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【カスタムの気になるアレコレ】バラ完パーツの選び方~設計コンセプト(フレーム形状)編~
by: 田中廉

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皆様こんにちは、川崎スタッフ田中です。
~フレーム形状編~ということで今回はフレームの形状等ををメインに解説していきます。
素材の違いについては前回の~フレーム素材編~をご覧ください

【カスタムの気になるアレコレ】バラ完パーツの選び方~フレーム素材編~

「設計コンセプトとは?」

さて前回フレームの基本要素を確認していきましたが、大幅に影響が出る要素として、フレーム素材と設計コンセプトの2種類が大きいといいました。

今回見ていく設計コンセプトとはメーカーがそのモデルに求めるスペックなどになり、それによって車体の得意な場面や苦手な場面が出てくることになります。
ロードバイクで例えますが、各メーカーによって下記のようなコンセプトで車体を設計することが多いです

・オールラウンド
・エンデュランス
・エアロ
・軽量

なぜ複数のモデルが必要になるかと言いますと、基本的にスポーツサイクルは競技的な側面が強い自転車となります。
ロードレースなどはヨーロッパで日本でいうところの野球くらいメジャーなスポーツです。
特に世界的なレースで活躍する選手たちは億近く稼いでる程、そんな自転車のレースでは様々な環境での走行を要求されます。
例えば壁のような坂道を何十キロも走行したり、石畳の舗装路をメインに据えた道を走ったり、時速60km/hで長時間走行したり等、一般の方では想像もできないような強度での走行を求められます。

その際に求められるマシンスペックを得るために、状況に応じたコンセプトを明確にしてある車体が存在しているのです。

簡単にまとめますと設計コンセプトが違うことで車体が求めているスペックが違うので走りの質も変化するということです。

選び方は簡単に考えれば「ご自身の希望する乗り方に合わせてコンセプトのモデルを選ぶこと」になります。

ではどういうモデルがあるのかロードバイクの4モデルを基準に確認していきましょう。

「コンセプトの違い」

オールラウンダー

オールラウンダー、スタンダードとも称されるコンセプトのモデルですが字の通りに万能な車体のことを言います。
レースなどでも1ステージに複数の要素が絡む場合は選択されることが多いコンセプトのモデルです。
上位モデルになればそれ1台であらゆるレースに対応できるスペックを備えております。
主な車体ですが、PINARELLOのDOGMA等はこのタイプに分類されます。
まだ走り方の定まっていない初心者の方や、1台で色々な遊び方をしたい方にオススメのモデルになります。

エンデュランス

エンデュランス、コンフォート、グランフォンドなどと称されるコンセプトのモデルですが、コチラは快適性を重視した車体のことを言います。
主に振動吸収性の高さや操作の安定性などを高くした設計を採用することが多いモデルになります。
レースでは舗装路の中でもトップクラスに凹凸の多いヨーロッパの石畳系のクラシックなどでの使用を中心に開発されています。
快適性は間違いないのですが、機構の追加による重量増や快適性確保のための剛性の低下などもありますのでレースシーンで物足りなさを感じる場合もあります。
主な車体ですが、TREKのDOMANEやBIANCHIのINFINITOなどがこのタイプに分類されます
自分のペースでゆったりと走るロングライドや街乗りメインのライドなどにオススメのモデルになります

エアロ

エアロモデルと称されるコンセプトの物になりますが、コチラは近年で注目されている空力を重視した車体のことを言います。
主に風の影響の低い設計を採用した高速走行向けのレーシングモデルになります
現行のレーシングモデルからは切って離せない要素となり、平均時速が50~60km/hの巡航時に車体の空気抵抗が変わるだけでかなりのアドバンテージになります。
高速巡行に強い速いモデルが多い反面、レース寄りの剛性になっている車体が多いのでポタリングクラスの低速ロングライドなら他のコンセプトの方が強いです。
主な車体はTREKのMADONEやCerveloのSシリーズなどがこのタイプに分類されます
競技志向の方や、とにかくスピードの出る車体が欲しい方にオススメのモデル

軽量

軽量、ライト等と称されるコンセプト、読んで字のごとく軽さを重視したモデルの事を言います
平坦基調の道よりもヒルクライム、登りに強い設計をしたモデルが軽量コンセプトです
スポーツサイクルの軽さは登り以外にはあまり影響しないので、やはりヒルクライム向けの車体が多い傾向にあります
ヒルクライムでは無類の強さを発揮するモデルですが、荒れた路面で車体が跳ね易かったり、風の影響で煽られ易いのでヒルクライム以外の場面は他のコンセプトの方が良かったりします。
登りメインの走行を楽しみたい方に向けのモデルになります

「まとめ」

いかがでしたでしょうか?
今回はフレームの設計コンセプトによる違いを確認いたしました。
使用目的に応じて最適なモデルを選ぶことでよりよいサイクルライフを送ることが出来ます

まだ用途が固まっていない初心者の方はオールラウンダーがおすすめですよ。

より詳しいお話がご希望でしたら是非店頭にてご相談ください。

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