街乗り文化からスポーツ文化へ!!
ワイズロード池袋本館 Y'sRoad Ikebukuro honkan
[英語対応可]
2021/11/06 11:18
こんにちは。池袋本館の長山です。
これまで発信して参りました2014年9月のロングライド
「自走de秋田」
の続編その4をお届けします。
本レポートで、健脚自転車・ロードバイクの醍醐味の
一端を少しでもお伝え出来ればと思います。
また、旅に出にくい昨今、このレポートで僅かばかりでも
旅気分を味わっていただけたら幸いです。
2014年10月28日(火)
続編二日目にして最終日。
この日も「荒れ模様」という天気予報ですが、意外な清々しい天気。
7:08
盆地の大館、周囲に見える山々が美しい。
距離消化のため時間に追われた9月の前回より、
朝はのんびりゆっくりで大丈夫。
ホテルからの眺望を堪能します。
方角的に、白神山地へ連なる山脈でしょうか、
真っ白に雪化粧した山が遠望出来ました。
里であれだけ寒かった昨晩の嵐、
山の方はしっかり降雪したことでしょう。
冬と秋を行ったり来たり。季節の境界線です。
寒~い山景色を拝んだら、
昨晩たどり着けなかった温泉でヌクヌク~。
この旅の通算で初の湯舟です。
8時頃
そして同じく、この旅の通算で初めてホテルの朝食にありつきました。
8時半頃
大好物の納豆飯と味噌汁はおかわり。
うむ、うまい!!
9:33 チェックアウト前に再度ホテルからの眺望を堪能。
更に清々しく晴れてくれました。
・・・て、あれ?山の色が変わっている?
同じ方角を7:41に撮影した画像。
白さが全然違う!
ふと、かつて冬のサイクリング中に出遭った景色を思い出しました。
2009年1月13日 9:56 大館の城跡にて。
木に、雪が咲いとる!と感動したのですが、
城跡を散策するうちにすっかり雪は消え落ち、
枝だけになっていました。
桜花よりもはかなく消えた雪の花。
山の色が変わったのは、このように朝日で
木々に積もった新雪が溶け落ちたからかも知れません。
出発の際、ブレーキシューをチェック。
実は昨晩、大館を目指す途中、前ブレーキをかけると
「ガシューッ!!」と凄い音がするようになっていました。
でも、雨と暗さと寒さと空腹で、その場での点検はやっていられず、
なるべくリアブレーキをメインで大館にたどり着いていました。
原因は案の定、リムの削りかすがシューにめり込み、
それが擦れて大きな音がしていました。
早速、携帯工具のマイナスドライバーの角でほじり出しました。
雨天でのブレーキシュー磨耗は早く、
ブレーキレバーのタッチは一日で一気に甘くなりました。
ひとまずアジャスターで微調整。
そして9:45頃、出発。
午前中は、町の散策時間に充てました。
こんな時も自転車は大変便利。
先祖ゆかりのスポットも巡ってみました。
私の先祖が秋田藩士であったことから、
意外と史料で足跡を辿れます。
江戸時代の町割図で、当時の住まいだったと思われる場所。
大館の下級武士、内職で曲げわっぱ作ったりしていたのかな?
今、ワッパ(車輪)作って転がしているのは血筋だろうか(笑)
そんな探索も、何度か輪行で来て回ったことがありましたが、
今回は718kmの道のりの先にあるんだという
確かな実感が伴って、感じ方が変わってきます。
大館城跡にある桂城公園の大木。
この木はとてもお気に入りで、いつも「会いに来た」という感覚です。
触れると、力強さを感じます。
個人的・いつも深く心に残るシーンなので、
今回は記念にセルフタイマーで撮ってみました。
優しい存在感に、立ち去る時はいつも後ろ髪ひかれます。
きっとまた会いに来るよ、と思いながらその場を後にしました。
大きさ日本一の大文字焼の舞台、鳳凰山を遠望。
この年の8月には、たまたまその様子を現地で拝んでいました。
(2014年8月16日)
それから二か月半の後、まさか自走で再訪することになるとは!
我ながらまったくの想定外です。
街中で出会ったこの標語、サイクリストは肝に銘じなければ!
参拝した神社の境内では、元気な保育園児たちに囲まれました。
「カエルがいたんだよー!」
「何してるのー!?」
「名前はー!?」
と、質問攻め!
『ナガヤマヤスシです!』
と答えたら
「ヤスヒロって友達いるよー!」
ははは、ヤスは一緒だね(苦笑)
『お参りに来たんだよ』
「何それー?」
・・・と、いうことで、お賽銭を入れ、手を二回叩いて合掌し、
『ありがとうございます』と一礼。
と、説明しながらやってみせると、みんな真似をして
手を合わせながら「ありがとう」と素直にやってくれました。
なんてピュアなんだ(泣)
ここの園長さんと、数年前の旅の時にお話ししたことがあります。
その時、確か御年70後半だったと記憶していますが、
かつて卓球の実力が全日本トップクラスだったそうで、
その場で「シュッ」と素振りの動作をしてくれました。
その身のこなしは、とても老人のそれではありませんでした。
そんな園長さんの元気が、園児にも伝わっているのかな!?
ほっこりした気持ちになりました。
大館駅前の、忠犬ハチ公像。
ハチ公は大館出身の秋田犬(あきたいぬ)です。
秋田犬は大館犬がルーツとされ、秋田藩時代、
武士の闘志を励ますため盛んになった闘犬用に、
土着犬やマタギ犬を交配させて強くしていったのだとか。
そういう経緯からか、現在の日本犬唯一の大型犬です。
・・・こうしているうちに、午前はそろそろ終わり。
まだまだ散策したい気持ちもありましたが、
大館まで自走の轍が繋がってひと段落したことだし、
また次回、今度は小回りの利くBROMPTONを輪行して
のんびりじっくり来てみるとするかな!
通算5日目となる最終日は、青森を目指そうと思っていました。
みちのく旅の、北の終着点といえば青森です。
たどり着ければ、「自走で秋田」改め
「自走でみちのく縦断」となります。
先ほどの桂城公園にて睨んでいた青森方向。
おそらく、山の切れ間の先が県境の矢立峠。
そこを越えたら青森路です。
青森までは、桂城前の青看板によると87km。
その手前約5km地点の新青森駅から、
東京行き最終新幹線は19時44分発。
新青森だと、なんか中途半端でゴール感が薄いので、
出来れば青森まで走って、新青森に戻るプランとしたい。
それだと92km。自分の歩調だと、際どい残り時間。
まあ、コース的にだいたい奥羽本線が併走しているから、
いざとなったら輪行脱出可能。
行ってみるか!
またね、大館!
その5へつづく
CATEYE INOUで取った記録
Y’sRoad池袋本館
03-5992-4070