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【からだを学ぶ】フィッティングその2:「サドル」の[位置はペダリングに直結する]考え方&合わせ方
by: 高橋

 

膝垂線

サドルの種類

早速ですが、ここは割愛します!

以前のブログに書いてあるので、一読頂ければと思います。

↑の2.2サドルについてを参照下さい。

 

 

 

サドルの角度

水平

基本は水平にします。

座面が水平だと前寄りに座ったり後ろ寄りに座ったり、座るポジションを状況に合わせて変えやすくなります

 

 

サドルが波打っているモデル

「SMP」などが代表的です。

 

smptec

この場合は水平がどこで見るかわかりにくいので迷ってしまいますが、後部の高い所と先端部の高い所を結んだ線を水平にします。

 

 

 

サドル後部が反りあがっているモデル

 

先端水平8

中央付近から先端に向かった部分を水平に取り付けます。

このモデルは後部が反ることで骨盤を前に倒すことを狙っていますので、SMPのように取り付けるとメーカーの意図とは違った使い方になってしまいます。

 

 

前下がり

尿道部・会陰部など中央前方が痛い場合に、前下がりにすると緩和することが多いです。

痛みが出た時の対処法として使えると思いますが、お尻が前にズレやすいのでポジションが定まりにくかったり、支えるために腕を使ってしまったりするデメリットがあります。

 

 

後ろ下がり

基本的にやる人が少ないです。中央前方が、より当たりやすく痛みが出やすいためです。

ポジション移動もしにくくなります。

 

 

サドルの高さ

前提としてビンディングで話を進めます。

フラットペダルだと足が動くのでペダルでの踏む位置が変わってしまいます。
そうなるとサドルの位置にも影響が及びます。

フラットペダルの方は足を動かせるので、サドルの位置も大きく外れてなければ大丈夫です。
違和感があったら踏みやすい位置に体が動かします。

 

ビンディングについてはこちらを↓

 

 

大切なのは膝の角度!

下死点

基本は、ペダルが真下に来た時に膝の角度が30度前後曲がっている高さにします。

この時に足首の角度に注意して下さい。ペダリング時のかかとの高さを再現して角度を測って下さい。
アプリで画像から角度を測るものもあるので、横から撮ってもらったり、サイクルトレーナーで走行しながら撮ったりするとより精度が上がります。

25-35°くらいに収まる様にサドルの高さをセッティングしましょう!

 

 

サドルが高い

ペダルが回しやすくなります。

力が入りにくくなります。

股関節の可動角度が保たれるので足が回しやすくなります。
腸脛靭帯が痛む場合などに対処法としてサドルを上げる場合もあります。
疲れてくるとかかとが下がりやすくなるので、伴って骨盤が上下して安定しなくなる場合もあります。 

 

 

サドルが低い

力が入りやすくなります。

ペダル回転数が上げにくくなります。

股関節の可動角度が狭くなります。上死点(ペダルが上の位置)でお腹と腿が突っかかる感じがして上げにくい人もいると思います。(この時に膝が外に開いて上死点まで脚を上げるようではだめです。膝の軌道は上下真っすぐ!)
関節角度が狭いのでペダルも回しにくくなり、必然的に回転数よりもトルクを出す走りになりがちです。

 

 

サドルの前後

高さを出したら前後位置を詰めていきます。

基本は、クランク水平時に膝の皿の後ろとペダル軸が垂直になる位置です。

これも足首の角度が重要なので動画などを取ってコマ送りにして確認して下さい。
足首の角度で膝の位置が簡単に変わります。
逆に言えば、実際の走行では変わってしまうともいえるので極端なポジションにしない方が良いと思います。

 膝垂線

 

サドルが前

昨今のエアロを考えた前傾ではサドルが前寄りになっています。
TTやトライアスロンなどDHポジションを取るとサドルは前になります。

TTROAD

 TTバイクなどでは、クランク水平時にペダル軸上に膝の真ん中(横から見て中央)付近までサドルを前にします。

その分ハンドルが近くなるのでステムなどで対応する必要があります。
ロードバイクでこの考えをそのまま使うと、ロードの「どこでも走る」メリットがなくなることもあります。
ロードバイクでは「オールラウンド」につかえるポジションにする必要があります。
やり過ぎに注意して下さい。

 

 

サドルが後ろ

あまり極端にやらない方が良いと思います。
やっても、クランク水平時にペダル軸上に膝の前がかかる程度くらいかと思います。

極端に後ろにするとわかりますが、股関節の可動角度が狭くなる・踏み込み時(時計の2-3-4時)に力のベクトルがズレて力が伝わりにくくなります。膝自体にも負担がかかります。

 

 

サドルの前後を合わせたら高さも微調整をしてください。

サドルを前にしたらその分、少し上げないと膝の角度が深くなってしまいます。

 

 

まとめ

サドルの高さはペダリングに直結します。
ペダリングはパフォーマンスに直結しますし、痛みなどケガにもつながるので「正しいポジション」で自分のフォームを身に付けて頂きたいと思います。

ロングライドや高強度、走る場所も平地やヒルクライムなど、様々なシチュエーションで最適である必要があります。

低強度で走っている時は大丈夫なのに強度を上げると膝に痛みが・・・とか
高回転で足が回りにくい・・・とか

筋力や柔軟性によっても変わります。
ポジション合わせは一朝一夕にはいかないものです。

上記の「基本」ポジションにすれば大きな問題は出にくいと思います。
そこからさらに細かく調整を繰り返して下さい。(快適なら調整必要ありません)

 

 

次回は最後のパート「ハンドル位置」についてです。

まだまとめていませんがシリーズで一番簡単にまとまるのではと思っています。

 

 


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