【TORQUE WRENCHの世界】トルク管理はOK！？
by: 髙木駿一

こんにちは大阪本館の髙木です。

 

 

 

 

皆さん！突然ですが、トルク管理は行っておりますか！？

 

 

 

 

自転車のボルト、ナットを勘で締め付けているっていう方も多いのでは？

 

 

 

 

実は、それぞれボルトナットには締め付けトルクが決まっております。

 

 

 

 

シートポストクランプ、ステムなどは刻印されていたりしますよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

ステムの締め付けトルク。5Nm

 

 

 

 

 

 

こちらは、シートクランプ部。しっかりトルクが記載されております。

 

 

 

締め付けトルクを守らないとどうなるか、

 

 

 

 

１、締め付けトルクが低いと部品が緩む。

 

 

 

 

２、締め付けトルクが高いと、ボルトナットの破断や部品の破損が起きる。

 

 

 

 

 

 

 

簡単に言うと強く締め付けても、弱く締め付けてもダメっていうことです。

 

 

 

 

 

 

 

では、どうやって締め付け力を守るのか。

 

 

 

 

掛かってる力なんて目に見えないし…

 

 

 

ここで登場するのが、トルクレンチです。

 

 

 

掛かっている力を目で見て、もしくは、体感して、指定された締め付け力（トルク）をかけられる工具です。

 

 

 

トルクレンチは基本的に大きく3つに分類されます。

 

 

 

１、ビーム式

 

 

 

 

２、ダイヤル式

 

 

 

 

３、リミット式

 

 

 

ビーム式は、ねじれる力（トルク）を針と目盛で読む古典的なタイプです。

規定トルクまでかけるには、目盛を真っ直ぐに見ながら、力をかけ、定めた目盛のところで３秒間ほどホールドします。

 

 

 

 

ダイヤル式は、目盛のついたメーターでトルクをかけるものです。

 

 

 

 

見た目はビーム式と全く異なりますが、使い方はビーム式とあまり変わりません。

 

 

 

 

こちらも、目盛を目で見てトルクをかけるので、真っ直ぐに目盛を見る必要があります。

 

 

 

斜めから目盛を見てしまうと、正しい数値が読み取れません！

 

 

 

こちらの見る角度で数値が変わってしまう現象（視差）には要注意！

必ず目盛の真上から数値を読み取りましょう。

 

 

 

 

 

そして、最後リミット式。

 

 

 

 

 

 

 

 

これがもはや定番化されているトルクレンチとなっております。

 

 

 

 

先程のお話のなかで、目で見て、もしくは体感してと話ましたが、リミット式はまさしく体感できるのです。

 

 

 

 

ビーム式とダイヤル式は目で見てトルクをかけるのに対し、リミット式は規定トルクに達すると、カチッと反動（音）がきます。

 

 

 

 

これが、指定したトルクに達したことをお知らせをしてくれるのです。便利～！

 

 

 

 

 

トルクを体感で教えてくれるので、目盛が見えづらい箇所でも作業性が抜群です。

これが、リミット式トルクレンチが普及した理由でしょうか。

 

 

 

 

そろそろ写真も無しで語っていると、飽きてしまうので当店イチ押しトルクレンチをご紹介いたしましょう。

 

 

 

 

 

 

こちらは、GIANT リミット式トルクレンチです。

 

 

 

トルク値　2-15Nm

 

 

 

 

価格　¥9,000+税

 

 

 

リミット式トルクレンチってめちゃくちゃ高額なんですが、かなりお求めやすいです。

 

 

 

 

 

 

ヘッド部には右ネジ左ネジ切替のスイッチもついています。

 

 

 

 

右ネジ専用、左ネジ専用と分かれている場合もございますので、要注意！

 

 

 

 

こちらの商品はどっち向きでも使えます！

 

 

 

 

 

 

中身としては、2mm 2.5mm 3mm 4mm 5mm 6mm の六角と、

 

 

 

 

T10 T25 T30 のトルクスレンチが入っております。

 

 

 

 

こちらがあれば、基本的な車体パーツのトルク管理が可能です。

 

 

 

 

 

 

プラスでエクステンションバーも付属しているので、ボルトナットが届かない！って時案外助かったりします！

 

 

 

これはかなり’’買い’’ではないでしょうか？？

 

 

 

リミット式トルクレンチの取扱い注意事項としては、

 

 

 

 

 

規定トルクに達し、クリック音を感じたあと、さらに締め込んではいけません。

 

 

 

 

トルクスレンチにはラチェット機構がついていますが、ラチェットレンチとして使用してはいけません。

 

 

 

 

それに付随して、トルクをかけている途中にトルクがかかりきらなかった場合はラチェット機構で元の位置まで戻してはいけません。

 

 

 

 

このような場合はラチェット機構を使わずに、一旦工具を外して再度締め付けましょう。

 

 

 

 

また、トルクスレンチは最大目盛値と最小目盛値で使用してはいけません。

 

 

 

 

つまり、こちらの商品だと、2Nmと15Nmでは使用してはいけないことになります。

 

 

 

 

他には、落としてしまった後の再使用禁止です。（正しいトルク値でかけれなくなるため。落としてしまった場合は校正に出すのが一般的です。）

 

 

 

 

※あくまでトルクレンチ一般の話なので、メーカーによって見解も異なります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取り扱いは一見シビアですが、正しく使用すれば問題ございません。

 

 

 

丁寧に使いましょうということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トルクレンチ、高い！もっとお手軽価格はないのかな？？

 

 

 

と、お考えのお客様に朗報です。

 

 

 

 

 

 

TOPEAK からこんな商品出てます！

 

 

 

COMBO TORQ WRENCH BIT SET

 

 

 

価格¥1,900+税

 

 

 

 

構造的には、先に説明させて頂いたビーム式に似た感じです。

 

 

 

 

 

 

上側の握りを握って締めていくと、目盛の値が増えていく仕組みです。

 

 

 

視差に注意し、規定トルク値で3秒ほどホールドします。これで締め付け完了です。

 

 

 

ビットは 3mm 4mm 5mm 6mm の六角とT25のトルクスがセットになっております。

 

 

 

 

 

 

使用頻度の高いサイズのセットなので、オススメです。

 

 

 

 

 

 

ビット取付部はこんな感じです。

 

 

 

いわゆる1/4inのビットです。

 

 

 

愛車のお手入れに、プレゼントにいかがでしょうか？？

 

 

 

 

ご来店心よりお待ちしております。

 

 

 

大阪本館の髙木でした。

 

 

 

 

 

 

 

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