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2022/05/06 14:33
パリ~ルーベを走る新型の姿が話題になりましたが、見る限りではレースのための機材に戻ったという印象。
振動吸収性はある程度タイヤの太さに任せて、フレームは軽さとエアロを重視という進化の方向性を感じました。
つまり「ギミックを駆使して快適な乗り心地を造り込む」という考え方はこの3代目を以って最後、ということになってしまいそうです。
目次
〇TREK 2022 DOMANE SL6 ¥504,900-(税込)
アイソスピードを真っ先に搭載したカンチェラーラの愛車を初代とする、トレックのエンデュランスロードの代名詞「ドマーネ」シリーズ。
この世代はちょっとレース色が弱まっていますが、その分快適性はMAX。
一般ユーザーにも乗りこなせるハイスペックなロングライド向けカーボンバイクとして、圧倒的な人気を誇ります。
路面から伝わる振動をサドルへと伝えない(切り離す)ため、本来ならばシートチューブに繋がるはずのシートステーが延長されてトップチューブにまで伸びています。
まあこれだけならヨソでもやっている事ですが、トレックの場合はトップチューブとシートチューブも直結させずに、リンクを介して繋がっているだけという構造にしているのがポイント。
振動を伝えにくくするだけでなく、カーボンならではの「しなり」をより活かせるカタチにすることで、石畳の路面も難なくこなす驚きの快適性能を手に入れました。
いかにもロングライド向けという野暮ったさが感じられない、スマートなフレームデザインなのもドマーネ人気の一因。
マドンやエモンダにも通ずるエアロなフレーム形状を採用しているだけでなく、サドルバッグをぶら下げたりしなくても済むようにダウンチューブにはストレージも装備。
「ロードバイクはやっぱり速そうじゃないと!」という気分にぴったりとハマる、こういったギミックが上手いというかニクい。
タイヤサイズは700×32Cとかなりの太さ。端からチューブレスにも対応しています。
絶対的な重さはいかんともしがたいものの、空気圧の調整で結構乗り味を変えられるので、高めにしてスピード走行、低めにして快適走行といった感じでアレコレと遊べる幅が広いのは〇。
搭載コンポは機械式のアルテグラ+油圧ディスクブレーキ。
今や11速コンポの頂点みたいなものなので、ロングライドをメインとする使い方ならまず大きな不満は出ないでしょう。
ブルべみたいにギリギリまで自分を追い込むような超級ロングライドにもチャレンジしたいというなら、より変速時の負担が少ないDi2化もアリ。
フレームサイズは50。
おおよその適正身長は165cmくらいでしょうか。
(詳細なフィッティングはバイオレーサーにて計測いたします)
速さと快適性の両立という難しいテーマにトライし続けるドマーネ。
アイソスピードというギミックを軸にして作られたエンデュランスロードの完成形をその手に!