【交通安全】事故からあなたを守る第3の目！レーダー装備のすゝめ！
by: 石澤貴志

ワイズロードオンラインの石澤です。
ロードバイクでの走行は、そのほとんどが車道がフィールドになります。
その中で一番注意を払わねばならないのが、他の車両、特に車の挙動です。
今日はそんな車の動き、死角をカバーするアイテムをご紹介いたします！

レーダーとは

レーダー（英語: radar）とは、電波を対象物に向けて発射し、その反射波を測定することにより、対象物までの距離や方向を測る装置である。
Radarという単語は定着したアクロニムであり、英語のradio detecting and ranging（電波探知測距） からきている。これはアメリカ人による命名で…

（出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』）

という話を始めるとキリがないのですが、「電波の力で空間に何かがいるかを探知する装置」がレーダー。
自転車よりずっと大きな乗り物に搭載されているイメージが強いですよね。

アメリカ空軍が誇る空戦の王者、F-22戦闘機。
先端のカバーの中、〇で囲った部分に、敵機を探知するためのレーダーを搭載しています。

海上自衛隊のもがみ型護衛艦も、海上から索敵するためのレーダー（赤い〇の部分）に装備されています。

民間用の船舶にもレーダーが活躍。
ボーイングが開発した「海のジェット旅客機」、929 ジェットフォイル。
海上を時速80km以上で疾走するため、周囲の船舶を探知するために〇の部分にレーダーが搭載されています。
このように、大型の乗りものが、長ければ数百キロの範囲を探知するために搭載していることが多い装備です。

とはいえ、最近では自動運転のために自動車にもレーダー（「レーダー探知機」とは別物です）が搭載されるなど、私たちの身近な乗り物にレーダーが使われ始めています。

自転車にもレーダーを！

そんなレーダー、「自転車に装備したら便利なのでは？」という発想を生み出したのが、GPSサイクルコンピュータでおなじみのアメリカのガーミン社。
実はガーミン社、売り上げを構成する5大要素の中に「海洋製品」があります。
GPSのほかにレーダーもセットで搭載したナビゲーション機器を発売しているので、ガーミンにとってはレーダーは身近ある存在なのです。

ロードバイクの事故は「追突される」パターンが一番危険

ただし、用途としては後方から接近する他の乗り物を検知する「後方警戒レーダー」としての使い方。

ロードバイクが車道を走る乗り物である以上、他の車両と道路を共用することは不可避。
当然ロードバイクよりも自動車の方が速度が速いため、後ろから抜かれることがほとんどです。
困ったことに、出会いがしらなどの衝突事故と比べ、「自動車に追突された場合の死亡率」はなんと10倍近くに上るのです。

致命的な交通事故から身を守るため、後方に向けたレーダーで接近する車両を検知します。
GARMINやWAHOOなど、サイクルコンピュータのなかでもレーダーに対応したモデルとの連携で使用することが一般的ですが、スマートフォンと組み合わせての使用も可能。
最低でも100m程度まで接近した時点で車両を検知し、台数や接近速度に応じて警告を表示します。
仮に車が、あなたとの時速100kmの速度差で迫ってきていたとしても、100m前から検知できれば通過まで3.7秒の余地があります。
目視が行き届かない後方からの車両の接近を速めに検知することで、不幸な事故からあなたの身を守ります。

各社のレーダーのラインナップをチェック！

というわけで、各メーカーがリリースするレーダーを見ていきましょう！
ワイズロードのスタッフも、実際にレーダーを使ってそのメリットを実感中。
インプレッション記事も併載いたしましたのでお読みください。

GARMIN VARIA リアビューレーダーシリーズ

自転車用レーダーの元祖GARMINは、用途に合わせて複数モデルを展開します。
・レーダーに加え、テールライト、さらにドライブレコーダー機能まで搭載した「RCT715」
・レーダーとテールライトがセットになった定番構成の「RTL515」
・レーダーのみの簡易版「RVR315」
と、欲しい機能や既にお持ちのアクセサリーと組み合わせてお選びいただけます。

TREK CARBACK

アメリカを代表するバイクブランド・トレックもレーダーライトをリリース。
最大の特徴はその探知距離で、業界最長の240mをカバー。
テールライトは同社傘下のBONTRAGER社の人気テールライト「ION PRO」に準じる性能を持ちます。
BONTRAGERのサドルと組み合わせる、すっきり取付のできる専用マウントがリリースされているのも魅力です。

BRYTON GARDIA R300L

コストパフォーマンスに優れたサイクルコンピュータで知られるブライトンもレーダーライトをラインナップします。
マルチマウントで様々なバイクへの取り付けをサポートするほか、同社のサイクルコンピュータと連携することでバッテリー残量を正確に把握できるシステマチックなサポートも魅力です。

第3の目を装備して、もっと安全なライディングへ

絶対になくてはいけないアイテムではないけど、有ることでこれまでよりずっと安心を得られるアクセサリーがレーダーです。
お近くの店舗で、そしてワイズロードオンラインでぴったりの1台をお選びいただき、あなたへ迫る脅威を防ぎましょう。