日本最大級のスポーツサイクル専門店!関西地区品揃えNo.1ショップ!
2019/11/03 19:20
スコットの「ADDICT」と言えば、超軽量クライミングバイクの代名詞。
今回のエアロ+ディスク化で「お前もか!」と思わなくもなかったのですが
レースシーンを考えた時、実は正常進化なのでは?と考えを改めました。
〇SCOTT ADDICT RC 30 ULTEGRA ¥468,000-+TAX!!
この新型ADDICT RC。
先日の社員試乗会でも、実走派を中心にかなり評価が高かったモデルでして、
あの時無理してでも乗っておくべきだったか・・と今になってちょっと後悔。
最新モデルらしく、フレーム形状はシンプルでスマート。
初代FOILのデビュー以来得意としてきた「F-01(要はカムテール)」形状の
エアロシェイプを全面的に採用しています。
ヘッドチューブとダウンチューブの間に意識的にエッジをつけているのにも
おそらくなんらかの空力的な狙いがあるのでしょう。
フロントフォークと高さを合わせることで、前方からの空気の流れを妨げない
ようにオフセットされたリアバック。
ここにも敢えて入れたと思われるエッジが見て取れます。
ちなみにシートクランプは超シンプルなイモネジ式。
これでちゃんと固定できるなら、あれこれやって来たのはなんだったのか・・・
以前からステム・カバー・スペーサーを組み合わせたハンドル周りトータルでの
空力性能にこだわってきたスコットでしたが、ついにここまで進化しました。
ステムはケーブル類を完全内装、パズルのように組み合わされたエアロカバーを
採用することで、可能な限り凸凹を無くしてフラッシュサーフェス化。
ヘッドスペーサーもヘッドチューブを同じ太さまで拡大されています。
この部分を細くして前面投影面積を減らすより、ここに段差を作らないで空気の
流れをスムースにする方が空力的にプラスという結果が出たのでしょう。
これはマネするところが増えるかもしれません。
搭載コンポーネントは油圧ブレーキ/機械式変速のアルテグラ。
電動コンポも使わずにここまでケーブル類を内装化してスッキリ見せることが
できるのは流石の一言。
アルテグラ組みながらバイク重量はギリギリ8kgを切る7.95kg(カタログ値)。
足回りの軽量化次第で、ディスクブレーキロードでの7kg台前半もいけるかも。
標準装備タイヤはちょっと珍しいシュワルベ「ONE」の28C。
同じドイツのコンチネンタルと比べ、転がりの軽さとしなやかさに優れます。
派手さはありませんが、実はかなりの高性能タイヤだったり。
以前使っていた身としては、これから来るはずのワイドなレーシングタイヤの
流れを上手く捕まえて、もっと存在感を高めていってもらいたいものです。
フレームサイズはS。
おおよその適正身長は170cmくらいでしょうか。
(詳細なフィッティングはバイオレーサーにて計測いたします)
歴代ADDICTの武器である登りの軽さと速さはそのままに、下りでも勝負できる
エアロ性能、ハンドリング性能、ブレーキ性能を手に入れた新型「ADDICT RC」。
登りもあれば下りもあるハードな山岳ステージを、誰よりも速く駆け抜けられる
そんなモデルへの進化とあっては、もう認めないわけにはいかないでしょう。