街乗り文化からスポーツ文化へ!!
ワイズロード池袋本館 Y'sRoad Ikebukuro honkan
[英語対応可]
2022/08/19 15:22
こんにちは。池袋本館の長山です。
目次
先日、間に10日を挟み、BROMPTONとロードバイクでそれぞれ100km超の同じコースをライドして来ました。記憶が新しいうちに近い条件で2車種を乗り比べたことで、それぞれの乗車感覚をより鮮明に対比することが出来ました。
以下、感想をレポートします。
※余談ですが、100kmライド×2回の発端はGARMINのバッジチャレンジでした。バッジ獲得の為に走行距離を稼ごうと思い、せっかくなので車種を変えて走ってみた次第です。
参考記事:【GARMIN】気分はゲームキャラ!?レベルアップが楽しい!!
走行コース:
多摩川サイクリングロード、大田区周辺 ~ 羽村・阿蘇神社の往復、約100km。
風向きは二度とも南風。
往路の主な進行方向は西北西か北西、復路はその逆で東南東か南東方向。
そのため横風シーンが多く、復路は向かい風のニュアンス増。
モデル:アップライトなMハンドル装備の三段変速モデル「M3L」
ライド日:2022年7月30日(土)
東京の平均風速:2.7m
感想雑記:
・私の脚力の場合、平坦では時速18~23km位が、ペース維持に丁度良い速度感。調子に乗ると時速25~30km巡行に至る時もある。ただ、僅かでも油断するとすぐにペースは落ちる。勢いが落ちやすい小径車輪ということと、フロントに装着していたトートバッグの空気抵抗の影響が出ている。
・空気抵抗の影響を差し引いても、トートバッグの収納力、中身へのアクセスのしやすさは大変便利。
・100km以上走るということで、往路はそれなりにあくせく漕いでいたが、復路の向かい風できつくなってきたら「BROMPTONだし、ま、のんびり行けば良いか」と、気持ちの切り替えが気楽だった。
・緩い姿勢が取れるMハンドルは取り扱いがラクでブレーキもかけやすいが、1ポジションゆえ、時間経過とともに疲労感が出て、終盤は肩~首回りのコリ感が濃厚。
・あえてのお試しで、朝食後のライドスタート~100km到達までは自販機でのドリンク休憩のみで食料は口にせず。95~96km地点で強い空腹感を覚えガクッと来たが、100kmまで持った。それが出来る程度のエネルギー効率は持っている自転車なのだと確認が出来た。
(※途中で食料補給しないのは決してお勧めしません!)
・100kmを超えてからも更にもう少し距離を稼ぐため、手持ちの補給食をほおばってから自宅近所の坂周回コースをクルクル。最終的な走行距離は125km。肩~首回りのコリ以外はヘトヘトということはなく、まだ走れ、と言われれば走れるレベルの疲労感でフィニッシュ。
・GARMINによると、私のGARMIN記録史上で40km走の最速タイムを記録(1時間45分18秒)とのこと。
まとめ:
気合を入れて漕げば応えてくれるだけのポテンシャルはある。長距離もまあまあ行けそうな感覚。ただハンドルが1ポジションなのはきつい。走りの素性の良さを活かして突っ走るよりも、それに頼りながら短~中距離をのんびりサイクリングするのが一番キャラクターが活きると思った。のんびりなら、トートバッグの空気抵抗はそれほど気にならず、積載性の優位さが際立つ。
モデル:クロモリフレーム with 鉄下駄ホイール、古風なダブルレバー仕様の「BS ANCHOR RNC7」
ライド日:2022年8月10日(水)
東京の平均風速:5.3m
実は、年始からこの日に至るまで、ロードバイクに乗ったのはたった1kmのみ。他にドロップハンドル車で走ったのは、グラベルロードで約50kmだけ。それ以外の全てのライドは、気楽に乗り出しやすく、かつ意外と良く走るBROMPTONで通してしまっていました。
( ↑ BROMPTONユーザーあるある現象)
以下、その状態で乗り出しての感想です。
感想雑記:
・久々のロードバイク前傾姿勢。しばらく緩い姿勢でばかりライドしていたため、気付かないうちに身体背面の筋肉が縮こまっていたことを痛感!ただブラケットポジションを持つだけでも、背面をストレッチしているような感覚。
・それでも時速25~30kmゾーンに、楽に入る。少し油断しても伸びがあり、スピードが落ちにくい。風の影響がなければもっと巡行ペースは上がりそう。
(どちらにしてもサイクリングロードでそこまで速度を上げるつもりはない)
・じわじわ身体がロードバイクを思い出していく。より全身のポテンシャルを絞り出して漕いでいるような感覚が楽しい。
・復路は、前回より強い風速での向かい風基調。BROMPTONなら「もうのんびり行こう」となっていただろうところ、逆にスイッチが入り、下ハンドルも使って風に抗い始める。時速25~30kmペースを維持し、だんだん追い込んでいる感が出てくるが「いま、スポーツやってるぜ」という爽快感があり、まんざらでもない。
・前傾姿勢が深いため、顔を上げて風景を見ようとすると首に負担。安全走行のための視界確保に絞り、風景堪能は省略。
・今回もお試しで、朝食後のライドスタート~100km到達までは自販機でのドリンク休憩のみで食料は口にせず。前回と同じく95~96km地点で強い空腹感を覚えガクッと来たが、100kmまで持った。風が強めな中でグイグイ踏んだ道のりでも、それが出来る程度のエネルギー効率は持っている自転車なのだと確認が出来た。
(※途中で食料補給しないのは決してお勧めしません!)
・107km走って切り上げ。BROMPTON時よりも濃い疲労感。翌日はうっすらと筋肉痛。でも、気分は晴れ晴れ、爽やか。
・GARMINによると、前回記録した40kmの最速タイムを早速更新(1時間44分08秒)とのこと。前回のBROMPTONが1分10秒差で意外と健闘しているということと、前回より強風の下でも記録を更新したロードバイクのポテンシャルとを感じた。
まとめ:
風に抗いつつ、ロードバイクの健脚キャラに「漕がされた」感覚。疲労感は前回より深かったが、ロードバイクだからこそ出来た爽快な走りだと感じた。クロモリ&鉄下駄仕様でこれなら、現代ハイテクロードバイクならば威力は如何ばかりか!?ドロップハンドルで、シーンに応じてポジションを変えられるのは、やはり良い。不自然な、故障に繋がりそうなダメージはなく、ペース配分に配慮すれば、まだまだ距離を伸ばせる感覚。
(実際、この自転車では最長で305km走ったことあり)
参考記事:【旅の思い出】桜前線追っかけライド
BROMPTONで100km超えライドしたのは今回が初めてでしたが、ある程度スピードを上げられることや、距離を伸ばせる手ごたえを感じました。それ縛りでレースが開催されるくらいですから、それだけのポテンシャルは持っています。ただ、あくまでも「出来る」というだけで、そこが得意分野ではない、ということも、ロードバイクの軽快感やドロップハンドルの長距離快適性を味わったことで改めて感じました。
ふと、ミドルのトライアスロン(スイム2km、バイク66km、ラン20km)に参加した時の事を思い出しました。この時のランパートは、どういう成り行きか忘れましたが、あまり軽くないウォーキングシューズで走りました。それで走れることは走れるのですが、一歩一歩が重たく、ドスッ、ドスッ、という感じ。ただ、走り終わって歩きに戻った時の安定感、安心感は、やはりウォーキングシューズだなあ、とも思いました。
BROMPTONの走行感覚が、その記憶とシンクロしました。このキャラクターは、ウォーキングシューズだなあ、と。
かたやロードバイクは、薄くて軽いランニングシューズ。一歩一歩がポンポンと弾んで軽く、どんどん走らされます。のんびり歩くことも出来ますが、せっかくならその軽やかさを活かして、どんどん走りたいところです。
それぞれのキャラクターは把握していましたが、同じコースでの100kmにてはっきり比較したのは初めてで、より理解が深まりました。これまで、BROMPTONでロードバイク代わりにグイグイ走ったり、ロードバイクでのんびり走ったりもしてきましたが、やはりそれぞれの持ち味を活かした走り方が一番楽しいなあと、当たり前の結論に達しました。これからは、もっとメリハリ付けて乗り分けて、よりライドを楽しもうと思います!
BROMPTONとロードバイク、この2車種だけでも、のんびりから快走、近距離から長距離、日常から旅まで、オンロードのサイクリングシーンならほとんどカバー出来ます!この最強の乗り分け、皆様もいかがでしょうか!?
(阿蘇神社の自転車守)
written by 長山 靖
ロードバイク乗りにもオススメ
その1 その2 その3 その4 その5 その6
Y’sRoad池袋本館
03-5992-4070