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2024/08/07 18:50
こんにちは!大阪本館の金子です!
先日まで行われておりました大阪本館でのイベント【WILIER試乗会】
その折に注目の新型バイクVERTICALE SLRを試乗させていただきました!
自身で感じた点をまとめたインプレッションとなります。
目次
数々の勝利をもたらせたクライミングバイクZEROシリーズ。
ZEROとしての歴史に幕を閉じ、2024ツールドフランスに合わせVERTICALE SLRとして新たにデビューしました。
モデルの詳細ブログはこちらから
特筆すべきはやはり軽量性。
MサイズDURA-ACE完成車、MICHEのクレオスRD36ホイール仕様でペダルレス約6,5㎏と超軽量。
その軽量さから漕ぎ出しの軽さが際立つバイクです。
ペダルの入力と同時に自転車がスムーズに進む感覚はさすがハイエンドクライミングバイクという印象でした。
特に感じたのはねじれ剛性の高さ。
バイクを踏み込む際に感じるBB周りのたわみは自身のパワーではほとんど感じられず、真っすぐ素直な入力に対しては素直に進み、鋭い加速をみせてくれます。
試乗ではアップダウンを含め様々な力のかけ方をしてみましたが、高ケイデンスで回してあげると登りでのスピードの維持がしやすくフレームの硬さに踏み負けないイメージでした。
意識的に高ケイデンスで回し、加速の際も回転を上げて加速させてあげると面白いように脚も回り、もう一段、もう一段とギアを重くしていける感覚です。
軽量性と剛性バランスの良さがこのライドフィーリングをもたらすのだと思います。
とはいえ低ケーデンスでダンシングをした場合に脚にダメージのくるような硬さがあるかというと、それは感じませんでした。確かに、バイクがしなりウィップを効かせた走りが出来るかというと、それができる感覚はありませんでしたが、硬いがゆえに踏み負けてバイクが進まないようなこともなく、リズムは取りやすく感じました。
しかし、雑な踏み方、特にバイクを過度に左右に振りながらや、ペダルを下死点まで踏み切るようなペダリングをすると反応性が鈍く感じるところもありました。
おそらくそこが横剛性、ねじれ剛性の高さに起因する部分なのかなと推測します。
他メーカーの軽量レーシングバイクに乗ると、振りの軽さやペダリングの軽さから車体がヒラヒラしてしまいリズムが取りにくく感じる時があります。
ペダリングが軽いのはメリットですが、ダンシングなどで踏み込むと次の一踏みがすぐにやってきてペダリングを急かされている感覚で脚が追い付かずリズムが乱れます。
しかしVERTICALE SLRはそのような挙動はなく、乗り手のリズムに合う素直な振りの軽さを感じました。
決してもたつくような反応ではなく、エンデュランスロードのような低重心な挙動とも違います。
振りのリズムが取りやすくヒラヒラしすぎない重心感はピュアレーシングバイクながら扱いの良さがあり万人に受け入れやすい挙動だと感じる事ができました。
VERTICALE SLRはプロチームのグルパマ・FDJが開発に携わり、最新のポジション理論に基づいたジオメトリーとなっております。
今までのZEROシリーズと大きく違うのはヘッドチューブ長。
ブラケットポジションでのエアロ効果を狙うポジションが主流となっている昨今、プロ選手のポジションはハンドルが以前より若干高めでステム長は長めにとり前乗りにしており、コンパクトなポジションで乗っている印象があります。
このポジションに対応する為にこのような設計となっているのだと思いますが、その乗り方で走った時に脚が回りやすく設計思想に合うバイクの進め方が出来ると感じました。
ただ、車体の軽さも相まってバイクの反応性が高いので、使いやすい四頭筋などで踏むようなペダリングをし続けてしまうとあっという間に脚を使い切ってしまいそうです。
前乗りの宿命とでも言いましょうか。。。なので、トラック競技を走るような時のペダリング、しっかりと円運動を意識した、出力にムラのないペダリングを心掛けたいところです。
それがハマると恐ろしく速いバイクだと感じました。
ハンドルもトレンドのフレア形状で、ブラケットポジションで体を小さく畳みやすく高いエアロ効果を感じる事ができました。
また、Sの字型のフレア形状は特に下ハンドルが持ちやすく感じ、力が入りやすかったです。
ㇵの字フレアより上半身の力、特に押す方向への力がかけやすく全身が使えるイメージです。
ハンドルのフレア角一つでここまで感覚が変わるとは。。。知識や感覚ののアップデートは常に必須ですね💦
WILIER傘下となったMICHE。
その関係は大手メーカーのオリジナルパーツブランドの関係と等しく、VERTICALE SLRに合わせこのクレオスRD36ホイールは開発されました。
このバイクが狙う軽量性や山岳でのアドバンテージをこのホイールは上手く引き立たせてくれていると感じます。
フレームの特性を活かすためホイールは軽量でリムハイトは低め。登坂能力を助長してくれている仕様です。
極度に硬い柔らかいなどの癖を感じる事が無く、良い意味で存在感を感じさせない総合力の高いホイールという印象でした。
フレームのキャラクターを引き立てる良いホイールですので、特段変更する必要が無いと思います。
超軽量でありながらハンドリングや振りの軽さは軽すぎない万人受けする反応で、踏み込むとその軽量さを十二分に感じる事が出来るライドフィーリングでとても気持ち良い加速を体感できるバイクです。
決戦軽量バイクにするも良しですが、扱いのしやすさからそれに限らない走り方でも十分に楽しめるバイクだと感じましたので、日ごろのんびり登る坂を更にラクに余裕をもってサイクリングしたい方にもおすすめです!
ご検討の際はぜひ大阪本館にお問合せください!
それでは!皆様のご来店をお待ちしております!