自分でできる手入れ」と「できない手入れ」が明確化します。
スポーツウェアということが前提なので、どのメーカーも基本的には通常の洗濯物同様に洗濯機で洗えるものが多いです。
しかし、特殊な素材を使用しているアイテムも多く、「お湯はNG」「このアイテムは脱水不可」などもありますので表示は必ず確認しましょう。
ドライクリーニングができないものも多いので必ずチェック!
必ずネットに入れよう
他の洗濯物を傷つけないためにも、ファスナーやベルクロは閉じ、更に洗濯ネットに入れることをおすすめします。
また、洗濯中に他の洗濯物と絡まっちゃった!というのも防げますので、ネットに入れるのはオススメです。
できればトップス・ボトムス1・小物…とさらに分けると◎
特にマジックテープは薄い生地にひっついてしまうと、薄い生地がダメージを受けやすいので分けてあげることをオススメします!
使える洗剤は「洗濯用中性洗剤」
基本的には運動で付着した汗や皮脂・汚れを落とすだけでOKなので洗濯用中性洗剤のみで洗えてしまいます。
普段着によく使われている「漂白剤」「柔軟剤」「漂白剤や柔軟剤の入った洗剤」「蛍光増白剤の入った洗剤」は機能性のある生地の性能を損ねてしまう場合があるので使用しないことをオススメします。
固形石鹸(アルカリ性)も色落ちの原因になる場合があるので使用しない方がいいです。
防風・防水フィルムなどを使っている生地は柔軟剤を使用してしまうとフィルムが柔らかくなりすぎてしまい、本来の性能を発揮できなくなる場合もありますので注意が必要です。
あの洗剤…この柔軟剤を入れて…などはせずに、中性洗剤だけのシンプルな「洗濯」でOKなのがサイクルウェアのいいところ!
脱水は「物による」
フィルムがついたアイテムは脱水や強く絞るなど生地を傷つけるようなお手入れが向かない場合も。
その場合は湿度の低い乾燥した日陰で乾かすことがオススメ。
脱水ができないウェアは洗濯機使用よりも、ふき取りによるお手入れを推奨している場合もあります。
防水・防風ウェアなどは一度お手入れ方法を確認してみてください。
洗濯表示に記載がない場合はメーカーのホームページをチェックしてみるのも手です。
乾燥機は「使わない」
特殊な生地や素材を使用しているサイクルウェアは基本的に乾燥機が使えません。
縮んでしまったり、最悪 溶けてしまうケースも。
「日陰」で「風通しの良い場所」で干して乾燥させましょう。
中綿が入っているなど、厚手の生地はひっくり返して再度乾かしたり「しっかり乾燥させきる」ことが重要です。
しばらく使わない!保管のときも「清潔」に
衣替えなどを行い、しばらくはしまっておく際も必ず洗濯を行って生地に汚れのついていない清潔な状態にしてから保管しましょう!
しまっておいたらなんか臭い!変色した!虫食いがある…というのを防ぐためにも大切な工程です。
お手入れに役立つ!ブランドサイト
自分のこのウェアは一体どうやってお手入れをすれば?と悩んだ方は、是非メーカーのサイトを参考にしてみてください。
無理して着続けても効果がない
買い替えポイントを参考に随時新調しましょう
運動の快適さを補助するアイテムであるサイクルウェアには「機能」があります。
素材の劣化などで機能が損なわれた状態で身につけてもあまり意味がありません。
適宜新調して、快適なサイクリングを楽しみましょう!
では次回「後編」でお会いしましょう〜!