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【MAVIC】復活の銀輪!名作「キシリウムSL」にヘリテージモデル登場!
by: 石澤貴志

ワイズロードオンラインの石澤です。
「ホイール」と言われて、あなたが想像するのはどのモデルですか?
今回ご紹介するのは、「ホイール」の歴史をその名に凝縮したモデルの限定カラーでございます。

MAVIC KSYRIUM SL HERITAGE

 

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¥137,500(税込)

リムブレーキモデルはこちら

 

 

ディスクブレーキモデルはこちら

 

 

MAVICとは

MAVICは創業1889年、130年を超える歴史を持つ老舗自転車部品メーカーです。
「MAVIC」の名前は、「Manufacture d’Articles Vélocopediques Idoux et Chanel」の頭文字をとったアクロニム。
日本語に訳すと、「イドゥー&シャネル自転車用品製造所」といった意味です。
創業当初はリムではなく、フェンダー(泥除け)などの製造を行っていました。
創業から11年目の1934年にリムの製作を開始して以来、現在に至るまでリムの生産を続けています。

 

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KSYRIUMの歴史と進化

MAVICは、世に「完組ホイール」という概念を定着させるという功績を挙げたブランドです。
それまでホイールとは、リム・ハブ・スポークを別々のメーカーから揃え、ショップのスタッフや職人がバラバラのパーツから組み上げるのが常識でした。

その常識を塗り替えたのがMAVICです。

1994年には、初の量産完組ホイール、「COSMIC(コスミック)」を発表します。
さらに続いて1996年には、軽量ホイール「HELIUM(ヘリウム)」を発表し、完組ホイールに選択肢を追加しました。

 

そして1999年には、現代にいたるまでその系譜が続くことになる「KSYRIUM(キシリウム) SSC」を発表。
KSYRIUMは、全世界でプロからアマチュアまで広い支持を集め、今日に至る完組ホイール全盛の時代の礎になりました。

 

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1999年に発売された初代KSYRIUMは、エポックメイキングな存在です。
同社でもCOSMICやHELIUMといった完組ホイールは既に発売しており、他社にも完組ホイールは存在したのですが、大きな違いが一つ。
それは、「リム・ハブ・スポークをトータルで設計する」ところ。
既存のホイールでは、これらのパーツは理想的な構造よりも、汎用性と組み立て工程のために設計が優先されていました。
KSYRIUMは、これらを専用部品を組み合わせて一つのホイールとして完成させる前提の設計としました。

 

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一つの例がこちら。
一般的なリムでは、外周部(タイヤやチューブを取り付ける側)にはニップルを通すための穴が開いています。
ホイールを組む工程では必要なのですが、性能面ではこの穴はない方が良いもの。

そこでMAVICは、ニップルをスポークと一体化することでハブ側からねじ込める設計とし、さらにリム自体にネジを切る技術を開発したことで、外周部にニップル穴のないリムを採用しました。
軽さと硬さと頑丈さのすべてを向上させる、他社には真似のできない技術です。

 

 

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もう一つ、スポークの組み方も特徴的なポイントです。

リムブレーキ仕様のKSYRIUM、後輪のスポークパターンは、「右側がラジアル(放射状)、左側がタンジェント(スポークを交差させる)で組む」、MAVICが「ISOPULSE」と呼ぶもの。

これは左右のスポークテンションが均一になることで、最小のスポーク本数で強度と剛性を確保したホイールが作れるだけでなく、走行中にねじれトルクがかかってもホイールの安定性が保たれるというメリットがあります。

…メリットがあるにもかかわらず、この組み方は他社では採用されておらず、ほとんど真似をされたことがありません。
それはなぜかというと、「ハブにめちゃくちゃ負荷がかかるから」です。
この組み方ではラジアル組の右側フランジに負荷が集中するため、安直に真似をするとハブがもげるというトラブルを起こします。
MAVICはこのために右側フランジの強度を最大限に確保した専用ハブを開発することで、メリットを享受しながら破損のトラブルを防いでいます。
実際、この構造は四半世紀にわたって採用されていますが、「MAVICのハブがもげた」というトラブルは寡聞にして耳にしたことがありません。

バラ組のホイールでは規格や汎用性の理由で採用できない技術を結集することで、レベルの違う走りを実現できる「完組ホイールのメリット」は、MAVICが世に打ち出した功績だと言えるでしょう。

 

 

 

銀輪が最新技術でよみがえります

そんな「KSYRIUM」の歴史を体現した限定モデルが、このたびMAVICから発売されました!
カラーはなんと、近年の完組ホイール、いえ、ホイール全体で見てもほとんど見なくなってしまったオールシルバーでございます!
まさに「銀輪」と呼ぶのがぴったりの仕上がりですね。

 

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クラシックなクロモリ(鉄)のロードバイクに必携というイメージのシルバーのホイールですが、このKSYRIUMには別の意味も含まれています。

KSYRIUMの登場から最初のモデルチェンジ、リムのスポークとスポークの間を切削することで軽量化を果たした「KSYRIUM SSC SL」ですが、こちらにはリム・ハブ・スポークがオールシルバーでコスメティックされたモデルが存在したんです。
当時は既にアルミフレームが全盛で、一部のメーカーはカーボンフレームを手掛けていた時代。
「クロモリフレームに似合う銀輪」とはまったく別の文脈で、往時を振り返って懐かしさを感じる方も多いのではないでしょうか。

かくいうわたくし石澤も、実はこのモデルを持っていました。
それまで仮で履かせていたホイールからは雲泥の性能差で、スポーツバイクの走りに与えるホイールの影響の大きさを実感するとともに、MAVICファンになる遠因だったりもします…

 

アルミホイールのベンチマーク

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ディスクブレーキ仕様、リムブレーキ仕様ともに、コスメティック以外は最新の「KSYRIUM SL」と同様の内容。
アルミホイールのベンチマークと呼ぶべき最先端の性能を、ヘリテージデザインでお楽しみいただけます。
リムやハブに描かれたMAVICロゴは、1923年から1945年まで使われていたもの。
現行のMAVICロゴは6代目で、その初代にあたるものでございます。

 

 

ちなみにこのヘリテージモデル、開発当初は「日本限定商品」という企画だったそうです。
本国に提出された後、世界中のサイクリストの反響が非常に大きかったため、改めて世界展開がされる運びになったとか。
結局、どの国のサイクリストも銀輪に飢えていたということでしょうか!?

ご注文はワイズロードオンラインから!

名作ホイールの歴史をなぞる、アルミホイールの(銀色の)金字塔。
ご注文はワイズロードオンラインからお承り致します。
リムブレーキ、ディスクブレーキのどちらの仕様も少数のみの入荷を予定。
ご注文はお早めにご決断くださいませ…!

 

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