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【スタッフブログ】エアロとオールラウンダーはどちらが有効であるか
by: 松野 海丸

オールラウンダーとエアロロード

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こんにちは、新宿本館のまつのです。今回は最近わたくしが思っていることを記していくブログです。単刀直入に“オールラウンダーとエアロロード、私たちはどちらを選べばいいのか”そういうことです。

 

エアロロード黎明期

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わたしがロードバイクをはじめたころは、まだエアロロードの黎明期。革新的でありながらどこかトラディショナルなエアロ形状はみんなの憧れの的でした。23~25Cのタイヤを履いて出掛けたものです。勿論基本的にリムブレーキです。

 

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空力性能をよくするためにTREKのようにブレーキキャリパーを専用設計にしフロントフォークに埋め込んでみたり、GIANTのようにBB側に設置するなど、創意工夫がみられる設計が多かったように思います。ディスクブレーキのバイクはまだまだイロモノで、車軸はリムブレーキと同じクイックリリースで固定されました。DE ROSAやWilierなどのイタリアンブランドのバイクで採用されたダイレクトマウントブレーキなんてものが出はじめたのもこのころだったでしょう。

 

ディスクブレーキとスルーアクスルの普及

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日本国内では舗装路が多いですが、未舗装路が多い海外ではグラベルロードバイクが流行りはじめます。スポーツバイクの開発は海外が主戦場なので、各ブランドがグラベルロードの開発に注力するようになります。グラベルロードバイクは一般的なロードレーサーにオフロードの要素を加えたバイクで、ドロップハンドルでありながら太いブロックタイヤとディスクブレーキを備えていました。

 

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やがてディスクブレーキの車軸の規格がスルーアクスルに統一され、ディスクフレームの開発が進んで行きます。鉄のグラベルロードはやがて運搬力を備え、ランドナーにとって代わるものとなっていきますがまた別のはなし。ロードバイクにもスルーアクスル、ディスクブレーキのモデルが増えていきます。

 

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基本的にフレームもホイールも設計の自由度が向上するため、ホイールもディスクブレーキ対応のモデルの開発が進み相乗効果で普及が進みます。時代は11速後期。SHIMANOもコンポーネントラインナップに油圧のモデルが追加され、油圧⁼ディスクブレーキの代名詞となりました。エアロ×ディスクブレーキのロードバイクは設計の自由度が高く、より高性能なバイクがどんどん開発されるようになります。しかし、当時のエアロロードは重量面でハンディが大きく車体重量を軽量にすることがひとつのテーマとなり、“登れるエアロ”の開発も進みます。

 

オールラウンダーのセミエアロ化

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やがてエアロロードを軽くするという流れよりもオールラウンダーにエアロ形状を持たせる“セミエアロ化”がトレンドになっていきます。ここまでこれば、割と最近のおはなしでしょう。

 

軽量性だけではない時代に

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その流れをくみ、現れたのが最近のオールラウンダーです。まず、昨今のバイクで持て囃されているのは“ディスクブレーキ化”と“ケーブル等の内装化”です。この2つの要素はバイクを軽量化するという意味合いでは大きなディスアドバンテージとなります。物理的に軽量化が難しいので、バイク開発のベクトルは“いかに軽量でエアロなバイクを開発するか”から“本当に進むバイクとはなにか”という方向へ変わっていきました。バイクの重量を見ると、リムブレーキ時代の過去の名作は頑張れば5kg台。現代のバイクよりも明らかに軽量です。現代のバイクはもっとズッシリしています。軽量バイクでも8kg代。ゴテゴテのフレームとパーツでも6kg代にのるかどうか。軽量なチューブラータイヤから変化し今のトレンドはメカトラの少ないチューブレスレディ。内装ハンドルは決して軽くはありません。でも進むんです。いうなれば現代のバイクは超バランス型。重量もそこそこにまずディスクブレーキの制動力。これによってより攻撃的なルーティングも可能になりました。実際にディスクロードに乗ってみると、コーナリングの安心感が別次元です。ブレーキの位置が下になったことでロードバイク特有のクイックさを保ちながらも低重心化することによるバイクの安定性、快適性という恩恵が受けられます。物理的に可能になった太目でそこそこ軽量のタイヤもその恩恵を後押しします。カーボン素材自体やその織り方も進化しています。ちょっとだけ前のハイエンドフレームと今のミドルエンドフレームの内部の仕上げを見くらべるだけでもそれは明らかで、明らかに工業製品としてのクォリティが向上しています。

 

尖ったバイクは少ない

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逆に言ってしまえば尖ったバイクは少なくなりました。ヒルクライムレースなどで見ることができる変態バイクは今では少なく、良くも悪くも超バランス型です。その中でしいて言えばエアロ、しいて言えばオールラウンダー。という感じでしょうか。少なくともレースで活躍しているバイクではそういった傾向はあるでしょう。

 

“はやい”バイクとは

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散々振り回されながら思うのは、結局“はやい”バイクとはなんなのか?ということでしょう。あなたの答えはあなたの中にあります。つまりその人が速く走れるバイク特性は人によって異なるよね、というのが私の中でのいまのところの考え。

 

速度域が速いほど空力性能が顕著に

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まず、巡航速度が高速であるほど空力性能が支配的になります。では、人が乗った自転車で最も空気抵抗を受けるのはどこか?そう、人間ですね。約80%前後とも言われています。しかし、残りの20%、これは体感して感じられる違いとなります。平坦や下り坂、明らかに引っ張られる感を感じることができます。よって高速巡行が多い方ほどエアロロードが有利であると言えます。また、エアロロードの方が剛性感は高い傾向にあります。パワー型の脚質にもすすめられるでしょう。

 

低速では車重が支配的に

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逆に巡航速度が遅い方にはオールラウンダーがいいでしょう。低速ではバイクの重量が走りの軽さに直結します。よちよち上るヒルクライムなんかでは顕著です。

 

オールラウンダーが無難ともいえる

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よってレースユースではエアロロードを検討し、ファンライド等タイムをシビアに気にしない用途ではオールラウンダーが最適解ではないか?と思っています。オールラウンダーはパーツアッセンブルでそこそこのエアロ性能も持たせることが可能ですし、使用用途が限られません。機材スポーツの“機材”としての取り回しはよいように思います。よって性能面では不満を感じることは少ないんじゃないか?なんて思ったりします。

 

エアロロードの方がむしろ気にする

エアロロードの方が逆に重量にシビアになることがあります。エアロロードだからと開き直るのではなく、ただでさえオールラウンダーよりも重量面で負けるエアロロードだからこそ100gに拘るようになるかもしれません。自分がまさにそうでした。

 

業界的にはオールラウンダー

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業界的にはそもそもこの2つのくくりを無くし、レースモデルに1本化する流れが進んでいます。TREKやPINARELLOなんかが顕著だと思います。逆にMERIDAやORBEAなんかはしっかりエアロロードを残してくれていますし、GIANTなんかはエアロモデルがどんどん細身になっています。

 

エアロの機能美

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しかしエアロが私たちをひきつけます。独特の形状美はなぜこんなにも魅力的なんでしょうか。エアロ形状の方が“マシン感”が勝るのは間違いないでしょう。

 

永遠のテーマ

よってエアロかオールラウンダーかは永遠のテーマなんだなと思う今日この頃です。だからこそどちらも欲しい、そんな開発者の想いが伝わってくるような気がします。皆さんの最強のエアロなオールラウンダーは何ですか?

 

それでも軽くしたい方へ

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ここからはおはなしを脱線させていきましょう。最近のロードバイクは重量だけでなくバランス型で快適で進むバイクになっている。それは分かりました。でも軽くしたい!!そんな方も少なくないでしょう。私もその一人。軽量性を狙ったオールラウンダーに乗っていてもディスク化内装化の分より軽くしたい!!エアロロードを選んでみたけれどだからこそ軽くしたいんじゃぁ!!軽さは正義というパワーワードがありますよね。

 

軽量化の優先順位

ロードバイクはどこを軽くするかによって恩恵が違います。私の考えではコスパのいいパーツから軽量化していって大物のパーツ、最後に小物系。コレが王道かな?と思います。

 

まずはタイヤ、チューブ

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まずはタイヤとチューブでしょう。車輪の外周で漕ぎ出しが軽くなるうえに圧倒的にコスパがいいです。ホイールより先ですね。TPUチューブと軽量タイヤがオススメです。

 

タイヤのつぎ

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つぎはホイールでしょう。大きなパーツなので最も変化が分かりやすいです。チューブ、タイヤと一緒に交換もオススメです。

 

仕上げ

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ここまでいじったらあとは小物パーツで仕上げでしょう。ハンドル、サドル、シートポストなどでお好みにチューニングしていきます。

 

最後に

ここまでは私がはじめて乗ったアルミロードで試したものです。ホイールとハンドル周り、シート周りでアルミロードでも大分フィーリングが変わるものです。ご参考に。


  


 

 

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