【噂は本当？チェーンオイル】プロショップがお伝えする簡単チェーンオイル講座！[意外と広い油の世界]
by: 豊田雅史

いつもワイズロード熊谷店をご利用いただきありがとうございます！
熊谷店スタッフTOYOTAです。

現在熊谷店ではPINARELLOのF5＆X3の試乗会を実施しておりますが、
買ってからの方が長いのがスポーツバイク！日々のメンテナンスが大切です。

ここ最近チェーン交換作業を連続で行っており、
「〇〇を●●の頻度で付けてたのになぁ…」とよく聞きます。

が、

チェーンオイルは特徴を知らないと性能が活かせずにお金も時間も勿体無いですよ！
なるべく化学要素は出さないで紹介していきますので、理系嫌いの人も是非参考にしてください！

タイプ色々チェーンオイル

ここが違うよ！チェーンオイル

まずチェーンオイルは潤滑油の1種です。
一般家庭でも馴染み深い所では固着した金属を緩めるのに使う「5-56」、「ラスペネ」なんかも潤滑油、
車のエンジンのような超高速回転部、長期間で使うエンジンオイルも潤滑油。

イメージしてみると、とても用途が広いんです！

メーカーは用途に応じて粘度(ベトベトorサラサラ)、添加物(防腐剤や洗浄剤)などの特徴を変えて最適化しています。
つまり目的に合わせたオイルを使わないと効果が薄かったり、デメリットが目立ってしまいます。

早速本題です！

冒頭の話に良く出てくるのが、先程の「5-56」、「ラスペネ」を使ってたのに錆びちゃったという話。
勘違いしてはいけないのが、製品自体はとても性能が良い物です。
ラスペネはオーバーホールで熊谷店でも使いますし、5-56は公式にも自転車に使っても平気と載っています。

引用：5-56の疑問や噂に答えます! | 5-56 を知る | 呉工業株式会社 (kure.com)

じゃあ5-56やラスペネは自転車に使ってOK?NG?

ポイントは先程も触れた「用途」、使う側(人間)の話です。
これらのオイルは浸透性(染み渡り易さ)を重視していたり、幅広い製品に使えるよう粘度を抑えたりしています。
つまり次のタイプ分けでは超ドライ(めっちゃサラサラ)タイプで耐久性は低め。
なので所謂「油切れ」が早く起きて変速が鈍くなったり、錆びてしまいます。

月1頻度でメンテしたり、毎日の通勤通学のようなハード使いには厳しく、チェーン用のオイルの方が向いてます。
これらのオイルでオススメの使い方としては雨で濡れたり、洗車後にチェーンの水を早く抜くためチェーンオイルの前に使うのが向いています。
私も使う(WAKO’S直伝)メンテ時短術です！ 

ここからはタイプ別、粘度に注目しての紹介です。

初めてでも使いやすいオールラウンドタイプ

Muc-Off　オールウェザー ルブ　￥1,760
Wako‘s　チェーンルブ　￥2,376

耐久距離目安：300km程度
粘度：中間

まだ自分に何が合うか(好み)が分からなかったり、特に好みがないならオススメはオールラウンドタイプ。
当店でも一番人気です。
尖ったメリット・デメリットの差し引きが少ないので使いやすく、メーカー毎の特徴も分かりやすいのです。
私もこのタイプ(WAKO’Sチェーンルブ)を愛用しており、次はMuc-Offオールウェザーを狙ってます(ΦωΦ)ﾌﾌﾌ…

こまめにメンテするならドライタイプ。

Muc-Off　ドライウェザー ルブ　￥1,540
Wako‘s　チェーンルブ スピード　￥1,980

耐久距離目安：200〜300km程度
粘度：サラサラ

ガツンとした踏みごたえが好きならドライタイプがオススメです。
スムーズな回転も特徴です。サラサラしているのでチェーンが汚れにくい反面、保ち(耐久距離)はやや短め。

耐久性重視ならウェットタイプ。

Muc-Off　ウェットウェザー ルブ　￥1,540
Wako‘s　チェーンルブ パワー　￥1,980

耐久距離目安：300〜400km程度
粘度：ベトベト

しっとり足に優しいのが好きならウェットタイプがオススメです。
雨にも強く、長距離好きに向いてます。
ドロドロなので保ちは良い分、チェーンに泥や砂利が付着しやすいのでドライよりも短いスパンでのチェーン洗浄がオススメです。

何でもいい訳では無いチェーンオイルの世界。
自分にぴったりなオイルを見つけましょう！(ΦωΦ)ﾌﾌﾌ…

他のMuc-Off製品も取り扱っておりますので
コチラのブログも要チェック！