街乗り文化からスポーツ文化へ!!
ワイズロード池袋本館 Y'sRoad Ikebukuro honkan
[英語対応可]
2022/12/23 16:32
こんにちは。池袋本館の長山です。
BROMPTONは、折り畳みが非常にカンタン&コンパクト!
そのおかげで、輪行するのがとっても気軽!!ちょっとお出かけ行っちゃおうかな、という気にさせてくれます。
今回は、その気軽さの勢いに乗じての、弾丸日帰り輪行旅の一例をご紹介いたします。
目次
ライド日:2016年10月26日(水)
※レポート内容は当時の情報に基づいています。現在では変化している内容を含む可能性がありますのでご容赦下さい。
10月25~26日に、久しぶりの連休がありました。私が好きなエリアの一つ、福島県の裏磐梯は、ちょうど紅葉のシーズン。よし、久々に行ってみるか、と画策していました。
ところが、急に用事がドドドッと降りかかって来て、結局、休み初日の25日は夜まで用事対応で終始してしまいました。
じゃあ、旅は止めとくか・・・。
とはならず、日帰りで行くか!とシフトチェンジ!!
BROMPTONなら、輪行が圧倒的にラクなので、とりあえず動き出して電車に乗ってしまえ!そうすればあとは何とかなるさ!
そんな気にさせてくれるのです。
夜中に荷造りをスタート、高原での防寒用に冬服を発掘したりなんだりで、出発準備が整い一段落したのは朝の4時20分頃。平日なので朝の通勤ラッシュを避けた輪行&現地の行動時間を増やすべく、自宅は5時出発と決めました。40分ほどの空き時間、下手に仮眠するとかえって調子が悪くなると思って、座って一休み。
・・・のつもりが、いつのまにか意識を失ってしまい、気が付いたら既に5時23分。頭の上に「?」がポッポッポッと灯りましたが、とにかく動かねば!フラフラと出動します。
駅に着いたら、BROMPTONの電光石火な折り畳みでスパーンと輪行。急いでいる時は、この切れ味の良さは本当に助かります。こうして、朝ラッシュのピークを辛うじてかわしつつ、何とか予定の一本遅れの新幹線を捕まえられる流れに乗ることが出来ました。こんな具合に出発に変拍子があると、旅のテンションがいつもにも増して上がるから、嫌いじゃありません。
移動距離が大きい新幹線、車窓の天気がコロコロ変わる。こういう些細なことが、楽しい。
郡山駅の乗換をササッとやったら、寝坊しないで来たのと変わらない時刻の列車に間に合いました。やっぱり動きだせば何とかなる!
磐越西線でトコトコ、猪苗代駅へ向かいます。車窓に会津磐梯山が見えて来たら、猪苗代はすぐ。
自転車旅の前に、たっぷり鉄道旅を味わいました。
駅前で自転車展開しながら、早速紅葉狩り。猪苗代駅は標高500mを越えています。目指す裏磐梯は標高800m程度。標高差は300mほどで、ラクに裏磐梯へとアクセス出来るルートなのです。
走り始めると頬を流れる、土地の空気感。この風を感じるためにやって来た、と言っても過言では無い!
・・・と言いつつ、スタートしてすぐ、薄皮まんじゅうで有名な柏屋に寄り道。
いつも美味ですが、出来立てホクホクは格別。普段からおやつで食べられたら、なんて思いますが、その土地で食べるからこそ、美味さが極限まで引き立つのでしょうね。
私の母のふるさとの銘菓ということから、昔から馴染みがありましたが、いつの間にか「日本三大まんじゅう」になっていました。で、美味いので、 お土産をたっぷり買い込んで、BROMPTONお得意のフロントバスケットに投入!まだ走り始めですが、何か?会津には、お買い物ライドしに来たんです♪
さっきは、風を感じるためにとか何とか言ってなかったか?
気を取り直して、走り出します。
会津のシンボル磐梯山がドーンと鎮座。 標高1816mの、日本百名山です。1888年に大噴火した活火山としても有名。
気持ち良い~。グルメも良いけど、やっぱ風でしょ!(気まぐれ)
国道459号(至極)で裏磐梯へ分け入っていきます。
山の色づきはまずまず。今年は少し遅い?
459から少し離れ、秋元湖へ寄り道。眺望良し。ここの湖畔には良い味のサイクリングロードがあるのですが、今回は時間が無いのでパス。落ち葉ロード、また走りたいなあ。
裏磐梯で、会津在住の友人と再会。喜多方から、はるばる車で来てくれました。実は、猪苗代駅に着いた時に奇襲で「会津に来た」と連絡していたのでした。「オマエ、バカカ!」と言われましたが、来ると決めたの、昨晩遅くでしたからね~。と言いつつ、実は毎回こんな感じです。
裏磐梯エリアで見つけた店で、昼飯を共に。
高原で優雅にランチ。美味!
旧友は、間が空いた再会でも気遣い無用なのが良いですね。普段から会っているがごとく、漫才の様に話が弾みます。かつては毎年欠かさず会津に走りがてら会っていましたが、気が付けば前回から3年ぶり。時が経つのは早い。
腹ごしらえが終わったら、時刻は14時。後半戦は、個人的にお気に入りの白布峠(山形県米沢市へ抜ける絶景ルート)標高1404mも考えていましたが、睡眠不足だと心臓の調子は今一つ。日没も早いので、あまり無理せず磐梯山ゴールドラインで磐梯町へ抜けることにしました。南西方向へ下るルートなので、夕日にも期待。
ここで、車で動く友人とは一旦お別れ、どこかで先回りして出没しそうな気配を漂わせながら去っていきました。
出来れば五色沼遊歩道を散策したかったのですが、時間が足りず入口の柳沼だけ見物。
チラホラ見事な紅葉が輝いていました。
桧原湖畔エリアから磐梯山ゴールドラインへ進路を取ります。ここは、以前ランドナーで越えたことがありました。今回は睡眠不足での三段変速BROMPTONで登坂。そのせいか、あれ、こんなに走り応えある坂だったっけ?という感覚。標高は1000m前後位ですが、もっと標高が高い所のような心臓ドクドク加減です。
焦らず無理せず、紅葉狩り&撮影しながら休み休み前進します。
標高822mの檜原湖が眼下に。どんどん登ります。
気持ちの良いヒルクライム道。
上がるにしたがって、葉が既に散り散りな木の比率が増。標高差を感じる瞬間です。
展望所から磐梯山を眺望。晴れも良いけど、曇って幽玄な感じも良いですね。
ヤキイモ食いて~。
空が広くなってきたところで、
道路最高点へ到達。1194m。この周辺の名のついた道路は、だいたいこのペイントを入れてくれており、サイクリストには嬉しいポイントです。
時間に余裕があれば、ここから磐梯山頂へ標高差600mのハイキングも可能です。(その場合、駐輪は鍵を入念に)
20年ほど前の同時期、友人たちとここに駐輪して山頂へ弾丸ハイキングしたことがありました。今回は、もちろん素直にゴールドラインを下ります。
下り版、紅葉狩り~。爽快!!
ただし、小径車は車輪径が小さい分ブレーキの摩擦熱が溜まりやすいので、スピードの出し過ぎは禁物。あまり高速でブレーキ掛け過ぎると、過熱でタイヤバーストに至ります!
枯れたところは鋭い冷え込みを連想させましたが、この日は妙に暖かく、指切りグローブでもギリギリ大丈夫な程度でした。
下るうちに、猪苗代湖が見えてきました。湖面の標高514mが遥か眼下に。いつの間にか登りましたね~。
ここらでだんだん暗くなり始め、紅葉が怪しい発色になってきました。
黄昏時のススキ。ススキはイネ科だそうで、日本の秋の風情にしっくり。ですが、セイタカアワダチソウと仁義なき戦いを繰り広げているようですね。
次の展望所で、更に広がる猪苗代湖。海のような雄大さ。日本で4番目の大湖だそうです。
ここで闇夜に。物の怪が出て来そうな冷気が漂ってきました。普通の感覚なら、一刻も早く町へ!というところですが、私の場合はここからがまた楽しい!緊張の夜道&寒さのムチと、満点の星空のアメが堪らないんです。今回は、日帰りなのでもちろん早々に切り上げますが、どうも血が騒いでいけません。
里へ下り、磐梯町の「道の駅ばんだい」へ。
!?!?!?
バンダイコーナーがある!!
ばんだい・バンダイに因んで!バンダイ製品が全品10%OFFだそうです!
ここで、やはり友人が車で再登場。伝えていないのに、完全に行動を読まれておる。時刻はちょうど晩飯時、せっかくなので一緒に食べようと考えましたが、近隣の飯処が閉まっていたので、会津若松まで車で送ってもらい飯処を探すことにしました。
ということで、本日のサイクリングはここまで!!
サクッとBROMPTONを畳んで車に乗せてもらいました。超コンパクトなので、場当たりでも、乗らない車を見つける方が難しい位なものです。
結局、晩飯は会津若松駅内の蕎麦屋へ。
おなかペコペコ、まずは先に出てきたそばまんじゅうでウォーミングアップ。
からの、鴨せいろ。
更に、もう1ミリも走らないので、地酒で乾杯!動いた後は、不思議といつもよりスイスイ入る?「五臓六腑に染み渡るぅ~!」ってやつでしょうか。
ここなら、迫る列車の発車を控えていても安心です。
城下町に相応しい渋い駅舎から輪行。ここで、友人とはまた暫しの別れ。達者でな~!今日はどうもありがとう!!もうちょっと、頻度あげて来ます。
会津若松駅の発車メロディーは「AIZU その名の情熱」という独特のメロディー。このメロディーを聞く度に、ああ、会津を去るんだ、という実感が湧いてきます。その度に「会津の三泣き」と言う言葉が、脳裏をよぎります。 友人を筆頭に、毎度、とても温かい人情。必ずまた来るぞ~。
磐越西線の鉄旅で、一日の旅路を振り返り、しみじみ。無事な旅あってこその、深イイ時間。
おっさんです。
郡山からは、新幹線でビューンと東京へ。1時間半も掛かりません。やはり新幹線は飛び道具、速い!!
そうして帰ったら、午前様でした。まあ飲み会帰りの午前様よりは、疲れが爽やか!?
朝、自宅を出てから帰宅まで約19時間の、弾丸日帰り福島サイクリングでした。睡眠時間1時間で早朝からの活動は身体的にはしんどかったですが、久し振りに一日の可能性を感じたツーリングでした。
BROMPTONの簡単輪行がなければ、面倒になって行くのを止めていたかも知れません。出動の、心の敷居を下げてくれる恩恵は、かなり大きいですね。
磐梯山周辺は、東京からはちょっと遠いですが、自転車の遊び場として素晴らしいです。特に坂好きなら、堪えられないと思います。せっかくなら一泊で、とオススメしたいところですが、今回の私の様に、時間的に一泊は無理、という方も少なくないのではないでしょうか。それなら、新幹線利用で、日帰りでバーンと行ってしまえば良いのです!日帰りなら、チャンスがぐっと増えますし、天気に左右されてもリカバリーしやすいです。
予算かかる割に現地滞在時間が短めで慌ただしいけど、日帰りでドンドン攻めるか。
(そのぶん宿代は浮きますが)
じっくり機会を待って、ゆっくり宿泊で行ける機会を狙うか。
紅葉という旬のニンジンをぶら下げられた今回は、迷わず前者でした。まあ本音を言えば、一泊したいですけどね~。ヒルクライムやって、翌日はのんびり喜多方街巡り、とか、最高ですよ!
(むしろ街巡りがBROMPTONの真骨頂)
オマケ
会津若松駅前の赤べこのおしりは、リンゴのようでした!
さて次ドコ行こう?
written by 長山 靖
ロードバイク乗りにもオススメ
その1 その2 その3 その4 その5 その6
Y’sRoad池袋本館
03-5992-4070