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2019/10/08 23:13
【ディスクロードとは何ぞや?】メリットとデメリットを知ろう!【基礎知識①】
by: 永平 宏行
Y’sRoad本部の「バイオレーサーの中の人」こと永平です。
ディスクロード、気になりますね(*^ω^*)
ご好評を頂いております、新しい連載ブログ、
月刊ディスクロードを
ガチインプレ!
タイミングの綾で既にインプレ本編↓
からスタートしていますが、
【月刊ディスクロードをガチインプレ!①】SCOTT ADDICT RC【国内最速試乗】
本当はこの連載、
「ディスクロードとは何ぞや?」
というディスクロードの基礎知識からスタートする予定でした。順番は逆となりますが2回に分けてアップしてゆきます。
ディスクロードって流行ってるけど、
何が良いの?
メリットもあるだろうけど、
デメリットもあるんでしょ?
なんだか取扱いが面倒そう…
そんな疑問をお持ちのディスクブレーキビギナーの皆様は是非ご一読を!
ディスクロード…文字通り、ディスクブレーキを装備したロードバイクです。
Y’sRoadの店内を見回せば、ロードバイクの展示車の中でもう既に多数派を占めつつある状況です。
一昔前の「キワモノ」的扱いから、もう
「新車買うならディスクロード」
という認識がスタッフにもお客様にも浸透しています。
なぜここまで急激にディスクロードが世の中に浸透したのでしょうか?
理由は簡単。
ディスクロードには、ユーザーに支持されるだけの
沢山のメリット
があるからですね。
そんなディスクロードのメリットをまとめてご紹介したいと思います。
もちろん、メリットだけの紹介だと胡散臭いので、デメリットもしっかり紹介しますよ!
メリット・デメリットを見極めて、ディスクにするのか、リムブレーキにするのか、ご検討頂ければと思います。
各論に移る前に、まずは箇条書きでメリット・デメリットを列挙してみます。
【ディスクロードのメリット】
・軽い力で制動できる
・雨天でも制動力の低下がほとんどない
・スルーアクスルによる剛性アップ
・ホイールの取付けが確実
・フレーム/リムの設計自由度の向上
・カーボンリムがブレーキ熱による影響を受けない
・重心が低くなる
【ディスクロードのデメリット】
・重量増
・扱いに慣れが必要
・擦過音や制動音がしやすい
・過剛性や剛性の左右バランスが揃っていないバイクもある
次の章で各論に移ります。
例によって長文注意です!
【ディスクロードのメリット】
>>>メリット①
軽い力で制動できる
これは油圧式のみのメリットですが、この投稿自体も油圧式前提で書き進めて行きますのでご了承ください。
ディスクロードのエア抜きの様子。
「油圧だから」レバーの引きが軽くなり、少ない力で制動できます。
ディスクブレーキ化により「制動力が上がる」というのは厳密に言うと間違いで、細かい説明は省きますが制動力は変わりません。
「同じ制動力をより少ない力で発揮できる」
というのが正しい表現です。
(結果、人間の感覚としては制動力が上がったように感じます)
難しい物理の勉強は抜きにして、油圧ディスクブレーキの方が力の伝達ロスが少なく、倍力装置としての効率に優れているので「同じ制動力を少ない力」で発揮できます。
下りのスピードコントロールが楽になるのはもちろんのこと、平坦路でも「猫が飛び出した!」みたいな時のパニックブレーキでの停止距離も確実に減少します。
一度ディスクブレーキ仕様のバイクに慣れてしまうと、リムブレーキのバイクが心許ない、というか物によっては
「これって乗り物として不完全なんじゃないか?」
と思えてしまいます。
ディスクブレーキの採用によって、「安全・快適」に走るための一番のキーであるブレーキ操作に、リムブレーキとは比較にならない「安全マージン」が生まれます。
初心者の方、女性、キッズ、など握力の少ない方やロードバイクの扱いに慣れていない方ほど享受できるメリットは大きいと思います。
乗り物の運動を司る三大要素、
「走る・曲がる・止まる」
の止まるが、圧倒的に楽になります。
ただし、冒頭にも書いた通りこれは「油圧式ディスクブレーキ」前提の話なので、
「ディスクロード買うなら絶対油圧!」
と声を大にして言いたいです。
もちろん、ワイヤー引きのディスクブレーキでも「軽い力で制動できる」以外のメリットは全て満たしていますので、お客様の予算・利用状況に応じて選んで頂ければと思います。
(ワイヤーと油圧の比較は次回お話します)
また、いくら軽い力で制動できると言っても、制動力はブレーキシステム以外にタイヤのコンパウンドや、体重移動などのライダースキルにも左右されますので、タイヤグリップの限界を超えないような(タイヤをロックして引きずらないような)操作スキルも必要です。
これはリムブレーキでもディスクブレーキでも変わりませんね。
>>>メリット②
雨天でも制動力の低下がほとんどない
ブレーキはパッドを押し当てることで生じる摩擦抵抗により、運動エネルギーを熱に変換して制動力を発揮しています。
ディスクブレーキのパッドとローターは素材の特性上摩擦力が高く、熱への変換効率が高いため、雨天時でも制動力の低下がほとんど起きません。
軟質なゴムパッドとリムで生じる摩擦力よりも、ずっと硬い素材同士のディスクパッド(金属や樹脂)と金属板(ディスクローター)で生じる“熱”の方が大きいのは大体想像がつきますよね。
また、リムブレーキでもディスクブレーキでも、雨天時にはリムやディスクローターにやっかいな「水の膜」が張ります。
雨天のインプレライドにて。
ディスクブレーキの恩恵をしっかりと体感出来ました♪
リム・ディスク、どちらのブレーキでも、この水膜をブレーキパッドで「押しのけて」からでないと、十分な摩擦力を発揮できません。
リムブレーキでは水膜を押しのけるまでの「タイムラグ」が大きく、雨天で制動力が落ちる原因の一つとなっています。
ディスクブレーキの場合、元々の摩擦抵抗の高さによる制動力にプラスして、摩擦抵抗が大きい=発熱温度が高いため、水膜を押しのけつつ更に摩擦熱で水分が飛ぶため、制動力を発揮するまでのタイムラグが少なく雨天でも効きが良いのではないか?と考えています。
(ブレーキ直後のローターを触ると火傷するぐらいに温度が上がります。およそ200度~400度!)
そもそもディスクが地面から遠い場所にあるので、地面からの水の跳ね上げで制動面であるディスクが水に濡れにくいという構造上のメリットもあります。
リムブレーキは制動面であるリムが地面から近く水跳ねを受けやすく、下手したらリムが水没することさえありますからね。
リムブレーキのバイクで雨天のダウンヒル中にヒヤヒヤさせられたことは枚挙にいとまがありませんが、ディスクブレーキならライダーの技量さえ確かならそんな不安を感じることはまず無いと言えるでしょう。
(自分的には100%無いと言い切れます!)
>>>メリット③
スルーアクスルによる剛性アップ
好みにもよりますが、ロードバイクをロードバイクらしく乗るなら、このメリットはかなり大きなものです。
このスルーアクスル化が引き金になって、
ロードバイクの性能自体が
一歩上の次元に引き上げられた
と言っても過言ではありません。
従来のクイック式ハブと異なり、ハブとフレーム・フォークを
「太い軸で」「直接ネジ止め」
するので、バイクとホイールが強固なひとつの構造体となり剛性が上がります。
その結果、剛性が上がり、たわみ・しなりが減り、パワー伝達性が向上し、走りに「キレ」が生まれます。
BBで発生した力がスルーアクスルハブという強固な支点を経て、ロスなくタイヤへ伝わるようなイメージです。
BB~前後ハブを軸にしてパワーが伝わる感覚は
立ち漕ぎでより顕著に感じられる。
BB~前後ハブがペダリングパワーを受け止める「軸」になる、という表現もできます。
クイック式のバイクだとこの軸が柔らかく、ペダリングの度に沈んで戻ってを繰り返していたものが、たわみが少なくパワーロスしにくい「芯の通った軸」になったと考えて頂ければ。
今までどれだけハブでパワーロスをしていたのか?を考えさせられるような差です…。
「ハブを感じる走り」と表現するスタッフもいますねw
元々ディスクブレーキ先進ジャンルのMTBに習い、ディスクブレーキのストッピングパワーを受け止め、車体の左側だけにブレーキがあるが故に生じる捻じれを防ぐために導入されたスルーアクスル。
それが、
強度アップだけではない走りの進化
という副次的な効果を生み出したのは、実はディスクロードの最大のメリットなんじゃないかと個人的に思います。
「スルーアクスルのリムブレーキバイクがあってもイイよね」
なんてお店のスタッフとも話しが盛り上がったぐらいに、スルーアクスル化による剛性アップの恩恵は大きいのです。
もちろん、剛性の最適解は好みと用途によって異なりますので、一般論として
「ロードバイクらしい軽やかでいて力強い走り」
を求めるなら、という前提での話となります。
大阪本館の利田副店長もディスク&スルーアクスル化された
NEWアディクトRCがお気に召した様子。
>>>メリット④
ホイールの取付けが確実
地味ですが、初心者の方ほど得られるメリット大です。
その理由。
クイック式ホイールの着脱は、慣れていない方が行うとフレーム・フォークに対して斜めに入れてしまうことも多々あります。
(しかも大抵そのことに気付いていない)
結果、ブレーキパッドがリムに擦ったり、変速タイミングがずれたり、機能面に大きな悪影響が生じます。
これがディスクブレーキ化に伴うスルーアクスル採用により、構造的に解決されるのです。
スルーアクスルハブをフレーム・フォークに収めると…
カポっと「収まるべき場所」に確実に収まります。
不適切な場所には収まりようが無い仕組みです。
あとはスルーアクスルを差して、
レバーを回してネジ止めすれば装着完了♪
ちなみにスルーアクスルを回すレバーは、各社の仕様により異なりますが
この写真のモデルでは引き抜いて向きを整えることができます。
前後兼用なので付属は1本のみ。
(写真はSCOTT ADDICT RC)
誰がやろうとも、何回付け外ししようとも、絶対に同じ位置・絶対に正しい位置にホイールが固定できます。
(よほどアクスルの締め付けを甘くしたり、途中で止めない限りは…)
※注意点としては、ハブとフレーム・フォークには必ず「公差」がありますので、いつもと違うホイールに変えた際は、ブレーキキャリパーの位置調整が必要になることもあります。
>>>メリット⑤
フレーム/リムの設計自由度の向上
ディスクブレーキ化により、ブレーキキャリパーをフロントフォーク肩・シートステー(もしくはBB裏チェーンステー)に取り付けるという構造上の制約から、フレーム設計が解放されます。
リムブレーキのキャリパーが付いていた場所はつるんつるん♪
同様にリムも構造上の制約から解放されます。制動面は左右平行で平らに、かつブレーキ力に耐えられる強度を持たせる、という制約が無くなります。
結果、一例としてフレームの全体形状を空力に特化することができ、シートステーは振動吸収に特化した設計にすることができ、リムはより空力に優れたラグビーボールのように膨らんだ曲面だけの形状に設計することができます。ブレーキ力に耐える必要もなくなるので軽量化も行えます。
当代最速ロードバイクの内のひとつ、TREK MADONE。
数あるエアロロードの中でも抜きんでた空力性能はパッと乗りでも分かるレベル。
一言、速い。
CANNONDALEのSUPERSIX EVO。
シートステーでブレーキ力を受けなくても良いので、
振動吸収性に優れた細いチューブを使うことができます。
このバイクの乗り心地の良さははっきりと体感可能。
フレーム各所の適材適所で役割分担を明確にした設計の成果です。
「ふっくら」と盛り上がった断面形状を見せる
MAVIC COSMIC CARBON PRO UST DISC
最大幅28mmにもなるこのボリュームと形状が空力を改善します。
これらは各メーカーで既に行われている代表的な「設計自由度を活用した例」なので、今後工夫を凝らして設計自由度をもっと活かした新たなメリットを盛り込んでくるかもしれませんね。
>>>メリット⑥
カーボンリムがブレーキ熱による影響を受けない
リムブレーキではリムがタイヤの支持体であるだけでなく、制動装置の一員も兼ねていました。
そのせいで峠の下りなど長時間のブレーキング時に、摩擦熱によりカーボンリムが変形して走行に支障が出ることも昔はよくありました。
近年は素材の改善により変形はせずとも熱がタイヤ(チューブ)内の空気を膨張させてバーストしたりと、リスクと隣り合わせな面もありました。
筆者がヒルクライムレースの集団下山でバーストさせたチューブ…。
速度を無理やり落とさざるを得ない先導付きの集団下山で不本意ながら発生。
直線だったので事なきを得ましたが、コーナリング中だったらと思うと…。
ディスクブレーキ化により、リムが制動装置の役割から解放されるので、こうしたリスクとは無縁となり、安心してロングダウンヒルを楽しむことができます。
また、リムブレーキのカーボンホイールではご法度だった、熱に弱いラテックスチューブの使用も可能となります。
ラテックスチューブは軽く、柔軟性に富み、転がり抵抗が低いので一部のユーザーは“自己責任”でリムブレーキのカーボンホイールに使用していましたが、ディスク仕様なら不安なくラテックスチューブの高性能を堪能することができますね。
(好みによりますが、時代の趨勢はチューブレス化なので、このメリットの意義は少し弱くなっているかもしれません)
>>>メリット⑦
重心が低くなる
制動装置の付く位置がハブ軸と同じ高さとなるので、リムブレーキよりも重心が低くなります。
重心が低くなることで、ダンシング時のバイクの振りが軽くなり、ダウンヒル時・コーナリング時の挙動も安定します。
よく言われる「軽いサドルにするとダンシングが軽くなる」のと同じ理屈ですね。
低重心化+スルーアクスル化による「軸」のある走りでコーナリングも安定。
軸が踏ん張って粘ってくれるからコーナリングの限界速度が上がったと感じます。
【ディスクロードの
デメリット】
>>>デメリット①
重量増
自分はヒルクライムをメインに楽しんでいるので、個人的に一番気になるデメリットはこれかな…。
物によりますが、おおよそ数百グラム~1kg程度の重量増となることが多いようです。
斜度にもよりますが、20km超クラスのヒルクライムで、ざっと1kg増=1~3分増と言われているので、ヒルクライムでシビアに成績を求めている人には大問題ですね。
各社ハイエンドモデルは、ディスクブレーキ化で重くなる分を、フレームとハンドル・ステムのインテグレーション推進やリムの軽量化などでバイクシステム全体として相殺しよう、という設計・アッセンブルが見られます。
ハンドルとステムのインテグレーションで空力の改善と軽量化を図り、
さらに見た目もすっきりさせるのはハイエンドモデルのトレンド。
涙ぐましい?情熱の?軽量化。カーボン製フロントディレイラー台座。
カーボン製の超軽量シートバインダー。執念を感じます….。
インテグレーションや、細部の徹底した設計の見直しで軽量化しているモデルは7kg前後の重量に収まってはいますが、価格もおよそ80~100万円前後と軽さを得るための代償は大きいのが現実です。
今後、デザイン・設計・素材の変更でどこまでディスクロードが軽くできるのか?が各社の開発競争のテーマになりそうです。
>>>デメリット②
扱いに慣れが必要
スルーアクスルの取り扱いを筆頭に、音鳴り問題や、輪行方法、油圧のフルード交換、などリムブレーキとは勝手の違うことが沢山あります。
新しい機材に新しいお約束が伴うのは当たり前なので、もうこれは勉強して覚えるしかないです。
と言っても、フルード交換を除けば特段難しいことはないので、すぐに馴染めると思います。
その肝心の「お勉強」ですが、詳しくはYouTube動画のY’sRoad TVにまとめていますので、参考にしてください。
動画はめんどいから文字で読みたい!
という方にはこちらのブログを。
目次
【ディスクブレーキ】初めての油圧ディスクブレーキ!押さえておきたい取り扱いの注意点!!【ロードバイク】
フルード交換も車やバイクで慣れている方、整備が得意な方ならマニュアル通りの作業でこなせるはずです。
個人でのフルード交換は難しいな、という方は無理をせずショップにお任せください。
エア抜き用の専用ツール。
参考までに店舗での作業の様子をブログでご紹介。
ディスクロードバイクのブリーディング(エアー抜き)
>>>デメリット③
擦過音や制動音がしやすい
ほとんどの場合、キャリパー位置の調整や、キャリパー取付け面の修正(フェーシング=面出し)で解決しますので、専門工具を持っているショップに整備を依頼しましょう。
キャリパー取付け面の修正(切削)工具です。非常にメカメカしい。
約10万円とお高い上に使用頻度も低いので、個人で持つ必要はないでしょう。
実際に使用している様子はこちらのブログで。
【マニアック古谷野】ディスクブレーキとフレームの精度を整える工具
ただし、フレームやホイールの剛性不足や精度が低い場合には、台座の精度を出しても物によっては音鳴りが解決しないものも稀にあります。
この場合、どう頑張っても解消できないこともありますので、その場合は残念ながら「こういうものだ」と割り切って付き合って行くしかありません。
>>>デメリット④
過剛性や剛性の左右バランスが揃っていないバイクもある
最近は各メーカーもディスクロードの設計に慣れてきて、こうしたバイクは減っているようですが、一部こういうネガを持ったバイクがあるのも事実のようです。
(幸い自分が今まで試乗したバイクにそういうのは無かったですが)
過剛性は、ディスクブレーキの制動力を受け止めるための強度アップと、スルーアクスル化によりフレーム強度を過剰に上げてしまったり、そのバランスがフレーム全体と取れていないことが原因です。
ディスクブレーキ仕様のバイク設計に慣れているメーカーなら安心。
剛性が高すぎると、本来はプラスに働くことの多い剛性アップが逆に乗り心地の悪さや、ペダリングフィールの悪化を招きます。
もう一方の剛性の左右差について。左右差があると、コーナリング時やダンシング時のバイクのたわみ具合が左右で変わってしまい、左にバイクを傾けるとしっかり感があるのに、右にバイクを傾けるとフニャっと腰がくだけるような挙動を示すので、コーナリング時に左右で違和感を感じますし、一定のリズムでダンシングすることも困難になります。
左右でコーナリングフィールが違うと不安…。
※写真のバイクは全く問題ありません
これは慣れで解決できない、かなり「気持ち悪い」状態なので、可能であれば試乗会やショップの試乗車を使って購入前にフィーリングを確かめられると良いでしょう。
極端な例えになりますが「剛性の低い片持ちフォーク」状態と考えて頂ければ。
ふうっ。
例により長文でしたが(^^;
いかがでしたか。
ディスクロードのメリット・デメリット、ご理解頂けましたでしょうか。
長文だったので、最後にもう一度箇条書きで
まとめ
てみます。
【ディスクロードのメリット】
・軽い力で制動できる
・雨天でも制動力の低下がほとんどない
・スルーアクスルによる剛性アップ
・ホイールの取付けが確実
・フレーム/リムの設計自由度の向上
・カーボンリムがブレーキ熱による影響を受けない
・重心が低くなる
【ディスクロードのデメリット】
・重量増
・扱いに慣れが必要
・擦過音や制動音がしやすい
・過剛性や剛性の左右バランスが揃っていないバイクもある
と、当然ですが良いこともあれば悪いこともある。
ですが、個人的にはディスクロード、
大いにアリ!
です!
ていうかホント欲しいなぁ…。
ディスクロードがアリかナシかの判断は、最終的にはユーザーの好みと乗り方によります。
結論的には、本文中にも書きましたがロードバイクに
「ロードバイクらしい軽やかでいて力強い走り」
を求めている方で、5kg台とかのカリカリの軽量バイクでなくてもOKな方(つまりほとんどの全てのロードバイク愛好者)なら、ほぼメリットしか無いと断言できます。
ただディスクブレーキが付きました、軽い力で止まれます、だけではない
ロードバイクが次のステージに進んだ
感をひしひしと感じるディスクロード化。
次は是非、あなたがその進化を体感してください!
次回は「基礎知識②」として、油圧式と機械式の違い、スルーアクスルの種類など「ディスクロードの規格」をご紹介します。お楽しみに!
⇒基礎知識②、公開しました。
【ディスクロードとは何ぞや?】油圧?機械?アクスル?ローター?パッド???【基礎知識②】
【関連記事】
>>>ディスクロードの基礎知識
【ディスクロードとは何ぞや?】メリットとデメリットを知ろう!【基礎知識①】