【スタッフブログ】ライドフィーリングの向上に驚愕！新世代MADONE試乗してきました！
by: 本間大樹

こんにちは！入間店スタッフの本間です

先日開催されたスタッフ試乗会、今年も本間はもちろん参加！
翌日に開催された「スポーツバイクデモ2024 in 東京」も大盛況だったようで、ご来場いただきましてありがとうございます。また出店いただいたメーカー様ならびに関係者の皆様にも毎年このような機会をいただき感謝いたします。

さて、そんなわけでいろいろ試してきたわけですが、皆様気になっているであろうあれ！その乗り味に驚愕したのでご紹介！

1 TREK MADONE SLR9 GEN8
2 インプレッション
3 こちらもおすすめ！ミドルグレードのSLも◎！
- 3.1 TREK MADONE SL7 GEN8

TREK MADONE SLR9 GEN8

やっぱり気になる新型MADONEです。前作よりもエアロらしさが薄くなり、よりオールラウンドなフォルムとなった本機です。どんな風に変わったのか確認します！

カーボンマテリアルの変更

新型から導入されたカーボンマテリアルがSLRでOCLV900です。より軽量かつ高剛性のマテリアルで最高峰のレーシングマシンらしい軽量性と反応性を獲得しています。

新型IsoFlow

前作を上回るしなやかさになったIsoFlowシステム。垂直方向のしなやかさが80%が向上し、前作のほぼ2倍しなやかになりました。これが成型技術の向上によって実現したとのことで断面図を展示してくれていました。カーボン内部の形成がキレイにできあがってますね、すごい。

刷新されたレーシングジオメトリ

GEN７から大きく変化したジオメトリはより空力性を追求しつつ、様々なレーシングライダーにフィットする形状になりました。ボトルゲージやハンドルセット、コンポーネント、ライダーのポジションまで含めた総合性を追求しています。スケールがでかい。

インプレッション

漕ぎ出し～加速性

まず漕ぎ出しですがマッシブなBBでガチっとした当たりなのかなと思いきや非常にスムースなフィーリング。それでいて力が逃げているというわけではないから不思議。さらにそこからの加速ですがこれがGEN７と別物！GEN７では地面に吸い付いて加速していくような下向きにベクトルがかかるような加速でした、エアロロードでよく感じる機敏な加速感です。一方GEN８では少し地面から浮いてるのかなというようなイメージ。斜め上にベクトルが向いているようなフィーリングです。より軽量になったことでオールラウンドバイクのような加速性になったのかと思います。好みが分かれるところですが扱いやすさという意味ではGEN８に分がありそうです。

巡行維持性

高速巡行域ではエアロロードらしい走りを感じました。軽量かつオールラウンドなジオメトリでありながらハンドル、ホイールの剛性感と空力性で巡行性が高くなっているのかなと思いました。最適化された空力性と謳うだけあって平坦マシン感を感じられます。完成車としてのバランスが非常に高いです。

コントロール性

コーナリングでのコントロール性、ダンシングでのバイクの振りやすさともにめっちゃいいです。このへんは専用設計のコックピット周りにありそうです。エアロロードにありがちな引っ張られる感覚もなく、オールラウンドの反応性。でありながらダンシング時もフレームにブレを感じない剛性感は感激しました。軽量性も相まってヒルクライムでも試したくなります。

乗り心地

今回一番驚いたのはこの乗り心地。IsoSpeedのオミットでGEN７では硬い乗り心地だと感じました。GEN８では新カーボンOCLV900の採用でさらにカチカチなのかと思いきや、別物の乗り心地！新型IsoFlowの柔軟性向上が非常に大きいのか、またはトータルパフォーマンスとして良くなっているのか、マジ快適！！！長距離系レース等、後半に足を残したいレースでは優位性が高そうです。

総評

レーシングバイクとして非常に高い完成度でした！完成車アッセンブルで総合的に真価を発揮するバイクという感じがしたので、好きなホイールやハンドルを使いたいというニーズには向かない可能性があります。ただ即レース投入スペックなのでどんな場面でも活躍するオールラウンドなハイエンドバイクをお探しの方には刺さること間違いなし！ぜひご検討いただけたら幸いです。