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2023/10/02 23:05
かれこれロードバイクにDISCブレーキが搭載されるようになって数年。
トップレンジのバイクはDISCブレーキが当たり前、モデルによってはリムブレーキの設定がなくなってきています。
この流れはもう変わらないでしょうし、結論は「DISCブレーキがオススメ」ではあるのですが、現状からそれぞれのメリットデメリットから考えてみました。
目次
正直、個人的には晴れの日しか走らず、それほど距離もスピードも出さないのであればどちらのブレーキも問題なく使用できます。
しかし、より長距離、雨や悪路などの条件が過酷になればなるほどDISCブレーキの方がメリットが高くなります。
フレームを買い換えない限り、ブレーキシステムを交換することは基本的にできませんので、最初から過酷な条件で使用できるDISCを買っておいた方が安心なのは間違いありません。
一長一短という言葉がありますが、リムブレーキと油圧DISCブレーキの関係はまさにそれ。どちらかが良くなればどちらかが悪くなる関係になっています。
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リムブレーキ |
油圧DISCブレーキ |
メリット |
重量が軽い傾向がある メンテナンスが目で見てわかりやすい |
レバーの引きが軽い |
デメリット |
構造や整備状況によりレバーの引きが重い |
重量が重い傾向がある |
これを見てどう思いましたでしょうか。
リムブレーキのデメリット多い!ということでしょうか。でも内容をよく見ると、リムブレーキのデメリットはそれほど重たいものではありません。
100年以上かけて進化してきたリムブレーキは、もうこれ以上、進化できない段階に来ているので、扱いやすさとトラブルの内容がわかりやすい=扱いやすいとなっています。
逆に油圧DISCブレーキのデメリット(トラブル)は、素人ではどうしようもないという内容です。
表をよく見てもらうと、それぞれメリットはデメリットに、デメリットはメリットにと反目していることがわかります。
それぞれのメリットを見て選ぶのがいいと思います。
メンテナンスの簡単さを取るのであれば、リムブレーキ、車体の選択肢と制動力の高さで選ぶのであればDISCブレーキとなります。
とは言っても、メンテナンスのしやすさでリムブレーキを選ぼうとしてもそもそも選べる車体が少なくなっています。
低価格な車体か、一部ブランドのハイエンドフレームを選ぶかしか現在は選択肢がありません。また、ホイールの選択肢も少なくなっているのが現実です。
2019年にスタッフが書いた記事を読んでもらうとわかりますが、ここ数年で一気に変わったことがわかります。
時代の流れには勝てないということなのですが、近年大変注目されているブレーキがあります。
機械式DISCブレーキです。
機械式DISCブレーキ | |
メリット | レバー重量が軽い 傾向があるメンテナンスが目で見てわかりやすい ホイール固定剛性が高く、動的性能が高い 雨の時に制動力が安定している 数ミリリムが曲がっても走り続けられる 太いタイヤが使用できる 車体の選択肢が多い ホイールの種類が多い |
デメリット |
構造やにより油圧DISCに比べレバーの引きが重い |
現在、質の高い機械式DISCブレーキの選択肢はこれしかありませんが、表を見ていただくと、リムブレーキと油圧DISCブレーキの項目が混ざって、デメリットが少なく、油圧DISCブレーキのメリットよりになっていると思います。
輪行を多くするなどエア噛みの心配もありませんし、機械式なので目で見てトラブルがわかりやすい。唯一、油圧との大きな差はレバーの軽さですが、これは目を潰れるほどの差しかありません。ただ、普及価格の機械式ブレーキは構造上、どうしてもレバーの引き、重量の重さにデメリットが出て来てしまいます。
ですので、機械式DISCブレーキで最大限の良さを発揮するためには、機材選びが重要となります。
まとめになりますが、このような感じがいいと思っています。
より高い制動力を安定的に欲しい人
握力の弱い人
DISCブレーキの性能は欲しいが、メンテナンスの煩雑さを少なくしたい人
今持っているリムブレーキ用のコンポーネントを活かして、DISCブレーキの車体を組み立てたい人
車体金額をなるべく抑えたい人
晴れの日しか走らない人
ホイールなどのグレードアップは検討していない人
私個人としては、ロードはリムブレーキモデルを乗っています。
確かにDISCに比べて雨や下りでの制動力の弱さ、高いカーボンホイールを削りながらブレーキをしているというなんとも言えない感じはありますが、基本、平地ライドが多い自分としてはほとんど不満はありません。
ホイールにもコンポーネントにもお金をかけてしまったので、DISCブレーキモデルにもし乗り換えるとしてもなるべく持っているリソースは活かせるようにしたいと思っているので、DISCブレーキの車体に乗り換えることがあるならば、機械式DISCブレーキを使って組み立てると思います。
機械式DISCブレーキをオススメしている理由はもう一つありまして、年に2回ほどシクロクロスのレースに遊びで出ているのですが、その車体についているのが機械式DISCブレーキです。
私は立場的にメンテナンスは当然自分でできるので、油圧であろうが機械であろうが、メンテナンスの不安は一切ありませんし、MTBにも本格的に乗っていたので、20年以上油圧DISCブレーキは触って来ています。ですので、メンテナンス部分でのマイナスは一切ありません。
そんな私ですが、オフロードの泥の中でで走るブレーキとして完成車にもともとついていた機械式のDISCブレーキで全く不満がありません。
その代わり、引きは極限まで軽くしたいのでいいワイヤーと、いいローターに変更しています。
これを使用することにより、機械式のデメリットとなる、引きの重さを解消しています。
いろいろ書きましたが、メンテナンスやトラブル対応に関しては、自身でやるなら「方法を覚える」か、自身でやらないもしくは不得意なら「全てショップに任せる」ということだと思います。ギアの変速がうまくいかなくてもどうにかなりますが、ブレーキが効かないのは安全に関わります。
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