【ロードバイク旅ライドの思い出】続 自走de秋田　その1
by: 長山靖

 

こんにちは。池袋本館の長山です。

 

これまで6回に渡って、2014年9月のロングライド

「自走de秋田」レポートを発信して参りました。

 

 その1　その2　その3　その4　その5　その6

 

たまたまの三連休を活かした秋田県・大館までの

自走チャレンジだったのですが、

同じ秋田県の大曲には到達したものの、

目標地点、県北の大館には

のんびりし過ぎて届かずに終わりました。

 

そのライドからおよそ一月弱の、2014年10月下旬。

「自走de秋田」レポートを執筆しているうちに、

ゴールと定めた大館まで走り切りたかったなあ、

という思いがどんどん募ってきました。

 

そこでふと、あるお客様のスタンスが頭をよぎりました。

その方は、週休を使って自宅から走れる所まで走って、電車で帰宅。

次の週休に、前回のライド終着点まで電車で舞い戻って

続きを走れるだけ走って、また電車で帰宅。

その次の週休にまた電車で舞い戻って続きを走って・・・

を繰り返して、最終的に北海道まで辿り着かれたそうです。

 

仕事に穴をあけることなく、北海道までのサイクリングを達成！！

 

普通に考えたら、何とか頑張ってまとまった休みを取るなり、

時間のある学生なりでないと出来ないことと思います。

 

それを、常識に囚われず、出来るやり方でやり切った。

そのお客様はとてもクールな方でしたが、

そのスタンスには熱いものを感じました。

 

旅費がとても掛かるやり方なので、そうそう真似も出来ません、

ただの知識として頭の片隅にありましたが、

今回の大館チャレンジは、それをやるのに格好の材料ではないか？

一度でも良いから、轍を繋ぐということをやってみて、

ただの知識を実体験としてみないか？と思い始めました。

 

仕事のシフトを確認したら、１０月２７、２８日が連休でした。

１１月のシフトを見たら、連休はありませんでした。

１２月の東北は雪に閉ざされるので、実質、

この連休が今年のラストチャンス。

これは思い切って行くべきか？

 

とりあえず現地の天気予報を見てみたら、

ちょうどこの二日間だけ

曇り時々雨。降水確率50～80%。

しかも冬型の気圧配置で、荒れ模様で冷え込むという予報。

その前後の日は晴れ予報（泣）

 

かなり迷いました。

前夜、決めきれないまま、何となく映画「雨あがる」

を見たりして（たまたま意味深なタイトル）、

深夜3時過ぎに寝落ち。

 

翌朝5時頃、たまたま目が覚めました。

そして何となく、荷支度を始めました。

平日なので、輪行は朝ラッシュが酷くなる前に出かけないとアウト。

時間はギリギリでしたが、そこは慣れでカバー。

ふらふらっと出発。

 

前回の旅の出発点、多摩川を渡りながら、

先月の大曲までの道のりを思い起こしました。

 

朝に当駅始発列車が多く出る京浜東北線の蒲田駅まで走って輪行。

（蒲田に車庫があるため、ラッシュに合わせて増発が出る）

そうすることで、比較的空いた列車で東京駅まで行けます。

 

 

 券売機で、輪行袋を置きやすい一番後ろの座席を指定して切符を買い、

 

 

秋田新幹線に揺られ、

 

 

・・・気が付いたら、前回の終着点、大曲駅前に立っていました。

 なんだか、不思議な気分でした。

はっきり「行く」と決めないまま、

いつも通りの手順を踏んでいたら

ここにいた、という感じでした。

 

前回の帰り新幹線は速いと感じましたが、

今回の行き新幹線は長く感じられました。

新幹線でもこんなに時間の掛かるところまで来ていたんだ、

という気持ちになりました。

 

サイクルコンピュータは、前回終走時のまま。

このまま走り出せば、再び距離を刻み始めます。

 

空模様は、雨は降っていないものの、

黒い雲が溢れていました。

 

まあ、行って見るか！

朝食のおにぎりを食べて、11時40分頃、

ふらっと、出発しました。

 

 

劇的な天候に恵まれたツーリングの幕開けでした。

 

 

その２へつづく

 

 

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