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【ピナレロ通信】本気のレーシングロード”新型PINARELLO F5″試乗インプレッション
by: 平山

皆さんこんにちは!

ワイズロード川崎店 副店長兼、ピナレロルーム専任スタッフの平山です。

今回は、スタッフ試乗会にて実際に試乗した PINARELLO 新型F5(MY25) について、
走行インプレッションを中心に詳しくご紹介します。

F5は価格帯だけを見ると「ミドルグレード」という位置付けになりますが、
実際に乗ってみると、その印象は良い意味で裏切られました。

「そんなに踏まなくても大丈夫、僕は勝手に進むよ」
そんな声がバイクから聞こえてくるような、不思議な余裕と完成度を持った一台です。

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■PINARELLOとは

イタリアを代表するハイエンドロードバイクブランド
PINARELLO(ピナレロ)

ツール・ド・フランスをはじめとする数々のビッグレースで勝利を重ね、
現在もワールドツアーの最前線で戦い続けている、まさに“勝つためのブランド”です。

PINARELLOの大きな特徴は、
レースで培われた技術や設計思想を、DOGMAだけで完結させないこと

その思想はFシリーズにも色濃く反映されており、
上位モデルだけでなく、ミドルグレードであっても
「PINARELLOらしい走り」をしっかり体感できる構成になっています。


■新型F5とは

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新型F5は、PINARELLOが展開するレーシングロード Fシリーズ の中で、
“走りやすさ”と“レーシングDNA”のバランスを最も重視したモデルです。

PINARELLOのロードバイクは大きく分けて、

・レースからホビーまでをカバーする Fシリーズ
・快適性と安定性を重視した Xシリーズ
・グラベルを主軸とした GRシリーズ

という構成になっており、それぞれの頂点に DOGMA が存在します。

その中でFシリーズは、最も競技志向が強く、
DOGMA F を基準にしながら、ライダーの志向や使い方に応じて
複数の選択肢が用意されています。

F5はその中でも、

  • 本格的なカーボンレーシングロードに初めて乗る方

  • アルミフレームや旧世代カーボンからのステップアップ

  • レースもロングライドも楽しみたい方

こうしたライダーにとって、現実的かつ満足度の高い選択肢として位置付けられています。


●F5の販売スペック

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新型F5は完成車販売のみとなり、
コンポーネントには SHIMANO 105 Di2 を採用。

フレーム素材には Torayca T700カーボン が使用されています。

T700カーボンは、

  • 過度に硬くなりすぎない

  • しなやかさと反応性のバランスが良い

  • 長時間乗っても疲れにくい

といった特性を持ち、F5のキャラクターを決定づける重要な要素です。

価格は ¥720,000-
電動コンポーネントを搭載し、最新世代のPINARELLOフレームを採用した完成車としては、
非常に戦略的な価格設定と言えるでしょう。


●前作F5との違い

前作F5は MY22 DOGMA F をベースとしたフレーム形状でしたが、
新型F5は MY25 DOGMA Fの設計思想を反映した新世代フレームを採用しています。

これにより、

  • 空力性能の向上が図られています。

見た目の変化は控えめですが、
「走らせると違いが分かる」進化と言えるでしょう。


●試乗スペック

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※写真の車両はF7です

今回の試乗車には、
MOST ULTRA FAST ホイール が装着されていました。

ミドルグレードに位置付けられるカーボンホイールですが、
この組み合わせが、F5の評価を大きく引き上げていると感じます。

正直なところ、
F7に乗った際は「ULTRA FAST以上のホイールを履かせたい」と思いましたが、
F5では印象がまったく異なりました。


■インプレッション

●スイートスポットが明確な巡航性能

F5に乗って最初に感じたのは、
30km/h前後の速度域がとにかく楽ということ。

バイク側に明確な“スイートスポット”が設定されているようで、
そこに速度を乗せると、あとは勝手に進んでくれる感覚があります。

強く踏み込まなくても速度が落ちにくく、
一定ペースでの巡航が非常に安定しています。


●「踏まなくても進む」不思議な余裕

印象的だったのは、
バイクからこう言われているように感じたこと。

「そんなに踏まなくても大丈夫だよ」

これは決して反応が鈍いという意味ではありません。
必要な入力にはしっかり応えつつ、
常に全力を要求してこない“余裕”があります。

結果として、

  • ロングライドでも脚が残る

  • ペース管理がしやすい

  • 精神的にも楽

というメリットにつながっています。

力を“出す”より、力を“揃える”のが得意

F5は、瞬間的なパンチ力や鋭さを誇示するタイプではありません。
その代わり、

  • ペダリングが多少ラフでも

  • 出力が安定していなくても

それらをフレーム側が上手くまとめて、
前に進む力に変換してくれる印象があります。

アルミロードや旧世代カーボンからの乗り換えだと、
この「進み方の違い」はかなり分かりやすいはずです。

速くなった、というより
楽に速く走れていると感じる。

F5の評価が高い理由は、まさにここだと思います。


●ホイールとの相性が生む完成度

MOST ULTRA FASTホイールとの組み合わせは、
F5にとって“ちょうど良い完成形”だと感じました。

正直、
「ミドルグレードのカーボンホイールで、ここまで走るのか」
という驚きがあります。

フレームがホイールの性能をうまく引き出し、
過不足なくまとめ上げている印象です。


■どんな人におすすめか

新型F5は、

  • アルミロードや旧世代カーボンからの乗り換え

  • 初めての本格レーシングロード

  • 速さも快適性も両立したい方

こうした方に、特におすすめしたい一台です。

価格やグレードの上下ではなく、
「どう走りたいか」で選んだ結果、
F5が最適解になるケースは非常に多いと感じています。

■F7とF5、価格差は「優劣」ではありません

F7とF5の価格差について、よくご質問をいただきますが、
これは性能の優劣を示すものではありません

両モデルの違いは、主に
・使用しているカーボン素材
・搭載されているコンポーネント
といった原材料や構成要素の違いによるものです。

実際に店頭でお話をしていると、
「当初はF7のご予算で考えていた」という方でも、
試乗やヒアリングを重ねる中で F5の方が走りの感覚に合っている と感じられるケースは少なくありません。

T700カーボンを採用するF5は、剛性一辺倒ではなく、
路面からの入力を程よくいなしながらスピードを維持できる特性を持っています。
そのため、

・高出力で踏み続けるより、一定ペースで走りたい
・ロングライドや日常のライドが中心
・身体への負担を抑えつつ、しっかり“速さ”も欲しい

こういったライダーには、F7よりもF5の方が自然にハマることもあります。

そのような場合、私たちは無理に上位グレードをおすすめすることはありません。
むしろ、

「F5を選んで、その分のご予算をホイールに回した方が、
走り方や満足度には合っていると思いますよ」

とお伝えすることも多いです。

これは決して商売的に美味しい話ではないかもしれません。
ですが、バイクは“価格の高さ”よりも
ライダーの身体・走り方・使い方に合っているかどうかが何より重要です。

F7が合う方もいれば、F5の方が長く、楽しく乗れる方もいる。
PINARELLOのFシリーズは、そうした選択ができるように
あらかじめ性格の違うモデルが用意されているラインナップだと、私たちは考えています。


■試乗するならピナレロルームまでご相談を

世界で4番目、そしてアジアで最も早く誕生した
PINARELLO専門コーナー
ワイズロード川崎店「ピナレロルーム川崎」

現行モデルはもちろん、
店頭でしか見ることのできないレアな車体まで幅広く取り揃えています。

試乗のご相談は事前のお電話がおすすめです。
044-221-1534(ピナレロルーム直通)

サイズのご相談から、
ライドスタイルに合った一台のご提案まで、
専任スタッフが丁寧にご案内させていただきます。

 

お問い合わせ

わからないことは遠慮なくご質問ください。
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このKEEPERコーティングは施工スタッフはメーカーより研修・認定を受けたスタッフがこれから乗られる方のバイクを丁寧に施工させていただきます。

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KeePer コーティングの特長

①塗装表面の凸凹の凹を埋めて表面を平滑化することで、新品を超える美しいツヤと発色

「KeePer コーティング」をすると分厚い被膜による埋め込み効果が発揮され、乱反射がなくなります。

②カーコーティングで実証された高い防汚能力

強いはっ水力で泥・油汚れをはじめ大抵の汚れを弾き、とても汚れづらくなります。また、汚れ落ちも良くなり、洗車もしやすくなります。

③紫外線からフレームを守り、劣化を防ぐ

「KeePer コーティング」の厚いガラス被膜は紫外線を防ぎ、日焼けから愛車を守ります。また 2重の厚い透明被膜が風雨の摩擦による色褪せも防止します。

 

KeePer コーティングサービスのラインナップ

KeePer コーティングサービスのラインナップ

【EX KeePer】20,000 円(税込)

“02”
自然硬化の高密度ガラス被膜と最新鋭の有機レジン被膜の 2層構造のメカニズムにより、ベールを纏ったような深い透明感が特長で、耐久年数は 3 年となります。水滴、汚れがつきにくく、美しさを維持する能力が一段高い最上位のコーティングです。耐久年数は 3 年となります。

 

【ECO プラスダイヤモンドキーパー】10,000 円(税込)

“03”
コーティング表面の分子構造の効果でファンデルワールス力(分子間力)による汚れの密着を防ぐ独自の防汚能力を持っています。ホコリが降り積もっても塗装表面には密着せず、水をかければ水滴とともに一緒に汚れが流れ落ち、洗車の回数を減らせます。耐久年数は 3 年となります。

【ダイヤモンドキーパー for Bicycle】5,000 円 (税込)

“04”
カーコーティングで高い評価をいただいているダイヤモンドキーパーをベースにし、自転車への施工に適したコーティングとして開発されました。防汚能力を持つ強靭な高密度ガラス素材でコーティングすることで、ノーメンテナンスで 3 年間大切な自転車の塗装を守ることができます。

新車購入時には、愛車を傷や汚れから守る「キーパーコーティング」をお勧めします。

 

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