【業界目線】ディスクロードの可能性①-定義と分類-
by: 佐野隆

photo1 フロントブレーキはフラットマウント規格に140mmローター を装着、ホ イールは12mmスルーアクスルで固定されている。

 

一昨年ほど前からディスクブレーキ仕様のロードバイクが徐々にメディアなどにも取り上げられ、イベント会場など
でも実際に使用しているライダーの方を見かける様になった。

 

ディスクロードの多くは、ロードバイク並みの軽快感とシクロクロスに引けを取らないオフロードの走破性を合わせ
持ち、オンオフを問わないライディングスタイルを得意としている。

 

さらに本場プロロードレースの世界でもディスクブレーキ採用ロードバイクの使用が解禁され、ついに今シーズン序
盤に、ディスクロード歴史上初の勝利を挙げており、ロードレース界においても一気に盛り上がりをみせている。
各メーカーエンジニアや選手は「エアロ」に次ぐ新しい戦力をとして多いに期待している。

 

photo2.ヴェルタサンファン第2ステージでスプリントを征したトム・ボーネン選手(引用元http://www.cyclingweekly.com/news/racing)

 

1 定義と分類

日々、お客様からのお問い合せや販売実績も増加し、その注目度の高さが伺う事が出来る。
ディスクロードは新しいライディングのスタイルである為、その定義や分類はほとんど定まっておらず、現状各メー
カーとも聞き慣れないワードを使用しており、大変混乱を招きやすい状態にある。

 

したがって今回は、個人の主観に基づきディスクブレーキ搭載ロードバイクを以下の様に分類した。

 

fig1 ディスクブレーキロードのカテゴリーマップ

 

ポイントはタイヤ幅(トレッド形状)となり、完成車やフレームを選択する上でも適合タイヤサイズがひとつの注意点
になる。
また、右上に位置する「シクロクロスほどではない未路面のレースカテゴリー」が空白なっているが、これはこのカ
テゴリーレースが少ないことに起因している。
今後、パリルーベやストラーデビアンキのようなレースが普及すれば新しいカテゴリーモデルが登場はずである。

 

最後にグラベルロードやオールロードなどは非常に興味深いジャンルであるが、本ブログではオンロードレースに特
化した「ディスクロード」のカテゴリーに焦点をあて、その速さと性能に迫って行きたいと思う。

 

次回からは

2. ディスクロード速さの秘密はこれ

3. 新型DURA-ACEはディスクロードに最適化

4. ディスクロードの利点と注意点

5. 17年各社のラインナップを比較

6. ディスクロードの規格と互換性

7. …つづく。