【スタッフインプレ】贅沢仕様なコスパ抜群モデルに試乗しました！MADONE SL6
by: 家子悠太

今回当社内での試乗会が有り、MADONE　SL6に乗る機会を頂きました。
MADONEと言えばTREKのフラッグシップレーシングマシンとして名高いモデルになります。
2025年も大注目のモデルとなっております。

TREK　MADONE　SL6　GEN8

試乗前はセカンドグレードとはいえレーシングバイクらしいスパルタンな乗り味かと想像していましたが良い意味でそれは裏切られました。　
まず乗り出して感じたのが良く進むということ。
これは各社のハイエンドでも良く見られる傾向で踏み込んだ力をロスさせずに駆動力に変換してくれているものかと思われます。
セカンドグレードでこの仕様、価格でこれだけの効率の良さは素晴らしい性能です。
通常これだけの駆動効率の良さですと力を逃がさないためにフレーム自体も固く乗り心地の悪さも感じる物ですがこちらは不快な突き上げや振動は感じられませんでした。
更に走りも軽くあまりトルクを掛けない状態でも楽に前に進んでくれます。
「これで十分じゃないか？」「上位モデルじゃなくても良いんじゃないか？」と思ってしまうほど良いバイクだと感じられました。

最新技術が惜しみなく注がれたフレーム

今回のMADONEは速さと軽さの両立を目指しており先代のエアロ性能の高さとEMONDAの軽量性を併せ持った車体に仕上がっています。
それを再現している物の一つがIsoFlowテクノロジーです。

先代MADONEから採用されている見た目的にも特徴的なシステムですがこちらはシートチューブ周りの空気の流れを乱さずにバイクの後方へ流すことによって大幅にエアロダイナミクスを改善しています。
更に特徴的で有りながらシンプルな構造にすることで軽量化に寄与しつつもしなりを生み乗り心地の良さも生み出しています。
他にも最近話題のディレイラーハンガー規格のUDH（ユニバーサルディレイラーハンガー）が採用され最新規格も取り入れています。
タイヤクリアランスも公表されており、実測値32mmまでは装着可能となっていますので流行している太めのタイヤを履かせることも出来ます。
これだけ凝った造りのバイクであればかなり高額の車体になりそうな物ですがこのフレームを採用した最もリーズナブルなグレードの完成車で45万円を切っています。
かなり破格の値段設定にされていると思われます。
このSL6というグレードではSHIMANO　105　Di2コンポーネントが装備され、BONTRAGERのカーボンホイール「Aeolus　Elite　35　TLR」がアセンブルされております。
お値段としては最も安いSL5も魅力的ですが、性能の高さやアセンブルパーツを考慮すると個人的にはこちらもかなりオススメしたいグレードになっております。

値段以上の価値が感じられる自転車

SLRグレードにも試乗させて頂き、その速さにも驚きましたが前述した通りSLグレードでも十分ではないかと感じました。
やはり軽さと速さではフラッグシップであるSLRグレードに軍配が上がります。
速さ、タイムを少しでも求めるレーシング思考の方には是非SLRグレードを選んで頂きたいと思います。
しかしタイムや速さを求めるのでは無く楽しさをお求めの数多くのホビーユーザーの方にはSLグレードがオススメしたいです。

SLグレードのフレームでもかなりの完成度でSLRグレードとの速さの差もそこまで大きくは感じませんでした。
それよりもSLグレードの乗り心地の良さによる恩恵の方が「ロングライドを楽しみたい」と言う方や「楽に速く走りたい」と言う方には大きいのではないかと思われます。
もしMADONEシリーズにご興味が有り、SLRグレードにするかSLグレードでお悩みの方がいらっしゃいましたら「速さを突き詰めたい」のか「楽しく速く走りたい」かで考えて頂けると選びやすいかと思われます。
川崎店でも現在多数MADONEシリーズの展示がございますのでご興味がある方は是非お越し下さい。