
2015/11/14 18:34
これどう違うの?
意外にふわっとしたイメージしか持ってない方もいるかもしれません
実は各々に違いを設けてあります
①BR-9000(DURA-ACE)に付属するカートリッヂ
②BR-6800(ULTEGRA)に付属するカートリッヂ
③BR-6810(ULTEGRA)に付属するカートリッヂ
④BR-5800(105)に付属のカートリッヂ
⑤全グレード共通のブレーキシュー(※ロードに限り)
⑥カーボンリム用ブレーキシュー
⑦カーボンリム用ブレーキシュー(ワイドリム対応)
並べると同じような外見で種類が沢山!
『⑤全グレード共通のブレーキシュー』について
まず誤解されがちなブレーキシュー。
ロードバイクのカートリッヂブレーキシューでは
全て同じものが使用されています
正確には“標準”で付属するものに関しては、と付け加えます
メーカー型番によるところの『R55C4』です
シューの裏面に刻印されていますので一度ご確認ください
ちなみに、別モデルとして『R55C+1』というものもあります
カタログから抜粋すると「リムの摩耗が少ない」とあります
要するにリムの痩せを抑えるためにシューを削れやすくしてあるということ
ただし、標準の『R55C4』はダイレクトマウントに対応しますが
『R55C4+1』は対応しませんので交換の際はご注意ください
『⑥⑦カーボンリム用ブレーキシュー』について
続いてカーボン用ブレーキシュー
コチラも似たような外観で2種類あるわけですが…
型番がよく見ると違います
『R55C4』と『R55C4-1』
「-1」と表記があるシューは昨今増えつつあるカーボンクリンチャーなど
幅の広いリムに対応します
同じように見えますがノーマルと比較すると明らかに「-1」は薄くなっています
そして、気づいた人もいると思います
あれ?ノーマルと型番同じ?
ややこしいことに“型番”は同じで名前だけ違うのです
なので
アルミリム用『R55C4』と
カーボンリム用『R55C4』
があるということになります
ただし、パッケージ自体には
『R55C4 for Carbon Rim』
と明記されているので間違えようはありませんネ
『①②③カートリッヂ』について
最後になりますが
カートリッヂブレーキシューセットの違いです
はじめのブレーキシューの違いについての冒頭で書いた通り標準ではブレーキシュー自体には差はありません
が、重量では微妙に差をつけてあります
105を基準とすると
105:+-0g
ULTEGRA:-2g
DURA-ACE:-6g
一桁グラムの差ではありますがこういった積み重ねが軽量バイクを生み出すのです…
そしてダイレクトマウントへ対応するかしないか
ダイレクトマウントブレーキでは実はカートリッジの形状も少し違います
②③の写真を見比べると違いがハッキリします
③のダイレクトマウント対応のカートリッヂではシュー脱落防止ボルトが反対側に取り付けされています
さらに観察するとカートリッヂのお尻が短くなって頭が長くとってあります
ブレーキとフレームとのクリアランスがギリギリまで狭くなるので通常のシューのようにお尻が長いとフレームに干渉してしまうのでこのようになっています
似たようなパーツはなにかと混同しがちです
SHIMANOに限らずほとんどのメーカーで間違ったパーツを取り付けできないように工夫を凝らしてありますが強引にやればはまり込んでしまうこともあります
気づかず放置してると後でとんでもないことに…なるかもしれません
アテンションプリーズ!
互換表では〇だったり×だったりで
「なんで?」というところまでわかりにくいので疑問が解けたならば幸いです
2015.11.14 河合 亮