カーボンがしっくりこない方向けレーシングアルミバイク『EMONDA ALR 5』
by: 山崎

優れたアルミ成形技術

ブランド：TREK(トレック)
年式：2024
モデル：EMONDA ALR 5
カラー：クリムゾントゥダークカーマインフェード
入荷サイズ：52 (適応身長目安166-172cm前後)

販売価格￥318,890(税込)

クロモリはゆったり、カーボンはレーシング、アルミはコスパのイメージが強いですが、最近はアルミ成形技術が進化しているのでアルミバイクをレース使用する方増えています。
有名なのはCAAD(キャノンデール)やALLEZ SPRINT(スペシャライズド)ですね。
EMONDA ALRシリーズも同じ路線＝レーシングアルミバイクです。

あっぱれな成型技術。ヘッドチューブ付近の継ぎ目がぜんぜんわかりません。
カーボンフォークまで流れるように繋がっています。
これアルミですよ。絶対言われるまで分かりません。
バイクの性能は素材だけでなく形状が重要です。
ごつい部分とぺらぺらの部分のメリハリがすごいです。
安定したハンドリングを実現する極太ヘッド周り。
フレームの中で一番太いダウンチューブは丸い筒ではなく、上2割ぐらいがズバッと切れて平たくなっています。
本当に見えているだけで楽しい。

溶接材が少ないので軽量化はもちろん、固めてない割合が増えればしなりが生まれるので振動吸収性も向上します。
カーボンバイクは一体成型できるから計算したデータに近づけやすいのがメリットです。
でもこのEMONDA ALRを見ているとアルミでもできるんじゃないかなって気がしてきます。

シートステイが美しい(>_<)
ディスクブレーキ仕様だからできることですね。
エンド付近に負荷を集中させて他の部分で思う存分フレーム設計できるのはディスクブレーキの一番のメリットだと思います！
チェーンステイは縦方向に伸びるように潰しているので漕いだ力を最大限ホイールに伝えていきます。

コンポーネントは文句なしの12速機械式105。
なんだかんだ一番バランスが良いコンポです。
最近のシマノは角ばったデザインで良いですね。
ALRとの相性抜群です。

ちょっとびっくりしたのですが、ハブが赤色です。
完成車でこのパーツに色をつけることはほぼありません。
車体カラーと合わせています。
漂う台湾メーカーホイール感w
既にセルフカスタムされたような雰囲気で乗っている人のバイクっぽい。

このバイクはこんな方向けです

・クリテリウムレースによく出場される方
・10年前に購入したカーボンバイクを複数台所持しているが、そろそろ新しい刺激が欲しい方
・学生ライダー

はっきり書きます。モデルの位置づけ、形状、パーツアッセンブルから考えて正直初心者にはあまりおすすめできないバイクになります。
ヘッドチューブが短く、前傾が深くなります。
「アマチュアは乗れねよぉ！ハハ」って感じではなく本当に腰を痛めます。心配です。

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