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【クロモリフレーム1万字レポート】探し求めていた【理想のバイク】に出会ってしまった件。【KONA HONZO ESD】
by: 五島 海

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多分己のケツをサムネイルにする奴は前代未聞。

※新宿ウェア館のブログです。

こんにちは!
新宿ウェア館 ゴシマ カイです♪

はいそうです、しつこい様ですが
これは新宿ウェア館のブログ。

ですが今回は思いっきり自転車本体の事書きます。

というのも……

ワイズロード社内試乗会

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先日の弊社主催の国内最大級のスポーツバイクの試乗会
【スポーツバイクデモ】の前日に社員研修として、
我々ワイズロードスタッフ向けにも試乗会がありました。

改めてこの場を借りて取引先、関係者の皆々様へ、
この様な貴重な機会をご用意頂き誠にありがとうございます。

マジで我々ウェア館スタッフは【社内試乗会】くらいしか
仕事として自転車に触れる機会がないので
本当に、本当に貴重な機会なんですぅ…

誠に、誠にありがとうございました。

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東京都は調布市、調布飛行場のお隣、
味の素スタジアムのあじペン広場にて
本当にびっくりするくらいの数の試乗車をご用意頂き、
丸一日【自転車というコンテンツ】にどっぷり浸れました。

アレコレ色々試乗して、見て、触れて……
割とガチで欲しいバイクと出会ってしまったので
今回は(今回も?)完成車担当の様に自転車本体のお話しを
ニッチャリニチャニチャしていこうと思います。

繰り返しにはなりますが、
当店新宿ウェア館はウェア専門店なので
当該商品及び自転車本体の販売はしておりません。

お隣の新宿本館やワタシの古巣府中多摩川店など
自転車本体を取り扱うお店でご注文下さいませ。


 

Gloss Faux Chrome

KONA
HONZO ESD
FRAMESET

フレームセット小売希望価格¥121,000-

カラー:Gloss Faux Chrome

サイズ:S,M,L

 商品概要

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1988年創業、カナダはバンクーバー発の【KONA】を代表する
【KONA】らしさが前面に押し出された下り系ハードテール。

素材はクロモリ

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まず目を引くのはフレームパイプの細さ。

お察しの通り素材はクロモリ、
鉄を主成分としクロームやモリブデンを添加した合金であり
加工難度が低く容易に強度が出せ、
特製上’’よく撓る’’為乗り心地が良いです。

ハードテールらしいダイレクト感と

リアサスがないハードテール×よく撓るクロモリ、
この組み合わせは結構人気であり、
ポピュラーな完成車では【JAMIS DRAGON】、
フレームセットでは【UnAuthorized 33rpm】などが挙げられますね。

反面アルミやカーボンに比べ車重は重くなりやすく、
重力に逆らう登りだったり、ソリッドに振り回したりは苦手。

まぁある程度は設計=ジオメトリーで相殺出来るので
【クロモリ=車重が重い=走りも重い】という訳ではございません。

 
 
 
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実際KONA公式Instagramのプロモーションビデオでは、
持つと結構重い【HONZO ESD】をブンブン振り回してます。

加工難度が低く歴史も長い分クロモリフレームのキャラクターは
我々がイメージするよりも遥かにバリエーションが多く、
存外誰もが「おっ?いいじゃん!」となる子と出会える可能性を秘めています。

設計細部に宿る’’コダワリ’’

【どこを、どんな意図で、どう撓らせるか(撓らせないか)】
自転車のキャラクターを決定づける要素が
かなり分かりやすくフレーム設計に反映される為
試乗して実際に遊んでも面白いですが、
ジオメトリー表とにらめっこしたり、
単に観察するだけでもとても面白いです。

これを読んでいるであろう【ワタシの友人ら】は
実際飲み会でジオメトリー表を肴にしています。

チェーンステーヨーク

まずは【どう撓らせるか(撓らせないか)】が
かなり分かりやすいチェーンステーヨークから見てみましょう。

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 チェーンステーとシートチューブをBB付近で接続する
チェーンステーヨークには加工及び強化の跡があります。

ただ雑然と溶接しただけじゃないぞ!
とフレーム自身が語りかけてきますね♪

実に愛おしいです。

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リアエンドから伸びたチェーンステーの丸パイプを、
直接溶接するのではなく、厚みのある板状のパーツを追加し、
横方向の撓りを誘発し縦剛性はしっかり確保。

構造上より強い力が加わる溶接部には、
補強を追加して強度を向上させていますね。

更に左右で加わる不可も違う為
パイプ形状はアシンメトリーになってます。

溶接部一ヶ所だけ切り抜いても、
変態的な’’コダワリ’’がモリモリですね♪

ヘッドチューブ

ダイヤモンドフレームにおいて最も強い負荷が加わる個所ですね。

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トップチューブ、ダウンチューブそれぞれのパイプが
ヘッドチューブに接続される箇所、
よく見るとトップチューブとダウンチューブも繋がっています。

しかもダウンチューブ下にはもう一枚補強が入り、
非常に頼もしいヘッド周りに仕上がっています。

ヘッドはアングルが寝れば寝る程に
フレームにかかる負荷が強くなります。

後述する寝たヘッドに加え、
ストロークを延長したりマレット化したり、
荒れたトレイルやゲレンデをゴリゴリ攻めたり、
【HONZO ESD】はどう考えても
ヘッドに優しい使われ方はされないでしょうから
ここはマッチョであればある程良いです。

スライドエンド

どこをどんな風に走るかで
ジオメトリーって変えたくなるじゃないですか?

変えたくなりますよね????

【HONZO ESD】はそんな需要にもバッチリ答えてくれます。

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スライドエンド
嗚呼素晴らしき
スライドエンド。

字余り、季語無しです。

安定感が欲しいならホイールベースを延長して、
機動力が欲しければホイールベースを短く出来ます。

具体的に’’なんmm’’と明記はされていませんが、
目算で凡そ10~15mmほど可動出来そうですね。

工具さえ携帯しておけば、
向かったフィールド、その現地で調整可能。

走ってみてしっくりこない時に
セッティングを変えられるってのはマジで良いです。

ジオメトリー

ここまではギミックなどのご紹介、
ここからは【ジオメトリー=フレーム設計】のお話し。

さぁドンドンウェア館らしさが無くなって参りましたが、
まだまだワタシは加速しますよ!

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という訳でコチラが【HONZO ESD】のジオメトリー表。

う~ん…… ワクワクしますねぇ⤴

 これで白米を喰えたなら、あなたはきっと【こちら側】です♪

この一見して退屈な数字の羅列の中から、
大切で面白いところだけピックアップしましょう!

比較としてワタシのかつての愛車
【NESTO TRAIZE PLUS】のジオメトリーも置いときます。

フレームサイズは16インチの値です。

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クロカンベースのトレイルバイクで、
立ったヘッドとシートが特徴的。

日本人の体格に合わせてかなりリーチが短くなっています。

これはこれで良いバイクなんですが、
乗らなくなってしまった理由は後述。

用途とサイズがドンピシャならめっちゃオススメです!

さぁ!じゃあ【HONZO ESD】のジオメトリーのお話へGO!

ヘッド角

先程も触れた【ヘッドアングル】。

【HONZO ESD】といえばやっぱりこのヘッド角がミソでしょ!

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上のジオメトリー表によると
【HONZO ESD】のヘッド角は【63°】!

 めっちゃ寝てますね、最早ダウンヒルバイク並です。

ここまでヘッドが寝たハードテールは
【HONZO ESD】か【33rpm】くらい。

ダウンヒル時の安定性に優れ、
急角度の下りでは特に大活躍。

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 こういう場所をこんな風に下る時に
ヘッドが立って、ストロークが短いと最悪前転します。

【TRAIZE PLUS】はヘッド角68.5°とかなり立ち気味、
しかもストロークも120mmしかないので
この手の急峻な下りはかなりの苦手分野。

トレイルの大トロの部分を思い切り楽しむなら、
【HONZO ESD】のヘッド角63°は大きなアドバンテージです♪

ホイールベース

 ヘッドが寝る事でホイールベースも長くなります。

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【HONZO ESD】のMサイズは
ホイールベース:1216mmとこれまたかなり長め。

ワタシの愛車のフルサスよりちょっと長いくらいです。

低速セクションの機敏さが欲しければ
ホイールベースは短い方が良いですが、
余り短いと高速域では安定しません。

 【TRAIZE PLUS】は公式でホイールベースを公開していませんが、
フレームの実測値でだいたい1100mm(+-5mmくらい)、
ジオメトリー表から簡易的に計算しても概ね同じ値が算出出来ます。

そこからプラスで116mmも長くなってくれると
下りの安定感は相当にマシマシになり、
ピーキーさが無くなって安心感のあるバイクになります。

まぁTRAIZE PLUSがピーキーに感じる様な使い方してる方が悪いんですけどね。
普通はもう少しのんびり楽しく山を走って、オンロードもサイクリングできる
ってのがTRAIZE PLUSの長所なので、それでゲレンデ下ってる方が悪いです。
(御しながら忙しなく下るのも超楽しくて好きですけど)

BBドロップ

BBが下がる程安定感が増し、反面機動性を失います。

ここは本当に好みが出る場所ですね。

ワタシはBBが低い安定したバイクが好み、
不安定ゆえの機敏さがお好みならBBは高い方が良いでしょう。

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【HONZO ESD】はBBドロップ:62.5mmと
【TRAIZE PLUS】の50mmに比べ更に下がっています。

前述したヘッド角やホイールベースと相まって、
ハードテールとしては破格の抜群の安定感を誇ります。

不安定なバイクとはどうも反りが合わないワタシには
非常に、非常にありがたいジオメトリーです。

シートアングル

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シートチューブの角度もかなり特徴的な【HONZO ESD】。

なんと各サイズ77.5°とTTバイク並のシートの立ち方してます。

これだけ立つと登りでペダリングしやすく、
シッティング時はフロントに荷重が乗りやすいので
激坂でフロントホイールが浮きそうになる心配も少ないです。

 【HONZO ESD】よりも登坂や平地でのペダリングを意識した
【TRAIZE PLUS】ですら73°とやや控えめ。

 【TRAIZE PLUS】で登坂に苦戦している
激前乗り思想なワタシにとってこのシート角はありがたいです。

リーチ

 リーチとはフレームの
【BBからヘッドチューブ上端までの水平距離】を指し、
ライダーにとっては「ハンドルまでの近さ」を決める重要な数値。

遠すぎても、近すぎても良くないです。

ロードならステム長で大きく調整出来るので
(ワタシはかつて130mmステム使ってました※バイオレーサー実施)
そこまでリーチにこだわって選ばなくても良いのですが、
ステムが伸びる程ステアリング性能が下がる為
MTBでは35mmから80mm程度の留めるのが一般的。

近年ではフレームのリーチで距離を稼いで、
ステム長を短くするのが主流です。

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 【HONZO ESD】のリーチはMサイズで465mm。

【TRAIZE PLUS】は394.7mmなので大幅にリーチが伸びます。

ワタシは身長に対して手足が平均より数%長いので
ショートリーチのフレームではかなり窮屈に感じます。

その癖にステム長の好みは35mm一択なので
ロングリーチのフレームは喉から手が出るほど欲しいのです。

総括
下り特化型ハードテール

ここまでお話ししてきた、
フレームの設計やギミックは
ほぼ全てが’’下る事’’を目的に
性能を集約した結果生まれたものです。

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頑丈でよく撓るクロモリ×ヘッドアングル63°で
乗り手次第でフルサス並みに下りを攻められ、
それでいてハードテールのダイレクトなフィールを失わず
’’競技的な速さ’’と’’遊ぶための面白さ’’を両立しています。

全ては’’下り’’というMTBの大トロを
満足するまで存分に楽しむ為の自転車。

ワタシのようなダウンヒルジャンキーの為に
わざわざ作ってくれたかのような一台。

最高かよ。

フルサスを手に入れた今こそ、
改めてハードテールが欲しい

今回の弊社の【社内試乗会】は例年通り、
凄まじい数の試乗車がありテーマを決めておかないと
目的の類の自転車に丸一日かけても乗り切れない事が常。

そこで今回は【割と本気で買いたいハードテール】に
狙いを絞って物色してきました。

2025年のワタシのMTB LIFEは
・ライトなパーク【ふじてん】のリフト停止
・ハードなゲレンデ【富士見パノラマ】の年パス購入
・周囲の友人らがこぞって戦闘力の高いフルサスを購入
・ENSへの出場
などが相まって非常に競技志向な一年でした。

ハイスピード&リスキー、勝負ゆえの緊張感、
いずれも競技でしか得られない特別なものでしたが、
ワタシはどちらかと言えば【自転車で遊びたい】のであって
【自転車で競う】はその延長線上にあるものと感じています。

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となると、今の愛車【KONA PROCESS153】のような
フルサス、それもエンデューロバイクでは
ゲレンデ&レース号として優秀な反面、
【自転車を操る】【自転車で遊ぶ】という側面に欠け、
道具や機材であって【おもちゃ】ではないなぁと感じていました。

【速くて乗りやすい=フルサス】
【難しいがとにかく面白い、好き=ハードテール】って感じ。

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一応ハードテールは【NESTO TRAIZE PLUS】を持っているんですが、
2019年、ワイズロード歴2年目の19歳の時に購入してから
25歳になった最近まででまさかの’’身長が4cm強伸びる’’という
予想すら出来ないイレギュラーな第三期成長期(?)により
フレームサイズが適合しなくなってしまいました(笑)

そんなわけで今回の社内試乗会では
ワタシの新たな【おもちゃ】にして【相棒】候補を
探し求めようと思い立ちました。

当初は何台も乗ってハードテール特集にしよう
とか思っていたのですが【KONA HONZO ESD】が
あまりにもしっくりきてしまったので単独でご紹介する事にしました♪

探し求めていたハードテール

 「こういうの欲しいなぁ」という
なんとなくのイメージ、理想は予てよりありました。

・ ヘッドが寝ている
・シート角が立っている
・リーチが長い
・BBハイトが低い

 そう、まさに【HONZO ESD】の設計思想がドンピシャ。

1、2年前から気になっていたものの、
ガッツリと試乗できる機会がなく
今回の試乗会でようやく試乗出来ました。

これ、めっちゃいいです。

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 インプレッション

結論から言っちゃいましょう、【KONA HONZO ESD】は
’’限りなくワタシのイメージ通りに動く理想的なハードテール’’でした。

コーナリング、切り返し、抜重、ジャンプ、ペダリングetc…….

 今回【TA横浜監修MTB試乗コース】が追加された
【味の素スタジアム あじペン広場】で確認できる
ほとんど全ての挙動が思い描いた通りで、
バイクに合わせて乗り方を調整する工程は不要でした。

 頭で考えてからバイクを動かすのではなく、
ひたすら好きなように走らせていれば
それが良い走りになっていく感じ。

ただただ、理想的。

 乗車姿勢がナチュラル

真っ先に感じたのはこれです。

身体が楽な姿勢をなんとなくとると、
それがそのままバイクの真ん中に乗っている状態になりました。

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 自然です、とにかく自然です。

【TRAIZE PLUS】では速く走らせるために
アタックポジションを取ると背中を無理に丸めて、
腰から背中、肩甲骨、肩から腕まで
全身をかなり無理のある形で酷使してしまっていました。

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 しかし【HONZO ESD】は楽な場所に
自然と身体が収まり、変な強張りなく
とにかく自然に乗っていられて非常に楽でした。

前述した’’リーチの長さ’’が特に効いています。

これならばハードテールながらも
一日乗りっぱなしで遊べそうな予感がします。

今回は大きく体感はできませんでしたが、
クロモリ特有の’’撓り’’もまた
疲労軽減に一役買ってくれることでしょう。

フロントホイールが遠くて安心

リーチが長く、ヘッドが寝ていて、ストロークも長い。

なのでフロントホイールが視覚的にも物理的にも
ライダーからかなり離れた位置にあります。 

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 なんなら体一つ分前方にある感じですね。

下りの傾斜がキツければキツいほど
フロントホイールに体重を預けて降るので
遠いくらいの方がジャックナイフする心配が少なくて◎です。

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こういう時に安心して降れるのはフロントホイールを
手のように前に伸ばして踏ん張れるから。

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伝説の崖っぷち前転(無傷)

こういう風になりにくいと
頭でわかっているだけでも安心感はかなり変わります。

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コーナリングにおいてもヘッドが寝ているので
ある日唐突に裏切りの切込み(右の画像)をする心配も少ないです。

その分【TRAIZE PLUS】は反応性に優れ
カミソリのようなキレッキレな動きをするので
それぞれ一長一短で好みが分かれる感じです。

一概に悪いとは言いません、どっちも面白いです。

イメージ通り曲がる

上記の内容の続きですね。

コーナーのエントリーで姿勢を作って、
曲がって立ち上がるまで。

頭の中で描いたイメージラインを
そのまま綺麗に気持ち良くなぞっていきます。

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 姿勢は前述通りなんとなくでナチュラルに作れるし、
そのあとも頭空っぽにして曲がれば良いだけ。

もちろんバイクごとのキャラクターに合わせて
器用に乗り方を随時変えてやる方が良いに決まってます。

ワタシも一応できるんですけど、
それが’’気持ちよく走る’’から遠のいてしまう気がして
どうしても心の中にモヤモヤが残るんです。

つまりは不器用ってこと。

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 【HONZO ESD】ではそのモヤモヤは一切なく、
小難しい事を考えてジャジャウマを御すのではなく、
ひたすら自分が気持ちよく走れるように動かしてやれば
バイクがただただ無機質についてきてくれる感じ。

悪く聞こえる言い方ですけど「無味無臭の優等生」、
バイク側に妙な個性や意思はなく、
とにかくワタシの言うことを素直に聞いてくれます。

結果として「イメージ通り動く」フィールに繋がるのでしょう。

【NESTO TRAIZE PLUS】や【COMMENCAL META SX V4】当たりは
バイク側に製作陣による「こう走れ!」という意思が明確に表れており、
そこから外れた走りは’’気持ちよくはない’’感じになります。

【TRAIZE PLUS】なら「踏め!もっと踏め!そしてスパッと曲がるぞ!」
【META】は「真っすぐ走るぞ!ブレーキ離せ!ぶっ飛ばすぜbaby!」
って意思が走りに現れているとワタシは感じます。

その代わりバイクの言う事を聞いておけば無難に速いので
製作陣の思想とライダーの意思が同じ方向を向いていれば
無法で手が付けられない速さが手に入ります。

逆にもしかしたら【HONZO ESD】はワタシにとって
製作陣の思想とライダーの意思が同じ方向を向いているバイクってだけで、
だからこそ不満を感じない「無味無臭」という感想が出てるのかもしれません。

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倒し込んだ時のフレームの捻じれも多分効いてる気がしますね。

明確に体感するには富士見や白馬当たりを
思いっきり走らせてみないとですけども。

倒して、曲がって、踏ん張って、
そっからもう一個粘ってくれる感じ。

好きだなぁ、これ。

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あまりにもイメージとラグが無い動きをするもんで、
ひたすら楽しくなって満面の笑みが零れるゴシマ。

弊社の社長にまで「君、いつも楽しそうだね!」
って言われちゃいました(笑)

はい、自転車より楽しい事ワタシ知りません!

意外とジャンプも行ける

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 ワタシ、ジャンプは大の苦手なのですが、
そんなワタシでも「やりやすい」と思う程
自然に浮けるくらいには跳びやすいバイクだと思います。

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 着地もヘッド角とクロモリフレームのおかげで
ピシッと安定してして怖さはあまりありませんでした。

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ちなみに乗る人が乗ればこんなことも出来るらしいです。

 TA横浜のスタッフの層の厚さ、恐るべしとしか言えねぇわ。

 ちょっと重い

目についた弱点は精々これくらい。

大体15.5kgと【TRAIZE PLUS】よりもザックリ1.5㎏重いわけです。

クロモリフレーム故にやや重いので、
登りがちょっとネックなのと
素早い切り返しや抜重には少し気合が要ります。

 が、気合と筋肉で解決できるデメリットならば
当人(この場合ワタシ)の努力と補って余りある愛情
容易に相殺出来るので無問題でございます。

なぜならば……

めちゃくちゃカッコいい

 あまりにもナンパな意見なので
ここまであえて触れてきませんでしたが、
やっぱりクロモリフレームはカッコイイ!

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 細くスタイリッシュなのに、
どこかマッチョさを感じるこのスタイリング!

フレームカラー【Gloss Faux Chrome】の
地の金属調とはまた異なるシルバーがまぁ渋いのなんの!

たまらんです。

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ロゴか、なんか、すげぇカッコイイ……

ワタシの【PROCESS153】のロゴもこうだったら良かったのに。

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 ヘッドチューブのエンブレムもまたイカしてます。

単なる【KONA】のロゴではなく、
何かしらのマッシブなモンスターが鎮座。

公式サイトでは
’’The headtube badge may or may not open up the gates to The Underworld’’
「アンダーワールドへの門を開くかもしれない」と表現されており、
何ともまぁ【内なる中学生男子】の琴線を鷲掴みしかねない内容ですね。

 【HONZO ESD】の非常に攻撃的なハードテールという
キャラクターを端的に表現した秀逸なエンブレムです。

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そのエンブレムの裏側、ヘッド周りの溶接も最高。

なんか、こう、’’THE金属’’って感じが最高にセクシーですよね。

こればっかりは現代的なカーボンフレームで得られないヤツです。

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シートステーとシートチューブの接続部分もたまらんです。

見て下さいよ、この丁寧なビードを。

自宅で撫でながら一杯やりたくないですか?

やっぱ金属フレーム最高だな。

 

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乗っている時も良く映えます。

眺めて良し、イジって良し、乗ればなお良し!

素晴らしいバイクでした。

総括

結論:マジで欲しいんだが。

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当記事、約1万字にお付き合いいただき誠にありがとうございました。

一年ぶりに自転車本体を紹介する記事が書けるもんだから
ついつい気合が入って長くなっちゃいました(笑)

本当に良いバイクでしたよ【HONZO ESD】。

限りなく理想的、どこまでも魅力的。

攻められるし、遊べるし、眺めてるだけでも楽しい。

手に入れたらQOL爆上がり間違いなしでしょうね。

先立つものが無いのが残念でなりませんが、
個人的に欲しいのはもちろん、
【HONZO ESD】の特性とやりたい事が合致しているなら
今これをお読みのアナタにも胸を張ってオススメ致します。

それからそれから、繰り返しにはなりますが
当店ワイズロード新宿ウェア館ではお買い求め頂けません!

ご注文は是非お近くのワイズロードでお願いします!

トレイルアドベンチャー・よこはま

今回の社内試乗会及びスポーツバイクデモでは
初の試みとして【MTB試乗コース】を
【トレイルアドベンチャー・よこはま】様に監修頂きました!

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このラダーやカラーマーカーなどをご用意頂き、
従来のアスファルトの平地オンリーな試乗コースから
簡易的ながらもオフロードバイクの挙動を
しっかりと確認できる素晴らしいコースに仕上げて頂きました!

ご協力誠にありがとうございます!

ワタシも定期的に遊びに行かせて頂いている
とても素晴らしいパークなのでご紹介致します♪

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神奈川県横浜市旭区の小高い丘の上、
よこはま動物園ズーラシアの裏にある
関東平野では貴重なMTBパーク。

 MTBツーリズムを推奨するスイスのアレグラ社と
自然共生型アウトドアパーク【フォレストアドベンチャー】の
コラボレーションから生まれました。

コース自体は短めながら、
かなり作り込まれたフローなコースが特徴。

深いバームやパンプトラック、テーブルトップ等
MTBライドの面白いところが凝縮された良いパークです。

親子や初心者でも安心して楽しめるように
丁寧に作り込まれたコースはまさに初心者向き……

ではあるんですけどねぇ、
初心者の速度域だと確かに安心なんですが。

 その内実速度域を上げれば上級者でも大満足出来ます。

今日が初めてな初心者、近所の小学生、
我々のような中級社会人ライダー
そしてダウンヒルシリーズのエリートライダーまで
マジで幅広い層が楽しめる素晴らしいパークです。

社会人ライダーが黙々と反復練習をする横で、
近所の小学生がめっちゃ高くジャンプしてる。

さっきまで優しく案内してくれてた受付のお兄さんが、
「ちょっと走ってくる!」と飛び出して行き、
見に行くと全日本レベルの走りをしてる。

そんな感じだけど全員超優しい、
ハイパーアットホームなパークでした。

普通に楽しい、また行きます。

 トレイルアドベンチャー公式サイトはコチラ

オフショット

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これはTA横浜の吉田さん(友達)に
満面の笑みで迫るゴシマ。

もちろん当ててませんよ。

ヨッシー、ごめんね♪

過去の1万字レポートは以下のリンクをご参照あれ

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