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2025/06/13 18:47
【ホイールを換えよう!】こんなに自転車が進化する!新橋店 渡辺編
by: 石澤貴志
ワイズロードオンラインの石澤です。
ホイールは自転車の走りの中核となるパーツ。
変えることで自転車の性能や性格を激変させる効果があるのですが、意外とそのことが知られていなかったり、自転車に近い金額がかかることから二の足を踏んでいる方も多いようです。
そこで、実際にホイール交換をして走ったスタッフからの生の声をお届けするのが、今回ご紹介する記事でございます。
久しぶりの第8弾は、新橋店スタッフよりグラベル込みでロングライドを走るライダーのチョイスでございます。
目次
新橋店 渡辺のWHEEL CHOICE
ライドプロフィール
平地メインのロングライドを楽しんでいます(距離はグラベルを含む路面で1日に100km~200km程度、獲得標高は100kmで1000m以内くらいが中心)。
スピードよりも距離、色々な景色を見て回るのが好み。
グラベルを含む平均速度は23~25km/hで走っていますが、たまに練習でスピードを出すのも好きです。
車体
今回ホイール交換をする車体は、キャノンデールの「TOPSTONE CARBON 4」。
リアに超ショートストロークのサスペンション機構を搭載したグラベルロードで、そのしなやかな路面追随性能はグラベルに最適なだけでなく、市街地でのゆったりしたライドにも向いています。
ホイール交換の動機
完成車のパッケージから大きな変更をせずにTOPSTONEに乗っていた渡辺。
バイクのグレードアップとして、ロングライド/グラベルライド兼用で使用できるホイールを探していました。
アドベンチャーライド的な楽しみ方もしたかったため、要求はハブ周り全体の優れた防水/防塵性。
他の個所でもトラブル原因を減らしたいというのも重要な条件でした。
きょうのホイール
そんな目的に合わせ、渡辺が選んだホイールは、
Campagnolo SHAMAL Carbon DB
でございます。
カンパニョーロが「エンデュランス性」をテーマに特化した初めてのホイールです。
同社の代名詞ともいえる「BORA ULTRA」など、全般にシリアスレースのことを最優先にしたモデルに対し、SHAMAL CARBONはあえてマイルドなセッティングとすることで、ロングライドやツーリングなど、足回りをしなやかにしたい方のためのホイールとして生まれました。
現在ワイズロードオンラインでもスペシャルプライスにて販売しております!
インプレッション
タイヤもブロックタイヤからスリックに変更したためホイールのみの変化ではないのですが、足を止めたときの速度の落ちにくさを感じました。
空力性能に優れたリム、転がりの軽さに定評のあるCAMPAGNOLOのハブが走りを押し上げてくれています。
新ETRTOで32cのタイヤ「HUTCHINSON BLACKBIRD ALL SEASON TLR」に変更したうえで軽いグラベルも走れたので、走破性はGood。タイヤ幅を細くした割に乗り心地も良かったです。
もともと45Cのタイヤを装着するグラベルロード。32Cでも元のタイヤより細くなるので、フォークやフレームとのクリアランスには全く問題ありません。
ロングライドでも疲れが出にくいのは、変えてよかった一番のポイントかも知れません。
しなやかな乗り心地を実現するため、完組ホイールとしてはめずらしいJベンド(ハブ側の根元が曲がっている)スポークを採用し、さらにその太さはなかなか見かけることのない1.6mmの細いもの。
あえてハブとリムの間にしなりを生むことで、踏み心地も含めてマイルドな特性に仕上げられています。
ペダリングに対してバイクの反応が過剰にならないため、200kmライドでも最後まで安定して走れるくらいイーブンペースで漕ぎ続けるのが楽でした。
近年は階段状のラチェットを装備し、面で接触するタイプのラチェットを採用したホイールが多く出ていますが、カンパニョーロは依然として3つの爪でフリーボディとハブボディがコンタクトする「ポールタイプ」のラチェットを採用。
面接触のラチェットよりもメンテナンスが必要となる期間の間隔が長いので、雨や泥の侵入が起きがちなロングライドやグラベルライドには最適だったようです。
買う前に心配していたこと、実際に買ってみたら?
走りは重くない?
最近の完組ホイールの中では重量はある方なのと、しなやかさを重視したホイールのため、走り出しの重さが気になっていました。
実際に装着して乗ってみると、確かに走りだしは重いが、気になるほどではなく走り出せば意外と快適。
反応性はまったりしているものの、ペダリングを高めのケイデンスで維持して走ってあげると速度も伸びるので文句はありません。
細身のJベンドスポークの採用など、マイルドな方向性に振っているホイールでも、特性を理解しつつペダリングなどの乗り方を合わせることで、そのポテンシャルを想像以上に発揮できるのですね。
ちなみに重量を気にしていた渡辺ですが、いざ車体を実測してみると、完成車の約10kgから9kgへと1kgもの軽量化に成功。
もちろんこれはハイグレードの細いタイヤへの変更も踏まえてのものなのでホイール単独の効果ではありませんが、ハイエンド完組ホイールへの変更であれば、多かれ少なかれ元のバイクよりも軽量化はできてしまうものなのです。
ホイール1本で様々なシチュエーションに対応したいときは?
ロングライドをメインにしつつ、そのコースの中にグラベルも織り込む渡辺。
それほど荒れていない土が踏みしめられたようなコースなら、今回ご紹介するパーツ構成で走れてしまいます。
でも本格的な荒れたグラベルに飛び込みたいときは、この構成では不安が。
渡辺はSHAMAL CARBON一本でそのシチュエーションに対応するため、あえてタイヤをクリンチャー運用しています。
タイヤサイドの剛性を高め、低圧でも腰のある走りを実現するために、チューブレスレディをチョイス。
そこに軽量チューブ「MAXXIS ULTRALIGHT」を装着。
ホイールはそのまま、必要に応じてタイヤだけ交換する使い方をします。
チューブレスレディタイヤは装着さえしてしまえば非常に走りが軽く、乗り心地も良いうえ、小さなパンクなら勝手に治ってくれるメリットがあります。
ただ、タイヤを必要に応じて交換する前提の場合、作業に手間がかかるのも事実。
コースごとにタイヤだけ換える方であれば、作業性のよいクリンチャーでの運用をするのも十分選択肢に入りますね!
ちなみにカンパニョーロ、そして兄弟ブランドのフルクラムの特徴として
「ローターは市販のものが使えるが、ロックリングだけはホイールの付属品しか使えない」
といった注意点があります。
これ以外にも、車体とホイールの組み合わせにはチェックすることがたくさんあります。
ホイールの互換性について、まとめたページを作りました。こちらも併せてご覧ください!
ホイール換えれば、走りが変わる。
自転車を買ったとき、きっとあなたはこだわり抜いて一台を選び、それから乗り始めたはず。
そんなお気に入りの自転車の能力をさらに進化させる一番効果的なアイテムがホイールです。
「山登りを軽やかにこなしたい」
「平地を高速で駆け抜けたい」
「乗り心地をよくして長距離を疲れず走りたい」など・・・
どんなホイールがあなたにぴったりなのか、併せて何を換えればいいのかは、こちらのホイール大全をご覧いただければばっちり!
さらに深くホイールのことを知りたいときは、店舗スタッフに、お店やチャット窓口で質問しましょう。



















