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【ロードバイク旅ライドの思い出】続 自走de秋田 その4
by: 長山靖

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 こんにちは。池袋本館の長山です。

 

これまで発信して参りました2014年9月のロングライド

「自走de秋田」

  その1 その2 その3 その4 その5 その6

 

の続編その4をお届けします。

続その1 続その2 続その3

 

本レポートで、健脚自転車・ロードバイクの醍醐味の

一端を少しでもお伝え出来ればと思います。

また、旅に出にくい昨今、このレポートで僅かばかりでも

旅気分を味わっていただけたら幸いです。

 


  

2014年10月28日(火)

 

続編二日目にして最終日。

 

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この日も「荒れ模様」という天気予報ですが、意外な清々しい天気。

7:08

 

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盆地の大館、周囲に見える山々が美しい。 

距離消化のため時間に追われた9月の前回より、

朝はのんびりゆっくりで大丈夫。

ホテルからの眺望を堪能します。

 

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方角的に、白神山地へ連なる山脈でしょうか、

真っ白に雪化粧した山が遠望出来ました。

里であれだけ寒かった昨晩の嵐、

山の方はしっかり降雪したことでしょう。

冬と秋を行ったり来たり。季節の境界線です。

 

 

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寒~い山景色を拝んだら、

昨晩たどり着けなかった温泉でヌクヌク~。

この旅の通算で初の湯舟です。

8時頃

 

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そして同じく、この旅の通算で初めてホテルの朝食にありつきました。

8時半頃

 

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大好物の納豆飯と味噌汁はおかわり。

うむ、うまい!!

 

 

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9:33 チェックアウト前に再度ホテルからの眺望を堪能。

更に清々しく晴れてくれました。

 

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・・・て、あれ?山の色が変わっている?

 

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同じ方角を7:41に撮影した画像。

白さが全然違う!

 

ふと、かつて冬のサイクリング中に出遭った景色を思い出しました。

 

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2009年1月13日 9:56 大館の城跡にて。

木に、雪が咲いとる!と感動したのですが、

城跡を散策するうちにすっかり雪は消え落ち、

枝だけになっていました。

桜花よりもはかなく消えた雪の花。

 

山の色が変わったのは、このように朝日で

木々に積もった新雪が溶け落ちたからかも知れません。

 

 

出発の際、ブレーキシューをチェック。

実は昨晩、大館を目指す途中、前ブレーキをかけると

「ガシューッ!!」と凄い音がするようになっていました。

でも、雨と暗さと寒さと空腹で、その場での点検はやっていられず、

なるべくリアブレーキをメインで大館にたどり着いていました。

 

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原因は案の定、リムの削りかすがシューにめり込み、

それが擦れて大きな音がしていました。

早速、携帯工具のマイナスドライバーの角でほじり出しました。

雨天でのブレーキシュー磨耗は早く、

ブレーキレバーのタッチは一日で一気に甘くなりました。

ひとまずアジャスターで微調整。

 

そして9:45頃、出発。

 

 

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午前中は、町の散策時間に充てました。

こんな時も自転車は大変便利。

 

先祖ゆかりのスポットも巡ってみました。

私の先祖が秋田藩士であったことから、

意外と史料で足跡を辿れます。

 

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江戸時代の町割図で、当時の住まいだったと思われる場所。

大館の下級武士、内職で曲げわっぱ作ったりしていたのかな?

今、ワッパ(車輪)作って転がしているのは血筋だろうか(笑)

 

そんな探索も、何度か輪行で来て回ったことがありましたが、

今回は718kmの道のりの先にあるんだという

確かな実感が伴って、感じ方が変わってきます。

 

 

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大館城跡にある桂城公園の大木。

この木はとてもお気に入りで、いつも「会いに来た」という感覚です。

 

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触れると、力強さを感じます。

個人的・いつも深く心に残るシーンなので、

今回は記念にセルフタイマーで撮ってみました。

 

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優しい存在感に、立ち去る時はいつも後ろ髪ひかれます。

きっとまた会いに来るよ、と思いながらその場を後にしました。

 

 

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大きさ日本一の大文字焼の舞台、鳳凰山を遠望。

この年の8月には、たまたまその様子を現地で拝んでいました。 

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 (2014年8月16日)

 

それから二か月半の後、まさか自走で再訪することになるとは!

我ながらまったくの想定外です。

 

 

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街中で出会ったこの標語、サイクリストは肝に銘じなければ!

 

 

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参拝した神社の境内では、元気な保育園児たちに囲まれました。

 

「カエルがいたんだよー!」

「何してるのー!?」

「名前はー!?」

と、質問攻め!

 

ナガヤマヤスシです!』

と答えたら

「ヤスヒロって友達いるよー!」

ははは、ヤスは一緒だね(苦笑)

 

『お参りに来たんだよ』

「何それー?」

 

・・・と、いうことで、お賽銭を入れ、手を二回叩いて合掌し、

『ありがとうございます』と一礼。

と、説明しながらやってみせると、みんな真似をして

手を合わせながら「ありがとう」と素直にやってくれました。

なんてピュアなんだ(泣)

 

ここの園長さんと、数年前の旅の時にお話ししたことがあります。

その時、確か御年70後半だったと記憶していますが、

かつて卓球の実力が全日本トップクラスだったそうで、

その場で「シュッ」と素振りの動作をしてくれました。

その身のこなしは、とても老人のそれではありませんでした。

そんな園長さんの元気が、園児にも伝わっているのかな!?

ほっこりした気持ちになりました。

 

 

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大館駅前の、忠犬ハチ公像。

ハチ公は大館出身の秋田犬(あきたいぬ)です。

秋田犬は大館犬がルーツとされ、秋田藩時代、

武士の闘志を励ますため盛んになった闘犬用に、

土着犬やマタギ犬を交配させて強くしていったのだとか。

そういう経緯からか、現在の日本犬唯一の大型犬です。

 

・・・こうしているうちに、午前はそろそろ終わり。

まだまだ散策したい気持ちもありましたが、

大館まで自走の轍が繋がってひと段落したことだし、

また次回、今度は小回りの利くBROMPTONを輪行して

のんびりじっくり来てみるとするかな!

 

 

通算5日目となる最終日は、青森を目指そうと思っていました。

みちのく旅の、北の終着点といえば青森です。

たどり着ければ、「自走で秋田」改め

「自走でみちのく縦断」となります。

 

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先ほどの桂城公園にて睨んでいた青森方向。

おそらく、山の切れ間の先が県境の矢立峠。

そこを越えたら青森路です。

 

 

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青森までは、桂城前の青看板によると87km。

その手前約5km地点の新青森駅から、

東京行き最終新幹線は19時44分発。

新青森だと、なんか中途半端でゴール感が薄いので、

出来れば青森まで走って、新青森に戻るプランとしたい。

それだと92km。自分の歩調だと、際どい残り時間。

まあ、コース的にだいたい奥羽本線が併走しているから、

いざとなったら輪行脱出可能。

行ってみるか!

 

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またね、大館!

 

 

その5へつづく

 

CATEYE INOUで取った記録

その4

 

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