街乗り文化からスポーツ文化へ!!
ワイズロード池袋本館 Y'sRoad Ikebukuro honkan
[英語対応可]
2022/01/27 13:17
こんにちは。池袋本館の長山です。
今回は、昨秋2021年10月にBROMPTONで出かけたプチ散歩ライドのレポートをお届けします。
自力で動ける世界が限られていた少年の頃、自転車で、行動範囲が広がるのが楽しみでした。
そのなかで、鉄道の線路沿いに進めば迷子にならず、先へ進める&帰って来れる!
ということで、自宅のすぐ近くを通る東急線の終点まで走って、達成感を味わったりしていました。
・・・ということを思い出し、久々にちょっとやってみるか、と思い立ちました。
選んだ路線は、東急田園都市線(渋谷~中央林間の路線)。
馴染み深い東急線であることと、私のかつての勤務地、二子玉川を通っていて親しみがあったからです。
路線のうち渋谷~二子玉川間は地下区間なので辿り甲斐がなく省略。
(私が通学で利用していた頃は、この区間は「新玉川線」という名称でした)
二子玉川駅をライドの起点として、中央林間駅を目指してみます。
せっかく辿るので、各駅前で自転車を入れて写真を撮る、というミッションを課してみることにしました。
出発してすぐ多摩川を渡り、神奈川県へ。
二子新地、高津、溝の口、と、順調に進んで行きます。
が!そう簡単には進みませんでした。
多摩丘陵を突っ切っていくこの路線、溝の口を過ぎるとがんがんトンネルを使って抜けていく。
そのため、線路を見失うことしばしば。
おーい、ドコ行った!?となり、地図とのにらめっこが欠かせなくなりました。
アーンド、道は、トンネルでは抜けて行かない。
つまり、丘を登って、越えて、下って、の坂三昧!!
マッタリ、ぐいぐい登りまくるという、妙な散歩ライドになって来ました。
階段が出現して、担いでシクロクロス状態になったり。
そして、その先に見えるのは、坂。
こりゃーシビれるぜ!
それに加え、各駅に寄って写真を撮る、というのが、なかなか手こずります。
まず、駅を探して寄るのに、道に迷ったり、坂が増えたり。
そうしてたどり着いて、いざ、駅写真を撮ろうとするのですが、なかなか人の往来が絶えずシャッターチャンスが難しい。
粘って絶え間を待ったりして、時間がかかります。
この人が写らない一瞬、何分か待って、数秒あるかないか。
大体どこの駅もそんな感じで、沿線の街の躍動感のようなものを感じました。
撮影は捗りませんが、こういう街の日常を感じる瞬間は好きなので、
マ、いっか!
そうしていくうちに日は暮れて・・・。
田奈駅に至る頃には、想定外の雨がザーザー降り出し、
一時、高架下で雨宿り撮影。
BROMPTONなら、泥除を装備しているから雨が降っても大丈夫さ!
と、なんとか前進するも・・・、
雨具無しでの秋雨の多摩丘陵道中は寒くなり、切り上げるべき時間も迫ってきたので・・・、
ゴールの中央林間駅の二つ手前、南町田グランベリーパーク駅で走り止めました。
残るは、つきみ野、中央林間、の二駅。
惜しかった!!
ということで後日、天気の良い日に再挑戦。
シュールな看板を見つけたり、
長津田の田園都市線車庫に掛かる跨線橋に残る、今は使われない
「農耕車両専用交通信号機」
に、多摩田園都市の歴史を垣間見たり、
黄昏時の戦士の休息シーンが印象深かったり、
広い見晴らしと夕焼けコラボのきれいな景色に出遭ったりしながら、
無事に中央林間駅まで走破しました。
距離だけ見たら二子玉川から30km弱で大したことありませんが、獲得標高400mを超える起伏と、軽いギアが少ないBROMPTON三段変速での走破なので、妙な到達感がありました。
この感覚、少年の時と、変わらないなあ。
原点回帰なライドとなりました。
それにしても、少年の頃は、行くだけ行ったら、自走で帰って来なければなりませんでした。
それが今は、輪行があるじゃないか!
BROMPTONなら、即、速、輪行体制に入れるし。
そうして、さんざん沿って走って来た田園都市線の急行列車に乗って、爆走ギャアアアアアン!! ←モーター音のつもり
速い速い!!
車窓を見ていると、さっき登った坂群が、あっという間に彼方へ流れ去っていきます。
高速巻き戻しの術です。
(今や「巻き戻し」は死語か?)
あっさりと、振り出しの二子玉川へ。
カンタン輪行のBROMPTON、本当に便利!!
ただ、帰路の自走も考えながらの遠出、そのピュアさ、それはそれでまた味わってみたいな、とも思いました。
※・・・って、よくよく思い出したらこの少し後に往復自走ライドやっていました。
そのレポート:【池袋本館×GARMIN】100マイルバッジをゲット
この時はGARMINバッジというエサに釣られて走っていたので気付きませんでした。
うーん、これはピュアじゃないなあ。
ライド中、M駅を目指して地図で道を探している時。
おばあさんが、通りすがりの若いお父さんと小さい息子さんに、道を尋ねている姿が目に留まりました。
特に気にせず、駅に向かったのですが、そこで写真を撮っていたら、さきほどのおばあさんが親子に連れられて駅へやってきました。
この方も駅を目指していたのですね。
それをわざわざ付き添って案内した親子、親切だなぁと感心して見ていたら、無事改札に入って去り行くおばあさんに、息子さんが
「バイバーイ!元気でねー!!」
この姿に、心の中で涙腺崩壊!
こういう印象的なことに不意に遭遇するのが、旅の醍醐味。
そう、今回は、距離的には近くて日常圏でも、大いに旅でした。
日常を旅する。
その足にBROMPTON。
具合良し!
written by 長山 靖
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