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【ロードバイク旅ライドの思い出】続 自走de秋田 その7(終)
by: 長山靖

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 こんにちは。池袋本館の長山です。

 

 

これまで発信して参りました2014年9月のロングライド

「自走de秋田」

  その1 その2 その3 その4 その5 その6

 

の続編その7(終)をお届けします。

続その1 続その2 続その3 続その4 続その5 続その6

 

本レポートで、健脚自転車・ロードバイクの醍醐味の

一端を少しでもお伝え出来ればと思います。

また、旅に出にくい昨今、このレポートで僅かばかりでも

旅気分を味わっていただけたら幸いです。

 


  

2014年10月28日(火) その4

 

 

土砂降りの中を、走って行きます。

THE BLUE HEARTS 「TRAIN TRAIN」 

の一節が浮かびます。

 

カメラは浸水の恐れがあって出せず、

この区間の写真はありません。

(防滴のCATEYE  INOUでは多少の写真と動画を撮っていて、

雨模様が僅かばかり写っていました。記事末尾のリンク参照)

 

 

耐えて走っているうちに、

何とか雨は止んできた!

路面状況もまた良くなって来ました。

そして、山間を抜けたら、

 

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新青森駅が見えた!

(画像右奥の光の筋)

青森は近い!

  

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ここでふと見ると、ブレーキレバーのブラケットに虹が出現!

ハンドルに装着していたヘッドライトの照射によるものですが、

雨上がり感やゴールが近い感を演出!

 

 

市街に入って更に増える車に気を付けながら、最後の走り!

本当に、ここまで来た!!

 

 

あっ、青森ベイブリッジが見えた!

見えた瞬間、凄く感動!!

やっぱり新青森で止めなくて良かった。

 

 

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そして、18時40分頃、遂に!

青森駅前に到着!!

終着駅の感が色濃く漂う佇まいは、

ゴールにふさわしい風情がありました。

5日間総走行距離は、サイクルコンピュータ計測で814.70km。

 

 

あとは帰りの新幹線が出ている新青森駅まで走って戻って、

のつもりだったのですが、

クライマックス感あるこの場で走りを終えたくなり、

ここをライドの終着点と定めて輪行することにしました。

 

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駅前の壁に立てかけて、総走行距離を撮影したのが18時46分。

そこから即、輪行体制へ。

乗ると定めた列車は19時00分発。

残り時間は輪行梱包や移動など込み込みで14分弱です。

(もう13分後、19時13分発の特急が、最終の東京行き新幹線の

接続に間に合うラスト列車だったのですが、この荒れた天気の中を

青函トンネル抜けて北海道から走って来る列車だったので

遅延発生のリスクを考えて避けました)

 

要所にフレームカバーを被せ、

サクッとホイールを外してエンド金具を装着。

あとの細かいところは端折ってクイック梱包。

自転車も輪行袋もびしょびしょドロドロで作業しにくい。

・・・あっ、ツルマキばねがどこかへ飛んでいった!

これはホイールをはめやすくするためのもので、

失くしても走りには支障ありません。

が、こういう時に失くすと、

ここまで共に走りぬいた戦友よ、ここでお別れなのか!?

みたいなアホな気持ちが湧いてきます。

でも、探す時間が無い!うお~!!

 

パッキングしながら目で地面を睨み続け、

もうダメかと思った最後の最後、

 

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あった!!

 

良かった~。

ツルマキばねよ、共に帰ろう!

(※この画像は帰京後に撮影したものです)

 

その場に忘れ物が無いかサッと見回したら、早歩きで駅構内へ。

 

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よりによって、入った改札から一番遠い6番ホーム!

小走りも交えて、

 

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なんとかホームでの写真を撮ったところで発車メロディが鳴り始め。

 

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さあ乗らなきゃ!

 

北国の列車ドア開閉は、寒さを凌ぐためにセルフ押しボタン式。

もちろん知ってるぜ~

って、・・・あれ、

ボタン押しても開かない?

まさか、もう締め切られたのか!?

おわーっ!!

 

・・・慌てて連打したら、開きました!

焦りでボタンの押しが甘かっただけのようです。

  

 

そんなこんなで、なんとか間に合いました!!

 

 

車内で、輪行袋を見た女子高生がひそひそ

「あっ、自転車だ」

「20万位するんだよね~」

と会話していました。

近頃、そういうヒソヒソ話をされることが増えたと感じます。

それだけ自転車への関心が高まっているのですね。

 

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新青森駅で乗り換え。

ねぶたの展示が勇壮~。

 

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 新幹線は、生意気ですがグリーン車の、座席が一つの場所を指定。

 

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車椅子対応の場所ですが、列車出発時間ギリギリの

切符取得時に埋まっていなかったので、

使う人もいないだろうと判断して遠慮なく利用。

一人席なので、旅上がりの薄汚い風貌でも

周囲に気を遣わずに済むのです

 

 

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座席に落ち着いたら、ご褒美に弁当×2と、東北限定ビールで祝杯。

 

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沁みる~っ!!

これまでの道のりを振り返りながら、しみじみ飲むのが最高!

 

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弁当うまい~っ!!

ガツガツばくばくっ。

 

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グリーン車のサービスコーヒーも頂きました。フゥ。

 

その後、だいぶ疲れが溜まっていたようで、おかわりの

青森じょっぱりワンカップを半分飲んだところで

寝落ちしてしまい、気が付いたらもう大宮まで来ていました。

速いっ!!

 

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こうして東京駅へ到着。

続編の旅も、無事に終えることが出来ました。

青森と東京、新幹線ワープでは実感が湧きませんが、

自転車で駆け抜けたおかげで

「確かに道で繋がっていたなぁ~」

と、肌で感じることが出来ました。

 

 

帰宅して、ウケました。

 

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タンスの引出し開けっ放し!

当日朝の、行き当たりばったり出発を思い出します。

それが前日の朝のことなのに、ものすごく遠いことのように感じました。

 

 

そんな頼りない出発から始まった今回の続き旅、

落ち着いたところで2日間の天気情報を振り返ったら、

 

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 なんじゃこりゃ!!

な内容のオンパレード(笑)

これを出発前に知っていたら、どうしていただろうか?

走破した達成感に、一花添えてくれました。

 

 

今回の続き旅は、日取りと時間の制約から

荒天や夜中の走行をせざるを得ませんでしたが、

その分、満点の星空、素朴な田舎の夜景、秋と冬の境界線、

コロコロ変わりゆく雨と晴れの空模様など、

心に残る予想外の風景と出会うことが出来ました。

ムチで打たれながら飴をなめている、そんな感じでした。

空腹、寒さ、暗さ、雨との戦いで、

コンビニのありがたみも身に沁みました。

 

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2回に分けてではあったものの、自走で全線走破というスタイルは

良いとこどりにならなかったのが、

後で振り返ってみてとても良かったです。

煩わしい都心縦断、車ばかりのバイパス、

通行止め迂回、狭くてトラックだらけの国道・・・

など、しんどい区間も少なくなかったのですが、

その分、すべてを走り切ってみれば

 

自転車で遠くへたどり着いた

 

という、自転車駆け出し少年の頃のような、

確かなワクワク感を味わうことが出来ました!

 

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 この駆け抜けライドは、旅目線で言えば

本の目次やあらすじのようなもの。

広く浅く、な道中でした。

走り抜ける中で、旅心を掻き立てる良い道や、

良い町の存在を沢山感じましたので、

いずれ、ゆっくり再訪して

「本の中身」を探索してみたいと思いました。

 

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翌朝、共に走り抜いた相棒で出勤。

 

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その晩、落ち着いたところで相棒と乾杯しました。

人にはアルコール、自転車にはオイル注入!

お疲れ様!!

そこには、苦境を共に走り抜いた戦友感が溢れていました。

激しい天候の中、大したマシントラブルもなく、

よく走ってくれました!

 

 

 3日プラス2日の計5日間で関東~東北縦断。

特別な休みを取ったわけではなく、

週休だけを使って行けました。

 

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(青森ゴール後、雨水でサイクルコンピュータの調子が悪くなり、

最終日の距離以外のデータが消えてしまいました)

 

最初の3日間の一日平均走行距離:約190km

続きの2日間の一日平均走行距離:約121km

5日間総合での一日平均走行距離:約160km

 

健脚の人は、もっと短期間で走破してしまうでしょう。

一週間で北海道2100km走ってきたとか、

27時間半で東京から神戸まで630km走ったとか、

凄い人は上にたくさんいます。

私は、しっかりトレーニングに励んでロードバイクに

乗っている方から見れば、体力的には平凡だと思います。

決して速くはない上に、景色を堪能し、

写真を撮りまくり、のんびり歩調。

そんな自分でも行けました。

 

休みをフルに使うのできついはきついのですが、

週休の可能性を改めて感じました。

 

だから、ロードバイクでこういうことやってみませんか!

 

と、言いたいところですが、

なんだかんだと制約があって、

そう簡単にはいかないと思います。でも、

 

ロードバイクはそういう可能性を持っている

 

ということを、まずはお伝えしたいと思います。

 

例えば、凄いカメラを買ったとして、

じゃあプロみたいな写真が撮れるかと言うと、そうは行きません。

でも、撮れる可能性はある。

それだけでも、ワクワクしませんか。

 

今回の旅レポートは、そんな

「ロードバイクのワクワク」

発信でもありました。

 

道が遠くへ繋がっているワクワク感を持って、

ロードバイクに乗っていただけたら幸いです。

 

そして、もし良ければ、年に一回でも、数年に一回でも良いので、

ヤンチャしてみて下さい。 

心に、ささやかな金字塔が立っていき、

「あの時、あれだけやれたじゃないか」

と、糧になると思います!

店頭で、時々お客様がそういう

昔の金字塔を語って下さるのですが、

その様子は実にイキイキとされています。

 

 

 

続編も含めて全13話の長編、

お付き合い下さり、ありがとうございました!

 

今度こそ、この旅は

 

 

さて、次ドコ行こう。

 

 

CATEYE INOUで取った記録

その6

 

※あれから7年、後日談がいくつかあるので、

そのうち記事アップする?かも知れません。

 

 

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